- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784198637675
感想・レビュー・書評
-
タイトルからして内容の方向性は容易に想像でき、また想像通りなのだが、それでも知らないことは想像よりも多かった。類書との比較で特徴的なのは近代中国の内戦について多く書かれていることで興味深かった。多くの事件に触れられている一方、本の分量からも各事件についてそれほど詳しく書かれているとは言えない。それにしても自分の勉強不足を痛感した。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルは挑戦的過ぎて、あまり良いとは思わない。戦争が正しいというのはやっぱり引っかかる。どこがどう変わったって、たくさんの人たちが死ぬのだ。
それでも言いたいことはわかる。
常々考えるのだが、じゃあ、あの時期あの環境でどうすることが正解だというのだ。その検証をしないと、同じ状況が起きた時に、より良い選択ができるのか。
つまるところ、日本だけが頭を下げ続ける必要は全くなく、むしろ、他国とはかなり違う目的で戦ったのであり、それが西欧列強には受け入れられなかった、有色が白いのに対等に向き合えると突きつけられた、そういう面を敢えて取り上げない。
間違っていたのは、戦争に負けたことだけ。
普段から頭をよぎる言葉と同じだった。(2018.1.28)
再読。
「正しい」というのはやっぱり気になるが、相対的にそうであったと思う。少なくとも、文句言っとる奴らは、そんな権利も実態もない国ばかり。
日中戦争は事実上一年半程度で、後はほぼ、そっちの内戦つうか、足の引っ張り合いに巻き込まれてたっていう一文を見落としていた。 -
20150117
当時の歴史背景がよくわかった -
大学受験で勉強した清朝後期以降の中国史の記憶を辿りつつなんとか理解。当時の情勢、出来事を横断的に解説してくれて、とても分かり易かった。
-
明治以降の日本の戦史を、時系列を行きつ戻りつしながら述べてゐる。「小国である日本が大国相手に戦つた戦争が侵略戦争である筈がない」「日本にA級戦犯は存在しない」など、最後の数ページを読む為にだけでも1000円拂ふ價値があります。
著者プロフィール
黄文雄の作品





