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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198637279
みんなの感想まとめ
戦争の中での人間の強さや絆、そして希望を描いた物語が展開されます。主人公リジーは、過去の思い出を語りながら、家族やゾウと共に逃避行を続ける姿を通じて、戦争の悲劇と人々の優しさを浮き彫りにします。厳しい...
感想・レビュー・書評
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先週、返却本を持って訪れた図書館でふと目についた1冊。
そのままお借りして帰ってきました♪
日本には、戦時中の悲しい物語として『かわいそうなぞう』がある。
戦争が動物園の動物たちの命を奪ったという事実は、子どもの頃に読んだ私の心に深い傷を残した。
大人になった今でも、あの象たちの瞳を思い出すと胸が締めつけられる。
そしてマイケル・モーパーゴの『戦火の馬』を読んだとき、同じ痛みが蘇った。
人間が始めた戦争によって、なぜ罪のない動物たちまで犠牲にならなければならないのか。
その問いは、今回『ゾウと旅した戦争の冬』を読み終えたあと、さらに強く、深く、私の中に響いた。
読後評価は☆4.3
(´ρ`*)コホン
では、本書の内容を含めた感想を。
物語の舞台は第二次世界大戦末期のドイツ・ドレスデン。
空襲が激しくなる中、動物園で働くリジーの母が出会ったのが、親を失った子ゾウのマレーネだ。
動物園では「猛獣は逃げ出す前に射殺する」という非情な決まりが下され、母はマレーネを守るために夜だけ自宅に連れ帰る。
ここでまず胸を打たれるのは、母の揺るぎない優しさだ。
戦争という巨大な暴力の前で、人間ができることはあまりに小さい。
それでも「目の前の命を守りたい」という思いは、どんな爆撃にも負けない強さを持っている。
やがてドレスデンが炎に包まれ、リジーたちはマレーネとともに街を逃げ出す。
ここから始まる“冬の旅”は、過酷で、長く、そしてどこか幻想的ですらある。
雪の中を進む巨大なゾウと、幼い弟カーリを背に乗せて歩く姿は、戦争の現実とは思えないほど美しい。
だがその美しさは、決して戦争をロマン化するためのものではない。
むしろ、戦争の中でもなお「美しいものは存在する」という事実が、逆に胸を締めつけるのだ。
旅の途中で出会うカナダ人兵士ピーターの存在も印象深い。
敵国の兵士である彼を助けることは危険だが、母は迷わず手を差し伸べる。
戦争が生み出す“敵”という概念が、いかに脆く、曖昧なものかを示す場面だ。
ピーターが家族の旅に加わることで、物語はさらに複雑な温かさを帯びていく。
リジーが彼に抱く淡い感情も、戦争の中で芽生えたからこそ、より切実で、儚い。
読み進めるほどに感じたのは、「戦争は人間の心を奪うが、完全には奪えない」ということだ。
リジーたちは恐怖に震え、飢えに苦しみ、未来を見失いそうになりながらも、マレーネの存在に支えられて歩き続ける。
ゾウという大きな生き物が、ただそこにいるだけで、人間の心をこんなにも温めるのかと驚かされる。
マレーネは言葉を話さないが、その静かな体温と歩みが、家族の希望そのものだった。
そして私は、この物語を読みながら何度も『かわいそうなぞう』の象たちを思い出した。
戦争は人間同士の争いであるはずなのに、なぜ動物たちが巻き込まれ、命を奪われなければならないのか。
『戦火の馬』で描かれた馬たちの苦しみも同じだ。
戦争は人間の愚かさの象徴であると同時に、動物たちの無垢な命をも奪う残酷な現実を突きつけてくる。
しかし、モーパーゴはただ悲しみを描くだけの作家ではない。
彼の物語には必ず「希望の種」がある。
リジーたちがマレーネとともに歩き続ける姿は、絶望の中でも人は優しさを失わないという証だ。
戦争がどれほど世界を壊しても、人間の心の奥底には、誰かを守りたいという願いが残っている。
その願いが、マレーネの大きな背中に寄り添うように、静かに物語を支えている。
読み終えたあと涙が流れたのは、悲しみだけが理由ではない。
