鬼はもとより

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  • 徳間書店 (2014年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198638504

みんなの感想まとめ

物語は、主人公・奥脇抄一郎が藩札掛として成長し、北国の小藩・島村藩を経済的に立て直す過程を描いています。前半では彼の未熟さが目立つ一方、後半では彼の活躍や、藩の執政・梶原清滝の力強い生きざまが印象的に...

感想・レビュー・書評

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  • みんみんの本棚から

    時代小説が続いておりますが、微妙に毛色が違うのでセーフです(なんの判定?)

    凛系です凛系(聞いたことないジャンル分け)
    わい凛系も好きなのよね

    武士〜って感じのやつ
    本作も武士〜って感じよ

    だがしかーし!
    青山文平さん、わい初読なんだけどもしかしたらこの人ド変態かもしれん
    いやなんか初見で失礼なんだけど

    マジで、マ、ジ、で、最後の一文がえげつない
    えー、最後にこんなこと書くかー
    マジかー
    すげーな!って思いました

    だってもう最後この一行で全部台無しだもん
    そこまで積み上げてきた物語全部台無し
    凛を全否定です

    そしてたぶんこの一行を書きたくて、この凛の物語を書いたんじゃないかな?って思うんですよ
    凛を否定するために300頁超の凛の物語を書き上げてるの
    もう絶対ド変態やん(説明不足)

    でもね
    なんかスッキリしたのよ
    凛愛好家のわいもなんかスッキリしたのよ

    惚れた女ひとり幸せにできんで何が武士じゃおりゃぁああ!(ノ`Д´)ノ彡┻━┻

    • 1Q84O1さん
      リーン
      違った…
      ガーンだ_| ̄|○ il||li
      リーン
      違った…
      ガーンだ_| ̄|○ il||li
      2025/09/30
    • ひまわりめろんさん
      鈴虫か!( ゚д゚ )クワッ!!
      鈴虫か!( ゚д゚ )クワッ!!
      2025/10/01
    • 1Q84O1さん
      もう秋ですからね〜
      あっちこちで1Qさんの鳴き声が聞こえてきますね♪~(´ε` )
      もう秋ですからね〜
      あっちこちで1Qさんの鳴き声が聞こえてきますね♪~(´ε` )
      2025/10/01
  • 赤貧の小藩を救う為の経済的指南を行う、今で言う
    フリーのコンサルタント奥脇抄一郎。
    抄一郎目線で話しは進みます。

    めちゃくちゃ面白かった‼︎

    潘の改革を命懸けで突き進む「梶原晴明」が格好よすぎです。

    「もとより、鬼になるつもりでおります」って…
    晴明の覚悟にちょっと震えました(/ _ ; )

    「誰よりも鬼には向かぬ者が、誰よりも厳然と鬼をやっている。顎を震わせながら、鬼をやっている…」
    文章も簡潔、センスがいい!

    ラストの手紙で泣かされた〜。゚(゚´Д`゚)゚。


  • 予約をしていたこの本が手元に届いた直後に直木賞候補になったと発表になった。
    もうちょっと遅かったら順番がなかなか来なかっただろう。ラッキー!

    苦手な時代小説である上にテーマは藩札。
    藩札とは各藩の領内でのみ流通する紙幣の事。
    貧しい国では領内の経済流通を活性化させるために藩札を発行したんですね。
    主人公は藩札掛を任命された奥脇抄一郎。

    いや、最初は正直つまらなかった。
    経済の話をされても良く分からんし、なかなか物語が動かない。
    藩札を増刷に反対した抄一郎が国を飛び出し江戸でひっそりと暮らしていた。。
    やがて藩札の指南役として北の小藩の経済を立て直すことになる。

    お!段々面白くなってきた。
    「鬼はもとより」というタイトルだけど、鬼って誰??と思いつつ読む。
    鬼は執政である梶原清明だった。
    いやー、この清明さんが格好いいのなんの。
    命を賭して財政再建に取り組む姿は非道そのもの。
    だがその裏の姿を抄一郎は見抜いている。

    「誰よりも鬼に向かぬものが、誰よりも厳然と鬼をやっている。顎を震わせながら、鬼をやっている。」

    しびれました。
    本気で国を変えたいと思ったら、このぐらいの気概がないと。
    最後は思わず涙涙になってしまったこの小説、とっても良かった!!
    どこぞの国の首相への強烈な皮肉に思えて仕方がなかったのは内緒です(笑)

    今回の直木賞、難しいなあ。
    この作品も良かったし、大島さんにももちろん受賞してほしい。
    今予約中の「サラバ!」も楽しみにしているし。
    困りましたね・・・。

  • 経済をテーマにした時代小説。

    苦手なジャンルでもあり、
    遅々として進まぬ頁ではあったが
    傾きかけた国の復興方法について
    主人公の抄一郎が(ひらめいた!)頃より
    ぐん、と加速度がついた。

    頭のなかを常にぐるぐる駆け巡っていたのは
    「仕事とは幹である。」
    と、言っていたニーチェの言葉。

    豊かに葉を茂らせ、美しく花咲かせ、たわわに果実を結実させゆく樹木を私達は見上げ、
    ほおっ、と思わずため息をついてしまうが
    それもこれも、どっしり太い幹が
    地道に命を繋いでいてこその成果。

    時に女性に惑わされたり、
    成果を共に分かち合える同志がいない、
    と、落ち込む事があったとしても
    今日も力強く自分を支えてくれる幹さえしっかりしていれば
    やがて生きる方向性も見えてくる。

