下手(したて)に居丈高

  • 徳間書店 (2014年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198638498

みんなの感想まとめ

独特の視点で描かれた日常の激しさと孤独が、軽妙な語り口で表現された痛快エッセイ集です。著者の西村賢太は、無頼の作家として自らの恥部をさらけ出しつつ、世の不徳義を斬りつける姿勢が魅力的です。読者は、彼の...

感想・レビュー・書評

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  • 西村賢太の著作を片っ端から読んでいるので、すでに何かで読んだ内容もかなりあるが、同じ話でも別の文章で読める喜びがあり、もはや何でも面白いというほとんど中毒状態に陥っているが、そうでなく最初の一冊として読んでも本作はきっと読みやすく面白い

  • 西村賢太さんの作品、ブクログ登録は2冊目になります。

    西村賢太さん、どのような方か、ウィキペディアで再確認しておきます。

    西村 賢太(にしむら けんた、1967年(昭和42年)7月12日 - 2022年(令和4年)2月5日)は、日本の小説家。私小説の書き手として知られる。

    今年の2月に、54歳という若さで亡くなられています。

    で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)

    不快なマラソンランナーたち、最終学歴「中卒」に込められた思い、某テレビ番組の怒りの降板劇、友人との取っ組み合い――。地味で孤独で、しかしながらどこまでも激しい日々。頑固者、偏屈者を自認する当代きっての無頼作家が、軽快な語り口で世の不徳義を斬り、返す刀でみずからの恥部をえぐる痛快エッセイ集。異色の芥川賞作家の知られざる素顔が明らかに。

    気になった箇所は、

    p37
    一月二十九日は藤澤淸造の祥月命日である

    著者は、藤澤淸造氏を師匠とされているようです。
    最も、藤澤淸造氏は1932年に亡くなっているので、西村賢太さんは、自分のことを「没後弟子」と言っています。

    藤澤淸造氏、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    藤澤 清造(ふじさわ せいぞう、1889年(明治22年)10月28日 - 1932年(昭和7年)1月29日)は、日本の男性小説家、劇作家、演劇評論家。

  • もうね、一私小説書きの日乗とかも読んでるし、西村賢太の著作はほぼ全部読んでるから純粋に内容だけだと重複甚だしいんだけど中毒してるから読まずにはいられない感じなんだよなぁ。今作も大いに笑わせていただきました。相変わらずの下衆っぷりがたまらないのです。

  • 図書館借り出し

    図書館でようやく発見。
    タイトルすごく好き。

  •  「アサヒ芸能」に連載のエッセイ。西村賢太「下手に居丈高」、2014.9発行。師匠は藤澤清造、無頼と放蕩、梅毒が脳に廻り、昭7.1.29芝公園のベンチで凍死、享年42。著者は、ニコチン、アルコール、小説、3つの依存症。タバコは1日百本。アルコールは、宝焼酎「純」の25度。中卒をひけらかす。高校中退と同列に扱ってもらいたくない。パソコンは全く使えない。携帯メールはできる。車の免許なし。蕎麦が好き。空のペットボトルを尿瓶に。悪友は、玉袋筋太郎。

  • 苦役列車以来、西村氏の本を読んだ。刹那的でありながらユーモアあり、俗人であり、小市民であり、不器用であり、自分を客観的に見ている。

  • リラックスして書いている感が前面に出ている

  • 著者が繰り返し述べているように、とんでもなく卑屈である。自虐というか自己憐憫が過ぎる。さすがに毎ページに渡り書かれると辟易してくる。ネットなんぞでタダで文章を書かないといいつつ、自分の文章をひたすらに卑下する。それを読者はどんな思いで読めばいいのだろうか…などと突っ込みたくもなる。もっと単純に、下品に書いてほしい。まあ、本など嫌なら読まなければいいだけだ。氏の小説は好きだが、この手のエッセイはもういいかな。

  • 無頼を地で行く西村氏の、軽妙だがおどろおどろしく、俗にまみれながら孤高っぽい、何とも言えない共感がある。
    文体も面白い。

  • おもしろく読んだ。電気代が高すぎる!