歳を重ね、涙腺が緩くなったからでもない。
リジーたちが見つけた小さな希望、誰かを思う気持ち、命を守ろうとする意志。
それらが胸の奥で温かく灯り続けていたからだ。
『ゾウと旅した戦争の冬』は、戦争の残酷さを知るための本ではなく、「それでも人は優しさを失わない」という希望を確かめるための本だと思う。
マレーネの歩みに寄り添いながら、私たちもまた、日々の中で小さな光を見つけて歩いていけるのではないか。
そんな気持ちにさせてくれる一冊だった。
<あらすじ>
『ゾウと旅した戦争の冬』の物語は、第二次世界大戦末期のドイツを舞台に、少女リジーと家族、そして子ゾウのマレーネが“生き延びるために歩き続けた冬の旅”を描く感動作です。
第二次世界大戦末期、ドイツ東部の都市ドレスデン。16歳の少女リジーは、母と幼い弟カーリの三人で暮らしていた。父はロシア戦線に送られ、家族は不安を抱えながらも日々を過ごしていた。母は動物園で飼育係として働き始め、そこで親を亡くした子ゾウ・マレーネと出会う。空襲が激しくなる中、動物園では猛獣を「逃げ出す前に射殺する」という方針が決まり、母はマレーネを守るため、夜だけ自宅の庭に連れ帰って世話をするようになった。
ある夜、近所の犬に驚いたマレーネが逃げ出し、リジーたちは追いかけて街を歩き回る。その最中、ついにドレスデンに空襲警報が鳴り響き、激しい爆撃が始まった。炎に包まれる街を背に、リジーたちはマレーネとともに町を脱出し、安全な場所を求めて歩き始める。
彼らが目指したのは、母の兄が暮らす農場だった。しかし叔父は熱心なヒトラー支持者で、母とは長年疎遠になっていた。それでも戦火の中ではそんな確執に構っていられない。家族は夜の闇に紛れて森を進み、マレーネはその大きな体で雪道を踏み固め、時に弟を背に乗せ、家族を支えながら旅を続けた。
旅の途中、彼らは墜落した連合軍機の唯一の生存者であるカナダ人兵士ピーターと出会う。敵兵である彼を助けることは危険だったが、母は見捨てることができず、ピーターは家族の旅に同行することになる。彼の存在は、やがて家族にとって大きな支えとなっていく。
しかし、旅は過酷だった。凍える寒さ、食料不足、弟カーリの病気、そして迫り来るソ連軍の影。さらに、ドイツ国内でも難民が溢れ、誰もが疑心暗鬼になっていた。リジーは恐怖と疲労の中で成長し、マレーネの温かさと賢さに励まされながら、家族を守ろうと必死に歩き続ける。
やがて一行は叔父の農場にたどり着くが、そこでも戦争の影は濃く、安心できる状況ではなかった。叔父は最初こそ家族とマレーネを受け入れようとしなかったが、旅の過酷さと家族の決意を知り、次第に心を開いていく。ピーターとの関係も複雑な感情を孕みながら深まっていき、リジーは戦争の中で初めての恋心を知る。
しかし戦争は容赦なく迫り、家族は再び逃げざるを得なくなる。ソ連軍の進撃、ドイツの崩壊、そしてマレーネの運命。リジーは「守りたいもの」を胸に、最後まで歩き続ける。
物語は、現代のリジーが自身の過去を語る形で進むため、戦争の悲惨さを直接的に描きすぎず、同時に人間と動物の絆、家族の愛、そして戦争が奪うものと残すものを静かに浮かび上がらせる。
著者について
マイケル・モーパーゴ
イギリスの児童文学作家(1943年生まれ)。
代表作には『戦火の馬』『ケンスケの王国』『兵士ピースフル』『ゾウと旅した戦争の冬』などがあり、いずれも“戦争や困難の中で生きる子どもたち”を中心に据えています。
特徴
- 戦争を直接的に描かず、子どもの目線で“心の揺れ”を描く
- 動物との絆を物語の核に置くことが多い
- 実在の歴史や体験談をもとにした作品が多く、フィクションと史実の境界が自然に溶け合う
- 読後に“静かな余韻”が残る語り口詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
