人魚姫 探偵グリムの手稿

  • 徳間書店 (2013年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198635725

みんなの感想まとめ

有名な童話「人魚姫」のその後を描いた本作は、王子殺害事件を巡るミステリーです。人魚姫にかかる疑いを晴らすため、彼女の姉と少年アンデルセン、青年探偵グリムが共に事件の真相を追い求めます。物語は、魔女や人...

感想・レビュー・書評

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  • アンデルセンのお話「人魚姫」のその後ミステリー。

    私はこの童話、結構しっかり読みこんでいたらしくて、だからこそスピンオフ作品としてのこちらも楽しめました。

    少年アンデルセンと探偵グリムにまた活躍の場を求めたい!

  • あまりに有名な「人魚姫」の物語の後に起こっていた、王子殺害事件。人魚姫にかかった嫌疑を晴らすために活躍するのは、人魚の姉とアンデルセン少年、そして青年グリム。「人魚」や「魔女」の要素を交えつつ、根幹はしっかりと本格ミステリです。
    それにしても、誰もが知る物語の裏にこんな事実があったとは! と思わざるを得ないなあ(笑)。決してロマンチックではなく(でも「人魚姫」自体がロマンチックでもないか?)、かなり辛辣で悲哀を感じる物語でした。でも読後感は爽快。

  • 読了、70点

    **
    王子と結婚した日、人魚姫は、自らに剣を刺し、泡となって消えた。その翌日、王子が殺される。 王宮が動揺するなか、王子の側近くにいて、消えた人魚姫に疑いがかかるが……。同じ頃、宮廷に出入りしていた少年アンデルセンは、海辺で人魚姫の妹に出会った。そして、アンデルセンと人魚の少女は、グリムの協力を得て、事件の真相を追及することに……。
    **

    『少年検閲官』同様物語の雰囲気は凄く素敵
    少年の無力感との葛藤も良く描けていると思います。
    ただミステリとしてはトリックもロジックもちょっと満足出来ない出来。

  • ああもうすげえ好き。シリーズ化希望。
    ヘラヘラしたグリムにまた会いたい。
    アンデルセンにもってそれは贅沢か。

  • 人魚姫の続編。

    現実と虚構が入り混じり、曖昧な世界を終わらせたのはひどく現実的な犯罪。
    虚構はかすかに跡を残したものの、消え去った。

    という感じの話でした。
    面白かった。けど、人魚の姫ってちょっと頭悪いのかしらん。
    いや、人それぞれなんじゃろうな。
    人に色々あるように。

    人魚姫が泡になるのは人間と違って「魂」が無いからで、人魚姫が泡にならず天上に上げられたのは魂をもらったからとかいう話があったなぁとか思ったりなんだり。

  • 童話「人魚姫」がミステリに。
    王子と結ばれなかった人魚姫は泡となって消えたはずだった。しかしその後、王子が殺されて消えた人魚姫に疑いがかかる。少年アンデルセンは人魚姫の姉と出会い、事件の真相を探ることに…
    人魚が実在する世界を舞台にしたファンタジーだが、しっかりミステリになっているのがこの著者らしい。
    この後どうなったのかが気になるが、面白かった。

  • 六人姉妹の人魚姫。
    末の姫が恋した王子が殺された事件の謎を解く物語。

    父を亡くし、途方にくれていたところ、絵描きの旅人を死神と間違え逃げ惑う。
    父の形見の人形を探しに戻って海に出たところ、砂浜に裸の女。人魚姫がいた。
    その人魚姫は、六人姉妹の末の妹が王子を殺したとあっては戦争になる。と、真実を暴きに自分の心臓を対価として人間になり、陸に上がった。

    猶予は七日。
    妹は王子が殺される二日前に「恋が成就しなければ泡になる」と魔女と契約したことが実行され、妹が殺すことは不可能だと主張するも、亡霊が殺したなどと言われた。

    王子が出かけるのは目撃されているが、戻ってきたところを誰も目撃していない。
    王子は魔女が肋骨で作った短剣で刺されて死亡。
    バルコニーに背を向け倒れた状態で発見された。

    魔女の短剣が一旦海に捨てられたのに、短剣で刺された以上、人魚の姉妹を疑うのが当然。
    しかし、人魚の尾ひれでは王子を室内で殺害することは不可能。

    そもそも魔女の短剣は一本なのか?
    肋骨からは一本しか作れない。
    じゃあ一本か。

    そんな時、魔女の死体が砂浜に打ち上げられた。
    月日が経って木同然の魔女の死体。
    しかし、その死体の肋骨と、手元にある短剣の切り口が違う。
    魔女は二人いて、短剣も二つある。

    王子を殺したのは、結婚した相手。
    馬も戻っているため、帰ってきて殺されたと考える。
    王子を出迎えて口論になり殺害。
    どうやって部屋に運んだのか?
    跳ね橋の先に乗せて部屋に引きづりおろした。
    跳ね橋を上げている間、絨毯の張替え業者の足止めに、チェックを入れた。
    王子の遺体を一旦バルコニーに下ろし、使用人にシーツを取り替えさせ、自分のアリバイを作った。

