ふしぎな声のする町で: ものだま探偵団

制作 : くまおり純 
  • 徳間書店
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本棚登録 : 109
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198636418

作品紹介・あらすじ

5年生の七子の引越先の家は、古くて、ちょっと怖い一軒家。夜中に、部屋でだれかが話している声が聞こえ、おばけかも、とおびえる七子。ある日七子は、クラスメイトの鳥羽が、公園でひとりでしゃべっているのを見かけた。そばにだれもいないのに、男の人の声が聞こえる。話相手は、なんとツボ。鳥羽は、「もの」に宿った魂=「ものだま」の声を聞くことができ、「ものだま探偵」として、この町で起こるふしぎなできごとを解決しているというのだ…。

感想・レビュー・書評

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  • 七子(ななこ)は小学5年生。お父さんの仕事の都合で、坂木町(さかきまち)にある古い一戸建てに引っ越して来た。引越し当日、手違いで捨てられそうになった、お母さんの古いトランクと七子の思い出の宝物を持って、悪戦苦闘している時、1人の女の子が助けてくれた。同い年の鳥羽(とば)は、誰もいないところで、何かと喋ってるみたいな変わった子。なんと、ものだま、という物に宿った魂と話しているのだ。
    実は坂木町ではものだまの声が聞こえやすい町。それでも、聞こえる人とそうでない人でない人がいる。七子は坂木町にきて、ふしぎな声を聞いたり、家の中でも、ちょっと奇妙な事が起きたりしているのが気になっている。
    そう、七子も聞こえる人なのだ。
    鳥羽はものだまの話を聞いて、ものだま達が荒ぶる事を解決するものだま探偵をしている。そして、
    七子のことも探偵見習いにならないかと誘うのだ。

  • ものについているたましい「ものだま」を手がかりに、フシギな事件を解決していきます。フツーの探偵ものではなく「ものだまのしわざ」というまったく新しい観点のお話なのでおもしろい。

  • 大切にされてきたものに宿るものだま。引っ越してきた町で突然その声が聞こえるようになった七子は、ものだまの声を聞いて彼らが起こす事件を解決する「ものだま探偵」の鳥羽に誘われ探偵見習いとしてさまざまなものだまたちと出会っていく

    付喪神とはちょっとちがう個性的なものだまたちが楽しいです
    続編も読みたい!

  •  お父さんの仕事の都合で坂木町に引っ越してきた七子は、新しい家(古い一戸建てだけれど…)で、夜中に不思議な声を聞く。
     転校先のクラスには、引っ越してきた日にトランクを運ぶのを手伝ってくれた鳥羽がいた。
     鳥羽は、『もの』についている魂、『ものだま』の声を聞くことが出来る、ものだま探偵だ。もの玉の起こす怪異現象をしずめるのが仕事。
     七子もものだまの声が聞こえると知り、助手(見習い?)にして、七子の家族に起こる『ぼんやり病』や開かない引き出しの謎を解く。
     子ども向けの、さっくりとしたストーリー。

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     ものの魂が喋るものだまは、何となく付喪神に似ていなくもないけれど、付喪神という言葉は出て来ないし、生まれて100年経つと付喪神になると言うけれど、ものだまはそんなに経っていなくても、喋るらしい。
     これ、ホントにものだまの声が聞こえたら、生活が超しんどそう。
     話すこともみんな聞かれてると思ったら、どこにいても気軽に話が出来ないし、行動も常に気を付けていなければならないから、落ち着く場所がないよね。

  • 小学5年生の女の子が主人公。引っ越しの日のバスの中で、なぜがお母さんの古いトランクを荷物にちゃんと積んだかどうかが気になる…
    結局バスを降りてトランクを取りに帰ることに。そして一人で新しい家に向かうバスの中で、突然トランクに「そりゃ、大変だったね」と話しかける女の子と出会う。
    ミステリーな展開でどんどん読みすすめられます。主人公は5年生だけど、中学年からおすすめ。ものだまのお話ならどっちかというと、『つくも神』伊藤遊著の方が好きだっかな。こちらも主人公は小学生の女の子。読み比べてみるのも面白いかも。

  • 読みやすくて初めて小学生がミステリーものを読むのにいい。

  •  小学5年生の七子。引っ越しの荷物を運ぶ時に、思い出の品物を入れていた古いトランクを忘れられてしまう。1人で前の家に取りに行き引っ越し先の駅まで来たものの携帯の充電が切れていて、親と連絡が取れない。歩いて新しい家に向かうことにしたが、その途中、同じ年頃の女の子に声をかけられ…。

  • ほしおさんの他の作品でも思ったけれど、ジ○リアニメとかになりそう…
    引っ越し中に困っていた七子を助けた名探偵?!少女、引っ越しした先の古い家、夜中に聞こえる話し声…
    ”ものだま”っておもしろい設定ですね。つくもがみともちょっと違うやさしい存在。(i44)

  • お父さんの仕事の都合で坂木町に引っ越してきた七子。引越し先の家は古い家で、夜中に声が聞こえるような気がするし、リビングのソファに座ってるといつの間にか時間が過ぎてるし…。そんな時、引っ越しの時に荷物運びで手助けしてくれた同級生の鳥羽にお礼を言おうと、後をついていったら…

    和風ファンタジー的な設定(ネタバレになるので書けない)を生かしつつも、主人公の心理描写は読み手の同年代の子どもたちに共感を呼びそう。しかし、小学生だけの視線に留まらず、設定を生かしてさらに一歩踏み込んだ深さを生んでいます(やはりネタバレて書けない)。文章もテンポ良く読めて、子どもたちに人気出そう。

  • ふしぎな声のする町で。は、とても、面白かったです。ものだまとお話ししてみたいなぁと思いました。!

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著者プロフィール

ほしお さなえ
1964年東京都生まれ。作家・詩人。父に翻訳家・評論家の小鷹信光、夫に作家・思想家の東浩紀。
東京学芸大学卒業後、理工系出版社、大学研究補佐員をへて、作家活動へ。
95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞して詩人としてデビュー。2002年には長編小説『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年に刊行された『活版印刷三日月堂 星たちの栞』が話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気シリーズとなる。

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