泣きました。寒さと飢えに耐えながらの逃避行。道々で手を差し伸べてくれる善意ある人たち。家族を守るため優しくも逞しいムティ。愛らしいマレーネとカーリ。そして誠実なペーター。お話の途中、窓の外から教会のやさしい鐘の音がきこえてきたのが印象的でした。パピが捕虜を解かれて帰宅し、リジーとペーターがちゃんと結ばれる。生き別れになっていたマレーネとの再開。すべてを語り終えたリジーは、最後に「でもね、幸せだった。すばらしい人生だった。」と締め括ります。「こういう人生があったって、若い人たちに知ってほしいの。」いまもウクライナをはじめ世界各地で戦争や紛争が続いていますが、戦火にさらされている人たち一人ひとりに、それぞれの人生と幸せになる権利があることを忘れてはいけないと思いました
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老人養護施設にいる老女リジーは「むかし庭にゾウがいたのよ」と語るが、誰からも相手にされない。しかしその話に耳を傾けた親子に、リジーは過去の思い出を語り始めるのだった。
ドイツのドレスデンに暮らす16歳のエリーザベト(後のリジー)は、母(ムティ)と病弱な弟のカーリと暮らしていた。父(パピ)は戦争に取られて帰ってこない。ムティは動物園で働き始めた。
ドイツの大きな都市であるケルンもベルリンもハンブルクも爆撃を受けていた。ドレスデンにも近いうちにかならず来るだろう。そうなったら動物園の猛獣たちは殺されることになっていた。ムティの世話している赤ちゃんゾウのマレーネも。
ムティは、マレーネを守るために自宅の裏庭に連れて帰る許可を得た。そしてある夜の散歩で、走り出したマレーネを追いかけるムティ、エリーザベト、カーリの背後で大きな爆音がする。自分たちがいた家、自分たちの住むドレスデンが空襲されたのだ。
帰る場所をなくした三人は、親戚の農場を頼ってひたすら前に進む。
たどり着いた農場だが、親戚は避難したあとで、納屋には連合国航空兵でカナダ人のペーターが隠れていた。
敵味方の憎しみを超えて、ペーターとリジーたちはともにアメリカ兵に保護を求めるために合流することにする。
こうして冬の森に、ゾウを連れたドイツ人家族と敵兵との旅が始まった。
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戦争と動物園というと『かわいそうなゾウ』『ゾウ列車がやってくる』を思う。空襲の都市で猛獣を殺すというのは世界的で行われていた…(´・ω・`)
同じドイツ人でも政治思考や愛国の方向が違いから仲違いしすることもあるし、敵兵でも守ってくれる人もいる。国と国ではなく、人と人でわかり合えることもある。
父親が戦地から帰らない家庭、激しい空襲、空腹で食べ物を漁る様子など容赦ない現実と、家庭の庭にゾウがいた、ゾウと一緒に冬の森を旅する、という非日常の描写とが融合して、戦争の悲哀と人間の強さやユーモア、絆が書かれている。
しずかな語りを終えたリジーはいう。「こういう人生があったって、若い人たちに知ってほしいの。」 -
「象」と「戦争」というキーワードを聞くと真っ先に「かわいそうなぞう」を思い出す。
子供の頃はなんと酷いことを思ったが、戦時中における猛獣殺処分はなにも日本に限ったことではなかったらしい。
この作品では、主人公・リジーの母親が、勤務先の動物園の子象・マレーネを守りつつ戦火の中を家族とともに逃げていく。
児童書でありフィクションでもあるというのに、その爆撃の描写は凄まじく、その後の生死をかけた逃避行でもそれは続いていく。
人の死でわざと恐怖感をあおったり、悲劇的な演出をすることもなく描いているので、よくある戦争物のような反戦思想を押しつけられる印象もない。
第二次大戦下のドイツの地方都市ドレスデン。
ここは1945年2月13日に無差別爆撃を受けている。
そのドレスデン爆撃が重要なキーポイントで、この日からリジー家族運命は激変していく。
子象のマレーネを守りながら、空腹と恐怖と寒さとの戦い、弟の病気、敵兵との恋、迫りくるソ連軍。ドイツ東部から西へ西へと逃れていくリジーたちに、安住の地はあるのか。
面白いのは、カナダの老人介護施設に入っているリジーというおばあさんが、看護師とその息子に戦争時の思い出を語るという出だしであること。
映画のようにドラマチックなのはむしろこのスタートの部分で、ここから読み手は一気にリジーの回想の旅へと誘われていくのだ。
