妄想刑事エニグマの執着 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638771

作品紹介・あらすじ

警視庁捜査一課の美女刑事、江仁熊氷見子30歳。女の勘……を通り越してもはやオカルトともいうべき常人には理解しがたい直感力で事件を解決に導く彼女だが、頭の硬いベテラン刑事たちからはやっかみ半分の嘲笑を受ける日々。相棒で後輩の真山恵介28歳は、戸惑いながらもエニグマに従ううちに、刑事としての尊敬心、そしてさらには微妙な感情が芽生え……。七尾与史にしか描けない新しい女刑事誕生!

感想・レビュー・書評

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  • 妄想といってもエロいことを連想するなよ。殺人事件で、やたらと数字にこだわったり、女の勘を表に出したりして、それが解決に結びついちゃうが、まともな捜査方法もちゃんとあるキュートな女刑事なのだ。名前も凄くて、江仁熊氷見子という。おお、エニグマ(謎)だって!3つの中編、どれも氷見子と相棒・真山とのやりとりや、天敵・木島刑事との言い合いが非常に面白い。謎自体はどうってことがないが、登場人物たちを楽しむ小説。

  • 発想の飛躍がとてもすごい。

    妄想と書いてあるが内容的には現実だったら確かに妄想だろうと一蹴されてしまうような推理の組み立てである。

    物語として作るにしてもこの発想から構想を作っていく七尾与史のセンスが凄い。

  • 深く考えたら負けな気がします。本人曰く「女の勘」で犯人を突き止める江仁熊刑事。3年前に捜査線上に浮かんでいない犯人有藤をガイシャに10匹の蟻がたかっていたという理由で突き止めてしまったという彼女は迷宮入りになりかねない事件を解決するという点で一目置かれています。でもそんなわけで読み手が犯人を突き止めるのは難しいです。まあ七尾さんらしい作品なのでしょう。3つの短編でそれぞれアプローチが違うのでそれでもなんとなく楽しんで読み切ってしまいました。お勧めはしませんが何も考えたくない時はいいかもしれません。

  • あまり入り込めなかった。ミルクほうじ茶スカッシュの登場にニヤッとした。同じ刑事ものとして、同著者の「ドS刑事」シリーズよりも、何となく似鳥鶏さんの「戦力外捜査官」シリーズを連想した。

  • 七尾与史なんで、くだらないのはいつもだけど
    逆に吹っ切れてなくて物足りない。
    主人公、30女でこれは可愛くなくて痛いよ。
    絵師が安いのか、カットカットで
    全部違う人に見える安い絵。

  • 「女の勘」で、事件を解決に導く美人刑事「エニグマ」
    と、その相方の真山の迷コンビ

    事件は足で解決しろ!という昔ながらの刑事に
    コバカにされながらも奮闘する。

    うーん。 漫画化されたら面白いかな?とは思うけど
    肝心の謎の部分がちょっとお粗末かなぁ

  • まだ読んでいないので未評価。
    ドラマになったのは知っていたが観てはいなかった。
    きっとこの本も面白いと思う。

  • 氷見子の女の勘って独特で事件も極端すぎるけど真山とのコンビはまたドラマにできそうです。

  • う〜ん…
    ちょっと無理があるかな。

  • 数字への妄想というかこじつけ。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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