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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198637514
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みんなの感想まとめ
東海道を舞台にした十二の短編が織り成す物語は、各話が独立しながらも、人物や出来事が巧みにリンクしていく魅力を持っています。短編ならではの余韻が残る結末や、思わぬ展開が読者の想像力をかき立てます。特に、...
感想・レビュー・書評
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東海道に沿って展開する十二の物語。一話が25ページほどの短編なので物足りなさを感じたりここで終わり?という話もあるが、逆に短編ならではの「その先」に思いを馳せる作品もある。
また連作のようなリンクもあるので前の話に出てきた人物や事柄が別の話に繋がる楽しみもある。第一話の主人公が最終話に脇役として現れ、その主人公に自らの経験を踏まえてアドバイスをするなんて展開もある。
全体的に苦い作品が多くて表紙絵にあるようなホンワカした雰囲気はないのだが、なかなか良かった。
以下、印象的な話をいくつか。
「通夜の支度」
互いに想い合っていると思っていた彼が、嫁入りを拒んだ主人の娘と心中してしまった。
男は主人公の娘を裏切ったのか?という単純な疑いとは裏腹な真相。喜んで良いのか虚しいのか。
「やらずの雪」
妻が自分の弟と不義を働いたことを機に自らは出家、家督と妻を弟に譲った僧。しかしそのことは新たな悲劇を生む。
元妻の言い分はずるいように見えて、ある意味真を突いている。僧もまた逃げていたのではないか。この結末は壮絶。
「関越えの夜」
先の僧と元妻の顛末が起こしたもう一つの悲劇。武士に許された『仇討ち』は武士に課された足枷でもある。『仇討ち』という足枷のために関を越える少年と見送る少女、それぞれの覚悟がつらい。
「竹柱の傷」
浪人の父と息子の自分の為に江戸で女中奉公に上がった母はいつしか文が途絶え逐電。母を探すという父に付いて江戸を目指す主人公は、母が浪人生活に疲れて去ったのだろうと理解していたのだが。
母の行方を知りたいのか知りたくないのか、己れの気持ちに決着を着けたいのか着けたくないのか、短編ならではの結末。
「二寸の傷」
頬に二寸の傷があるゆえに尼になった女性の物語。これも先の話と意外な繋がりが出てくる。うーん、先の母親は同情出来ないな。だがこの話は明るい結末で良かった。
「恵比寿のくれた嫁御寮」は出し抜いた積もりが出し抜かれた滑稽さ、「痛むか、与茂吉」は主人夫婦に振り回される奉公人の悲哀と吹っ切れた先の爽快さがあってなかなか良かった。
個人的にはもう少し希望のある話を多めにして欲しかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん…悪くはないけどイマイチ。
短編連作の形だけど、どれをとってもすっきりしない。
疲れている時に読むべきではなかったかな。 -
短編集、他の話に出てくる人物がほかの話にも出てくる、面白い。澤田瞳子作品をもっと読みたくなった。
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時代劇って、今、こういうのもアリなのか!!!!
もっと人に優しいオチがつくもんだと思ってたよ。
時代劇の連作短編っていうより、ミステリの連作短編みたいなそんな一冊。 -
東海道を上りながら,大小の接点でつながった短編が12。数珠のように連なって最後に輪になる。結末にすっきり,というより,「その先」を考えてしまう編が多い。
著者プロフィール
澤田瞳子の作品
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