食べ物に困って盗みを働いたり嘘をつき通したり、戦時下というのはとてもヒューマニズムどころではないのだという場面も随所に登場する。
また、主人公たちと出会う警察や捕虜の捜索隊、西から撤退する兵士たちも出てくるが、決して単なる悪人としては描かれていない。
都合の良い描き方を排したところも好印象だ。
どんな状況下でも生きることを投げ出さない主人公たちの姿は、読んだ後の深い満足感に繋がる。
語り手のリジーに疲れが見えて(笑)終盤は急いだ感があるが、戦時下で行方知れずになってしまったマレーネと再会する場面はこみ上げるものがある。
我が家の猫たちでさえ、何年も会わない家族をちゃんと記憶していて目いっぱい歓迎するもの。
象にこういうことがあっても、驚かないよ、うん、そうだろうとも。
マイケル・モーパーゴはこれで5作品読んだことになる。もういいかなと納得の一冊。
人により好みはあるかもしれないが、これはおすすめ。 -
第二次世界大戦末期のドイツ、ブリスベン。爆撃を受けて逃げる親子と、象。
敵兵の青年との出会いと、過酷な逃亡の日々。伯爵夫人との出会い。
戦争は、敵味方関係なく、悲劇しか生まないことや、絶望の中にも希望はあることなど、施設に入った老婦人から身の上話を聞くという形ですんなり自分の中に入ってくる。
著者モーパーゴさんの作品らしく、いたましさに胸を痛めながらも、安心して読み進められるのは嬉しい。
若い人たちに伝えたいこと、伝えていかなければいけないことがある。
読めてよかった作品の一つ。 -
戦時中のドイツ・ドレスデンでかつて起きた出来事を語る、子どものための本です。
看護師の「わたし」はお年寄りの介護施設で働いています。そこで知り合った82歳のリジーは、少し気むずかしいところもありますが、「わたし」とはどこか気が合う、凛としたおばあさんです。
「わたし」は、週末、息子のカールの預け先が見つからず、職場である施設に連れてくることになります。リジーはカールをとても気に入り、昔、「庭でゾウを飼っていた」話をしてくれると言います。
リジーが呆けておかしなことを言っていると思っていた「わたし」ですが、カールはリジーを信じます。徐々に、二人の真剣さにつられ、「わたし」はリジーの話を信じ始めます。
そしてリジーは、「あの頃」のことを語り始めるのです。
戦争に行ってしまったパピ(父親)、動物園で飼育係として働くムティ(母親)、足が悪く、喘息持ちの弟、カーリ、そして当時はエリーザベトと呼ばれていたリジーは、ドレスデンに暮らす家族でした。
ムティは、担当する子ゾウのマレーネをとても可愛がっていました。ある日、ムティは、夜になると怯えるマレーネを家に連れ帰るようになります。
1945年2月13日、リジーの街、ドレスデンは恐ろしい運命を迎えます。街から逃げ出した一家は、子ゾウを連れて、長く苦しい逃避行を行うことになります。その途で出会ったペーターは、撃ち落とされた敵軍爆撃機の兵士でした。一度はペーターを殺そうとしたムティでしたが、不注意のために死にかけたカーリが、ペーターに命を救われたことから、彼に心を開いていきます。結局は皆は、ペーターの方位磁石を頼りに、ともに旅を続けることになります。
リジーは、ハイティーンで難しい年頃です。世の中に苛立ち、母ムティともぶつかります。家族や親戚も欠点がまったくない人々であるようには描かれません。ムティと姉妹のロッティ叔母さんとの間で、国の方針について激しい議論が行われたりもします。
逃避行の中で、いがみ合う人も助け合う人もいます。同国人でも敵対することもあれば、敵国人と助け合うこともあります。
作者のモーパーゴは、そうしたさまを思春期の女の子のみずみずしい感性を通して描いていきます。
全編を通じて浮かび上がってくるのは、戦争の中で、一方を悪者に仕立て上げるのではなく、戦争そのものが「悪」であるとする作者の姿勢です。
かわいい子ゾウ・マレーネは、お話の中で、子どもたちを和ませ、人と人との垣根を取り払います。そしてまた、お話を読む人にとっても、優れた導き手として、物語の最後まで連れて行ってくれるのです。
後半以降の展開はいささか「うまく」行き過ぎているようにも感じます。このお話を、どこか、おとぎ話めいたものにしてしまったようにも感じます。