    王妃は短剣は市場で手に入れた。

    魔女の正体は、末の姫だった。

    長いあいだずっと、人魚が魔女を殺し、魔女になり、人魚が魔女を殺すという連鎖が続いてた。

  • ほっこりした、
    続き読みたいなぁ

    • mokekekemoさん
      大変面白かった
      幼少のころの寂しい思い出を吹き飛ばしてくれるいい作品でした。
      続編がぜひとも読みたい
      大変面白かった
      幼少のころの寂しい思い出を吹き飛ばしてくれるいい作品でした。
      続編がぜひとも読みたい
      2013/12/04
  • 童話モチーフは大好物なので楽しく読みました。
    2つの謎の後者は見当がついていたのでちょっと残念。
    物語の雰囲気や、元々の童話を上手く活かしているミステリーだったので童話が好きな人は好きだと思います。

  • アンデルセンが子供時代に、人魚姫と出会い、グリム兄弟の下の弟と一緒に、王子殺人事件の謎を解くと言うお話(ざっくり)

  • 著者特有のファンタジックミステリー。
    アンデルセン童話の人魚姫の王子殺人事件に、探偵グリムが謎を解く!?なトンデモ設定。

    童話と史実とまだ子どもであるアンデルセンその人と、探偵グリム、そのバランスが絶妙だった。

    ファンタジィ?いいえ、ミステリィです。

    これ、探偵グリムシリーズになるのかな?

  • この作家さんの持ってる作風の雰囲気と、アンデルセン・グリムの辺りの世界観がぴったりでしたね。飄々としたキャラのグリム、なかなか私の好きな方向性の探偵さんでした。物理の北山なので、本書は後半のページをパラパラめくってはいけません(笑)
    2つの話が展開していって、どう絡めていくのか…と思ってましたが、なるほどね~。

    あ、これサイン本でした。先生の描かれるペンギンかわいい。

  • プロットは面白い。
    人魚姫のストーリーをミステリ色へ。
    誰が王子を殺したのか?
    人魚の姉妹が人間となり、調査に向かう。物理的な犯人は王妃。

  • 父を亡くした日、少年ハンスは不気味な男に出会う。全身黒づくめのその男は、見かけとはうらはらに、朗らかに自分を旅人だと言う。そんな男・ルードヴィヒとハンスは、ある日海岸に打ち上げられた少女を見つける。いまにも死にそうなその少女は、自らを人魚の姫だといい、王子を殺した疑いをかけられている自分の妹姫を助けなければならない、と強い覚悟でそう言った。

    童話・人魚姫の悲恋の裏に隠された謎をとくファンタジー&ミステリー。
    全体的に暗いトーンで話がすすむので、ルードヴィヒの軽いキャラクターが非常によかった。魔法とか魔女とか人魚とか出てくるわりに殺害トリックは現実的。
    しかし話が思いのほか大きくてかえって戸惑ってしまった。
    童話ベースの話自体は面白かったので、またどこかでルードヴィヒの活躍がみたい。

  • あんまり集中して読めてなかったからか、全体的にふーん…という感じ。
    いつ面白くなるのかなーと思っている間に終わっていました。

  • 童話風な雰囲気がいい。キャラクターもよいですし、魔法がある世界観のミステリーってそういえばあまり見ない気がします。
    犯人はいいのですがそのトリックがあまりにも…。それから終盤の展開が駆け足すぎるのと、真相やらの説明が雑なのが気になります。

  • 物語は人魚姫が死んだ後から始まります。王子が死に、王子殺しの犯人として、死んだ人魚姫が疑われるなか、妹の疑いを晴らそうと、人魚姫の姉が立ち上がります。続きが気になって、読み始めると止まりません!

  • 絵かきのグリムさん。 絵を描きながら推理。
    父を亡くして孤独な少年ハンスがグリムさんと人魚セレナに
    出会って、謎解きが展開していく。


    年代と場所の違う章が 交互に語られて。
    人魚姫と魔女の正体。王子の死の真相。
    あぁ そういうことだったのかと あとからわかった。
    なるほどね。


    魔女が死ぬ時に新しい魔女が生まれるっていうのと
    心臓をとりだしても生きているってのは
    すごいな。

  • 設定は面白かったけど途中が退屈。グリムのキャラも定まらない。去り際のオチもなんだか・・・。

  • 『“人魚姫”が王子殺人事件となって、青年グリムと少年アンデルセンが人魚姫の姉とともに事件解決に奔走する』というトンデモ設定に意外性があってなかなか良かったと思います。トリックそのものよりも、Who、Whyの理由付けが面白かったです。彼らのその後はどうなったのかな~。

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著者プロフィール

2002年、『『クロック城』殺人事件』(講談社ノベルス)で第24回メフィスト賞を受賞しデビュー。代表作として、デビュー作に端を発する一連の〈城〉シリーズなどがある。

「2022年 『月灯館殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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