    「鬼」の生き様や、それを目の当たりにしてきた主人公の痛みも心に強く残ったが、
    人生の中で<仕事>が占める意味について一考させられた。

  • 経済に破綻をきたしそうな藩札のご指南役~といった、時代物でしかも経済小説。どちらかというと苦手なジャンルでしたが、男の生き様をこれほどまでに深く切なく描き出して・・・苦手なジャンルとは言いつつもストーリーの根幹を流れているのは泣ける男の人生なのでした。

  • 一気読みでした。
    初期の別名義のミステリーを除けば、青山さん名義の作品は全て読んだと思っていたのですが、この一冊を読み残していました。どちらかと言えば初期の著者の5作目、2014年の作品です。
    ひょんなことから藩札導入に関わり、そこに自分の生きがいを見出した主人公・奥脇抄一郎。上層部が決めた増刷を拒否して脱藩したが、藩札を増刷した藩はその信頼性低下から百姓一揆を招き、幕府にとがめられて廃藩となる。江戸で浪人していた抄一郎は、やがて様々な藩から藩札の相談を受ける事を生業とするようになり、やがて奥州の貧しい島村藩の経営コンサルタントとして招かれる。
    武士による藩の経済改革は、例えば『小説・上杉鷹山』など色んな作品がありますが、何かちょっと印象が違います。藩の改革は成功するのですが、とんとん拍子で上手く行き過ぎ、その説明も十分ではありません。そもそも主題の藩札よりも隠れて利益をため込んでいた商人の改易のほうが効いている様だし、そういう意味では経済小説では無いですね。
    やはり一番の主題は、常に死を間近に置き、必要とあらば目的のために命を賭せる、そんな武士の生き様の様です、たとえそれが「経済」であっても。抄一郎を招いた島村藩の改革推進役・梶原清明の「鬼となった」凄まじい生き様は、読みごたえがあります。
    ただ、前半多くのページを使い、最後にちゃんと回収したけれど女性をサイドストーリーも、それにかかわるどこか狭量で極端な女性論も無い方が良かったと思います。

  • 面白かった。最貧小藩を立て直す プロセスが興味深く一気に読めた。

  • 貧乏藩の立て直し。藩札を使った経営コンサルタント。上手に武士の覚悟も絡めいい作品になっている。それでも女性との関わりはやけに人間くさい。そこのアンバランスさも心地よい。いいの読んだ。

  • 結末は想像がついていたけど、それども最後の一行にうるっときました。
    これで読むのは二冊めですが、この人の作品って好きです。

  • 普通の時代小説を読んでる時には決して動かない脳の回路が活発になる面白本で、この分野に縁遠い人もきっと愉しめる。藩札をテーマにしたバブル批判の書で、全サラリーマン必読だと評してる人もいるみたいだが、常に死と寄り添った侍と現代の企業人を同列に考えるのは野暮というもの。ただ、無理をする覚悟が据わらぬ者の背中を突き飛ばす一冊であることは確か。無理を無理でなくす存在としての鬼であり女を、とりわけ男の潔さなぞ足下にも及ばぬ女の潔さを十分に描ききっていれば傑作になったであろうに、最後の主人公の叫びは読者の嘆息でもある。

  • たいへんおもしろかった。
    サラリと読めるのに、
    ドドンとかっこいい。

    ”佐和をどうするのだと思った。”
    最後のこの一文に打たれた。

  • 江戸中期の貧乏藩の財政立て直しの為に、他藩からの浪人が藩札を運用をするお話。

    話の軸はそうなのですが、主題は、物事を推し進める武士としての覚悟。タイトルにある鬼になって突き進む覚悟。そんな不退転の生き様でしょうかね。

    さて、主人公の技が藩札の発行・運用なのですが、今でいう、地域通貨/国債みたいなものでしょう。経済の話になるのですが、これがなかなかエンターテイメントとして描かれていて爽快です。

    また女性との関わり方も、ぐたぐたしながら、いろんな視点で「女性とは~なものだよ」てな会話がちょくちょくでてきて楽しいです。

    そんな感じでとても楽しい小説でありました。

  • 時代ものはあまり得意ではないのだが。
    これは経済学的視点で読む価値がある。
    フィクションなのだろうが、江戸時代の日本も、多分世界と互角に勝負できるだけの実証的な経済学が発展していたのかと、本筋とは異なるところで腑に落ちながら一気に読んでしまった。
    これは教材にも使えるかも知れない。

  • 傑作でした。

    「歪む文字を幾度も目で追いながら、佐和をどうするのだと思った。」
    そうだよ、どうするんだよ!

  • 読みやすくわかりやすいので、一気に読めました。
    頭を使いますが面白かったです

  • ふむ

  • あまり馴染みのない藩札を題材にしつつ、人として為すべきもの、生き方について想いを巡らす。まるで微睡んだ体が冷たい夜風にあたるような感覚をもたらしてくれる作品。
    最後の一行の切なさに胸が苦しい。

  • 経済の破綻に悩む小藩の「藩札」
    ある程度の成功は見たものの飢饉で、脱藩をすることになったある男の物語。

    自分の藩は改易となってしまったが、どうしても「藩札」の活用の仕方により良い結果を産むやり方があったはずと、研究を重ね、東北の貧しい藩の立て直しに力を注ぐ話。

  • 何が為に 

  • ・後のない席に座る者は、理が届くところだけでなく、理の及ばないところでも決断しなければならない
    ・頭(かしら)にとって力不足は罪ではない。たかが力不足なんぞの理由で、力が出せぬのが罪なのだ
    ・内なる疵が重なれば、?の強い者は心を壊し、心の強い者は?を壊す
    ・この齢になっても、結局、稚気と縁が切れず、慚愧に耐えませんが、やはり、奥脇殿にだけは、事の次第を分かっておいていただきたいと思うに至りました。最後の最後まで、お世話をおかけし、まことに申し訳なく、ただ深謝あるのみです

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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