- Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198637323
作品紹介・あらすじ
「そなたは、我が主君に天下布武の志が生まれたのと同じ年に生まれた。ご主君の手足となり、尽くせ」。それが父の願いであった。織田信長に初期から仕えた剛勇で鳴る森一族。その三男として生まれた乱丸(俗称:森蘭丸)は、幼き日に戦で敬愛する父と兄を失った。その美しさと聡明さゆえに十三歳で信長に仕えることになった乱丸を、安土の地で待つものは……。本能寺の変で信長とともに十八歳で命を落とした若武者の半生を、新たな視点で描く!
感想・レビュー・書評
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織田信長という稀代の天才を掘り下げるためにはやはりその周りの武将に側近たちを読破しない限りたどり着けないものがある。彼の行った数々の行いは賞されるものもあれば、愚行と取られるものもあるが読まなければたどり着けない境地もある。
先日の関西周りの際に行きたかった場所がある「聖衆来迎寺」本来なら中世の建築物が残っていていいのだが、江戸時代の地震でその建物は残っていない。琵琶湖近くの比叡山にあるこの寺は信長の比叡山焼き討ちの際に焼き討ちを逃れた寺である。敵には厳しさを見せる信長ではあるが、森可成を手厚く葬ったこの寺には手を出すことはなかった。
「乱丸」
森蘭丸を中心に信長を取り巻く小姓たちを描いた作品です。物語の一端を担う形で多くの人物が登場してきたが、小姓軍団が中心になった作品。しかも宮本先生にこの年代の物語を書かせたら読者の立場としてはやはり冒険に飛び出た感覚に陥る。
上下巻の1000Pにわたる作品だが、時間を惜しむなどと思わせないいい作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
信長の小姓といえば、森蘭丸。この小説では、信長公記の則ってか、乱丸という字を当てている。実際読むと、乱丸のほうが確かに合ってるな、というエピソードもあり、そこは読んでのお楽しみ。
上巻は乱丸の幼少期から、信長に仕えてその類稀なる才覚により出世して、と書くと陳腐だけど、まあその危機察知能力やら対処能力が半端なくスカッと感心させられてしまうわけです。
まぁ、できすぎくん?と言われればそうなんですが、それを乱丸ならそうだよね!と思わせるのが作者の力量なのだろう。
でもひとつ言うと、石川五右衛門の登場はちょっといただけないというか、それいるー?となるんだけど、でも他が面白いから許します。 -
3.5
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織田信長の一番の近習として有名な森乱丸について書いた本です。
この本では、小姓の役割や同僚の様子、また村井貞勝などの奉行の仕事ぶりについてもよく分かります。中でも万見仙千代と二位法印(武井夕庵)からは大きな影響を受けていたようです。
最後の本能寺の変は、もう少し盛り上げてくれてもよさそうな気がしましたが、この本ではそこに至るまでが本筋なのであろうと思いました。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-7340.html -
2015/08/08完讀
久違的宮本昌孝,內容卻意外地平凡......。雖然一開始還讓童年的蘭丸見到劍聖上泉信綱,讓我略抱期待是否也能有足利義輝一書外傳般的精采,不過僅僅拉出和真田八郎(後來改名為石川五右衛門)的糾葛。兄長傳兵衛以及萬見仙千代如兄長般的感情部分稍微有特色,還有和嫂子お仙的一小段純情部分寫得還不錯,但其他地方寫得都相當平板而中規中矩,並未見到太多驚豔的部分,略嫌可惜。 -
感想は下巻に。
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2014.05.10
一般的に知られている蘭丸という名前が実名ではないと知り驚いた。
小姓というのは単に殿様の身の回りの世話をする
だけではないということも、この小説で初めて知った。 -
疲れる主従関係やね。
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あやういのぅ。