成長のない社会で、わたしたちはいかに生きていくべきなのか (一般書)
- 徳間書店 (2013年10月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198636920
作品紹介・あらすじ
『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』で知られるエコノミスト・水野和夫。歴史的文脈から読み解いた経済論は「水野史観」と呼ばれ、多くの読者に支持されている。市場とは何か、貨幣とは何か、労働とは何か。そして、人類が作り出した「資本主義」とはいったい何か? 根源的な疑問をテーマに語り合う異色の対談。聞き手となるのは朝日新聞の名物記者・近藤康太郎。絶妙な掛け合いで、水野理論をわかりやすく展開する。
感想・レビュー・書評
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若い頃何も知らなかった頃は、日本はずっと発展し続けるし世界で重要な存在で有り続けると思い込んでいました。バブルが弾けたのはただ人々が浮かれ過ぎただけで、堅実に日本を運営していけば、また景気も良くなると思っていた懐かしいあの日。
色々な本やニュースを見て現実として日本は既に成長は終わり、これから緩やかに衰退していくようであるという事がひしひしと分かってきました。
発展途上の国々を食い物にして肥大してきた資本主義も、人類全体に発展がいきわたりつつあるこの地球では、搾取すべきフロンティアが無くなりました。既に食い尽くされたパイの残骸を追っても何も出てこないわけですね。
コロナよりずっと前の本なのでまさか現在がこんな事態になっているなんて想像もつかなかったでしょうが、普遍的な経済の内容で分かりやすいので読んで損はないと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・お金は幻想。マネーはガス。
・資本の蓄積が、資本主義の使命
・不足しているものを蒐集するには、市場経済が一番。
・デフレというのは、近代(成長)システムが成り立たなくなったということ。
・ゼロ金利の預金は、日本国に住んでいるショバ代。
・資本主義にとって絶対に必要なエンジンは、未成熟な空間。
・消費=使い切る 投資=将来消費する為に、迂回生産をする
・テレビゲームによって、若い人の読書や勉強時間が奪われる。
・先進国であれば、誰が経営者であっても、
企業利益が出るような構造になっていた。