- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198637125
作品紹介・あらすじ
むかしむかし、竹取の翁が山で竹を取っていると、光る竹がありました。ふしぎに思った翁が近寄って見ると、竹の中に、とても小さなお姫さまがいました。翁は家につれて帰り、自分の子どもとして大切に育てることにしました。ふしぎなことに、お姫さまはあっというまに大きくなりました。翁は、美しく成長したお姫さまを連れて、都に住むことにしますが…? 日本最古の物語『竹取物語』を高畑勲監督が新しい視点で描くアニメーション映画に基づく絵本。
感想・レビュー・書評
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映画のシーンや要所の場面を上手くまとめてある絵本で、映画を観た時の感動が蘇った。
絵本を読み、思い出したことがある。
昔、社会科の先生(男)が、「かぐや姫はイヤな女だ。求婚者たちに無理難題を突きつけて、結局結婚しないのだから。」と言っていた。
どうして社会の授業中にそんな話をしたかは忘れたが、先生自身、自分はいつも正しいという高圧的な雰囲気が私は苦手だった。
高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を通して、なぜ私が先生の発言に嫌悪感を抱いたのかわかった気がする。
かぐや姫が美しい顔だからと言い寄ってくる王子たちに対し、かぐや姫の気持ちは置いてきぼりになっている。帝は最たるもので、自分が言い寄れば「嫌がる女はいない」と言い、男の傲慢さが物語では描かれている。かぐや姫を自分の所有物にしようとし、彼女の心情を無視して男たちは勝手に暴走していく。
「求婚されたのだから、結婚〝すべき〟」、
そして従わない者を「イヤな女」と一言で片付けた当時の先生が、「かぐや姫の物語」に登場した傲慢な男と重なって見えた。
高畑勲監督のかぐや姫の解釈、あっぱれ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かぐや姫の話。ちょっと変わってる。
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ジブリ映画「かぐや姫の物語」のアニメ絵本。
アニメは観ていないけれど、170ページくらいあって、アニメの絵や文章量が多く、アニメの内容がよく分る。
基本は「かぐや姫」だけれど、ところどころアレンジされている。
5人の求婚者たちが死んだり不幸な目に遭ったのを自分のせいだと責任を感じたりと、人間らしさが出ている。
そのことが罪だったとは。
手書きで描いたというアニメを観たら動きがすごいんだろうな、と思わせる絵。
一度はアニメを観てみたい。 -
20130102 川崎TOHOシネマズ