しかし、これはある意味、作者が子どもたちに捧げる「祈り」のようなものなのかもしれません。
私たちは、互いの衝突を克服できるはずだ。私たちの心の中には、ペーターが持っていた方位磁石のように、正しい方向へと導くものがあるはずだ、と。
イギリスの作家として、英米軍がドイツを爆撃したエピソードを「敢えて」選んだ作者が、子どもたちに託す「希望」、それがこの明るい結末なのだとも思えてきます。
リジーは最後に、カールに方位磁石を託します。
この物語もまた、作者から子どもたちに贈られた、方位磁石であるのでしょう。
*対ドイツ空爆については、いずれまた別の本(ノンフィクション)を読んでみたいと思っています。
*動物園のゾウに関しては、モデルがいたようです。(*リンク先、英語です)
http://www.belfasttelegraph.co.uk/life/books/baby-elephant-kept-in-belfast-backyard-is-inspiration-for-book-28543013.html
ドレスデンではなく、ベルファストですが、戦時中、動物園で飼育を担当していたゾウを毎夜、自分の家に連れ帰っていた女性飼育員がいたとのこと。この話を知った作者は強いインスピレーションを得たようです。 -
1945年ドイツ・ドレスデンは英国軍の空襲で焼けおちてしまった。16歳のリジーは、動物園で飼育係をしている母と弟のカーリとともに、母ゾウが死んだために夜だけ自宅に(!)連れ帰っていた子ゾウのマレーネと田舎の親戚の農場を目指す。
物語は、老人施設に暮す年老いたリジーが施設の看護師の息子・カールにゾウとの逃避行を語って聞かせる形で始まる。
荒唐無稽な設定と思えるが、読んでいて違和感はなかった。ゾウがいることで、周りから受け入れられるという事も自然に思えた。 -
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第二次対戦中、ドレスデンに母と弟と住んでいたリジー。大空襲に遭い、侵攻してくるソ連軍から逃れるため母、弟そして動物園での射殺から救い出された子象と共に、夜毎歩き続ける旅をします。厳しい冬の夜に歩き続けなければならない親子の救いは穏やかな子象の存在。道中、心通わせられる人と出会えるのが良かった。
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最近こういう雰囲気の児童文学ないよね。
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好きな人との思い出は、一生物ね❣️
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どこの国でも戦争の辛さはもちろん同じなのだと実感しました。
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第二次世界大戦中、ドイツでの物語。
リジーは母親と弟のカーリーと一緒にドイツ東部のドレスデンに住んでいた。父親は戦争でロシア戦線へ送られ、母は動物園で象の飼育員として働いていた。戦争が長引くにつれ、ドイツ軍は劣勢になってゆき、各地が爆撃されていった。動物園では猛獣達は殺処分されるなか、母が世話をしていた子象マレーネは、母の熱い説得で、動物園から家に連れ帰ることができた。しかし、ドレスデンもついに爆撃ははじまり、リジーと母とカーリーは、マレーネを連れて、逃げる事となったのだ。
戦火を避けて、長い人の列ができ、リジーたちは何度も挫けそうになる。まずは田舎の叔父の家を訪ねるべく、難民の列からはずれ、森を行く。
過酷な旅を助けてくれたのは、一緒に逃げたマレーネだった。
老人の昔話からはじまる、子象マレーネとの旅。
戦争の悲惨さだけでなく、そこに生きた人々の姿に感動。敵味方どちらにも公平に描かれているのもいい。 -
悲惨な戦時下での動物や敵兵とのふれあいがいい。
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