  • エッセイ集は苦手なのに、この本はおもしろかった。「やまいだれの歌」読後の感動が続いているせいかもしれない。

  • 出版されたら即時、欠かさず読む西村賢太さんの本。
    今回はエッセイ集。
    取り立ててなんとなしの日常を綴っているだけと言う
    見方もできるだろうが、本当に面白い。
    また読み返したいし、新作・次回作も
    とにかく早期の出版を期待してしまうほど。

  • エッセイぽいエッセイ。日乗よりも一つ一つのテーマについてしっかり書かれている。また少し西村賢太との距離が縮まったよう。

  • エッセイ。こんな面白い小説書きのエッセイはさぞかし面白いだろうと期待しすぎた。面白かったが一篇がかなり短く抑え気味。やはりこの方は私小説で輝く人か。

  • エッセイ集。この人の小説を数冊読んでからのこれだったので、この人の性格は大体把握している。だからこそ毒の効いたボロクソコテンパンな内容を期待していたが、意外と遠慮ぎみな印象。後半になってややエンジンがかかってきた感じもするが、根が真面目で小心者故か、なにかどこかに遠慮をしているようにも感じた。それでもまあ毒は効いているけど。小説の延長線上にあるようなエッセイ。

  • 西村賢太のエッセイには偽悪と含羞が見え隠れする。FacebookやTwitterでどうでもいい超個人的体験や感想を垂れ流す輩とは対極だ。もはやデジタルを全否定出来ぬほど、私を含む現代の人間は便利なテクノロジーの奴隷だ。しかし、氏はノック式ボールペンでーノートに下書きし、推敲しながら小説を書く。停電になっても作家稼業に支障がないかと言えば、さにあらず。エアコンには過剰なまでに依存している。そこが可笑しい。

  • 914.6

  • それまで電車に乗り、向かいの席に若い女でも座っていようものなら必ずと言っていいくらい、これ幸いとばかり舐めるような目つきでもって視姦してやるのが常だったが、今は他の乗客の目を恐れ、どんなに酔っていようがそっぽを向くようにしている。風俗でも変態的プレイは一切慎み、マニアックなエロ本も新規での入手は断念。・・・・・西村氏の変わりようが興味深くおかしい。サイン会には大勢の人が押し寄せ女性ファンもちらほら見えるとのこと。小説書きたる者、作者の儚い虚名よりも、その作品名のみで人様の記憶の隅にありたい。時折垣間見える西村氏の崇高な本音も心に響いた。

  • 週刊誌連載のためなのか、ライト。強い毒は感じなかった。

  • 現代の無頼・西村賢太のエッセイ集。「したてに居丈高」を漢字変換、今回の本書出版に相成った。
    各所の出版社から干されまくっているという西村賢太。天下の新潮ともひと悶着あったらしい。もう文春から出せよと思う。あそこなら石原愼太郎の息がかかっているから書きやすそうな気はする。一冊出ているが。一度干されても芥川賞で有名になったあとは手のひらを返されるらしく、干されたはずの「野生時代」なんかは今でも連載が続いているようだ。
    本書の内容に移ろう。西村賢太の趣味嗜好、酒量、文学の好み、贔屓の野球チームなど内容は多岐に渡る。特に面白いと思ったのがお蕎麦の話。西村さんはそばのことを丁寧に「お蕎麦」と書く。子供時代はお金持ちの息子だったらしく、育ちが出ているのだ。西村さん、お蕎麦が大好きだけどそばアレルギーらしい。冷やしそばを食べていてもお湯のような汗が吹き出るというのだ。光景を想像して少し笑ってしまった。そしてコレクション癖。田中英光と藤沢清造のものは全て集めているという。一度見てみたい気がする。それかそれを元手に新版の選集なんかを編集するとか。
    くだらないっちゃあくだらないですが、気楽に読めます。一度手に取ってみてください。

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著者プロフィール

西村賢太(1967・7・12~2022・2・5)
小説家。東京都江戸川区生まれ。中卒。『暗渠の宿』で野間新人文芸賞、『苦役列車』で芥川賞を受賞。著書に『どうで死ぬ身の一踊り』『二度はゆけぬ町の地図』『小銭をかぞえる』『随筆集一私小説書きの弁』『人もいない春』『寒灯・腐泥の果実』『西村賢太対話集』『随筆集一私小説書きの日乗』『棺に跨がる』『形影相弔・歪んだ忌日』『けがれなき酒のへど 西村賢太自選短篇集』『薄明鬼語 西村賢太対談集』『随筆集一私小説書きの独語』『やまいだれの歌』『下手に居丈高』『無銭横町』『夢魔去りぬ』『風来鬼語 西村賢太対談集3』『蠕動で渉れ、汚泥の川を』『芝公園六角堂跡』『夜更けの川に落葉は流れて』『藤澤清造追影』『小説集 羅針盤は壊れても』など。新潮文庫版『根津権現裏』『藤澤清造短篇集』角川文庫版『田中英光傑作選 オリンポスの果実/さようなら他』を編集、校訂し解題を執筆。



「2022年 『根津権現前より 藤澤清造随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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