ランチに行きましょう (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 209
感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638405

作品紹介・あらすじ

生協の配達員に淡い恋心を抱いている恵子。バツイチ同僚からプロポーズされたシングルマザーの秋穂。スピリチュアルに傾倒している千鶴。若手俳優のおっかけにのめりこんでいく綾子。娘の受験に悩む由美。この街で、このタイミングで、子どもを産んでいなければ出会わなかった5人の女たち。毎朝幼稚園バスの送迎場所で顔を合わせはじめたことで、「ママ友」たちの人生は交錯していく――。

感想・レビュー・書評

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  • 短編小説集『あなたとなら食べてもいい』のなかにある
    「アドバンテージ フォー」に惹かれたので、読んでみました。
    女って、やっぱりいろんな顔をもってるし、女が3人に集まれば何かが起こる。
    妬んでみたり、羨んでみたり。 結託してみたり(笑)
    この作家さん、本当に女性心理を描くのが上手い

  • 幼稚園の送迎バスのバス停でいつも一緒になるママ友達の話。
    5人ともに笑顔の仮面の下には、それぞれ家庭での悩みが潜んでいる。
    たまにランチに行きながら、励ましあったり、反発しあったり。
    誰が幸せ、不幸せなんて関係ない。みんなそれぞれ悩んでいるのだ。

  • みんな仲良くて良いな…この事柄は許せない!っていうのがある。

  • 東京の高層マンションに住む様々な事情を抱えたママ友達が、お互いにいろいろなことを思いながらも一緒にランチに行く話。

    ホントによくある設定なんだけど同じく子育て世代だからかつい読んでしまう、そしてなかなか面白い。

    平凡で無難を絵に描いたような主婦の恵子、元モデルでテレビ局に勤める高収入な旦那を持ちながらも浮気をしているセレブで美しい由美、高学歴だけどスピリチュアルにはまっている千鶴、離婚していることを隠している医者でシングルマザーの秋穂、書いていた人気エログがママ友にばれて閉鎖しその後アクション俳優の追っかけにはまりこむ綾子。

    みんなそれぞれいろいろあって頑張って子育てしながら悩みながら生きてる、親近感。

  • 生協の若い配達員に恋心を抱く恵子、同僚の恋人からプロポーズをされたシンママの秋穂、スピチュアルにどハマりした千鶴、戦隊モノのスーツアクターを追っかけている綾子、娘の小学お受験を控えている由美。子供が同じ幼稚園で通園バスのバス停が同じというだけのママ友。子供がいなければ友達にはなっていなかった5人。それぞれのママ友ランチを通して、仲を深めていくお話。


    恵子については、この5人の中では1番平凡で幸せな家族な気がする。秋穂は最初はママ友の集まりには行かなかったが、娘のことで徐々に4人に心を開いていく。千鶴はマジでヤバかった。聞いてるだけで怪しいスピチュアルな先生にのめり込んで、明らかに事案なのに洗脳されてるから受け入れちゃう。怖すぎだった。綾子は家庭がある意味破綻してるから外に出ちゃうのは分かるんだけど、推しに迷惑をかけてはいけないです。


    最後に1番平凡で幸せな家族だった恵子夫婦に、少しハラハラさせられた。あんなにいいご主人なのに…!どうして!と思ってしまったが、そこはやはり恵子のご主人ってかんじで良かった。


    2021.11.9 読了

  • 普通のママ友の日常かと思ったが、最後にほっこりする。

  • 主婦、女、ママ友

  • 5人のママ友の中にも微妙に付き合いの濃淡が...ってのがリアリティあったかな。読後感は悪くなかったです。

  • 幼稚園バスの乗降場所が同じ母親5人の連作短編集。
    案の定、色々とゴタつくわけだけども、思ったほどドロドロはせず、さして後に引かないので読みやすかった。
    うん、多くの母親はずっと他人の足引っ張ってるほど暇じゃないと思うのよ…。
    タイトルの効かせ方も良かった。

  • キワドイ部分もあるけど、みんな根は真面目というか、一生懸命生きてるママたち。
    30代前半とか、一番人づきあいが難しかった気がする…。
    学生時代の友人とはやや距離ができ始め、ママ友はあくまでママ友、そのうち淘汰されて、ママ友の中にも長く付き合える人もいるし、少なくても本当に気の合う人だけと付き合えるようになるまではまだ時間がかかり、、

    都会のママ友づきあいは大変そう!
    田舎だと奮発ランチもたかが知れてるけど、回数や、場所とか気を使う。
    それでも女性の合言葉、
    ランチに行きましょう。

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著者プロフィール

東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で第十一回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。著書に受賞作を含む『ハンサラン 愛する人びと』(文庫版『縁を結うひと』)『ひとかどの父へ』『緑と赤』『伴侶の偏差値』『ランチに行きましょう』『あいまい生活』『海を抱いて月に眠る』などがある。

「2022年 『わたしのアグアをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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