5人のジュンコ

著者 :
  • 徳間書店
3.34
  • (11)
  • (66)
  • (95)
  • (19)
  • (2)
本棚登録 : 456
レビュー : 90
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638870

作品紹介・あらすじ

なぜ私は、あの子と同じ名前になってしまったのだろう。篠田淳子は、中学時代の同級生、佐竹純子が伊豆連続不審死事件の容疑者となっていることをニュースで知る。同じ「ジュンコ」という名前の彼女は、淳子の人生を、そして淳子の家族を崩壊させた張本人だった。親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント……。佐竹純子容疑者と同じ「ジュンコ」という名前だったがゆえに、事件に巻き込まれていく4人の女たちの運命は。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • もう一度始めから読みたくなった。
    5人のジュンコ、それぞれの目線から話が進んでいくが、全員繋がっている訳ではなく、小さな伏線が張られていて回収されていくのが面白かった。
    他の作品より、嫌な描写が少ないため読みやすいと思う。
    個人的にもっと純子目線が欲しかった。
    登場人物が多いため、一人一人に当たるスポットが短く、物足りなく感じた。

  • 感情移入させず読み易い、大人数でも混乱せず、構成勝ち

  • ん~、よう分からん!というのが読み終えての感想。
    タイトルを見た時からこうなる予感はしていた。
    いつも複雑なストーリー構成なのに、5人もジュンコが登場するとなったらどんだけ混乱するやらと。
    全く予想を裏切らない仕上がり。
    そして、相変わらずの生理的に嫌~な気持ちになる登場人物や状況。
    正直言うと、一読して私はさっぱり内容を理解できてません。
    この人が、この話が、どこでどうつながってるのかさっぱり・・・。
    だからこれから分かっている人のネタバレレビューでも見て納得しようと思ってます^^;

    最初に登場するジュンコは連続殺人犯の純子。
    どこかで実際にあった事件を彷彿とさせる、次々に男性を騙し、殺していくというたぐいの殺人。

    そして、次に登場するジュンコは純子の同級生の淳子。
    同じ名前という事もあり、学生時代はいつも一緒にいた2人だったが、実は淳子は純子に支配されていた。
    嘘つきで不細工で性格の悪い純子にいいように使われていた淳子は結局不登校になり、大人になってもその性質が抜けきれない。
    そして、自分の過去を知ったうざい同僚に殺意を抱く。

    次に登場するジュンコはあるルポライターに心酔し、彼女の事務所で働く絢子。
    彼女は殺人者、純子の周囲の人物に取材をしていく。
    その中には淳子もいた。
    そして、次の章に登場する守田美香も。

    4番目のジュンコは守田美香の母親、詢子。
    詢子は不倫をしていて、そのせいで自らも死ぬことになり家族は崩壊した。

    最後の順子は社宅に住み、夫の上司の妻からいいように使われている女性。
    同じ社宅には彼女と同じようにいつも顎で使われているおとなしい女性がいて-。

    そして、最後は純子のエピソードに話は戻る。
    純子という毒をもった女に触発されるように、他のジュンコたちも誰かに殺意やそれに近い毒のような感情を抱き崩壊していく。
    彼女たちが誰かに毒の感情を抱く-その様を描いているのが正に嫌らしい!
    ああ、こんな状況最悪、こんなヤツいたら嫌だよな~。
    というのをストレートな表現で描いていて、悲惨なのにどこかその状況が滑稽で笑える。
    それが個人的には魅力だと思う。

    だから、よく分からなかったけど、面白いは面白い。
    昔ならこれはああで・・・とちゃんと理解しようと努めていたけど、もうそれも途中放棄しました。
    分からなくても楽しめるならそれでいいかなって感じです。

  • いや~、何度も騙されました。5人のジュンコ達はそれぞれ闇やストレスや狂気を背負って可哀相な女性だななんて同情しようものなら、えっ?
    いくつもの殺人の犯人が悉く意外な人物だった。面白かった!

  • 待望の真梨さんの新作やっと読めました!
    相変わらず期待を裏切らないイヤミスです。
    ただ・・・最後3ページの驚愕で「ん?」と。
    こういう事でいいんだよ・・・ね?とはっきりと確信を得られないまま終わってしまいました。
    他の方の解説読んで、やっぱりいいのか~と一安心。
    解説読んだらもっと奥が深い事がわかり感心。
    読解力のある人が羨ましいと思いました。
    なんにしても面白かったのは間違いないです!

  • それぞれのステージの主役を張るジュンコに加え、脇を固めるそして主役の座を奪いそうになる様々な女たち。
    どす黒い僻み、嫉み、妬みがドロドロと連鎖し合いバタフライエフェクトを構成してゆく。
    こんなイヤミス、好きなはずじゃなかったのに何だか一気読みしてしかも☆いつつ着けてしまっている。私も毒毛に中てられたらしい・・・

  • 新・イヤミスの女王こと真梨幸子の新作。
    以前はこの分野に居た筈の作家たちが軒並み別の分野にシフトしたり、
    パワーダウンしたりしている中、真梨幸子だけはイヤミスの王道を現在
    も驀進中。独壇場の気配。

    モチーフは間違い無く木嶋某の首都圏連続不審死事件、そして上田某の
    鳥取連続不審死事件。どちらも結婚詐欺の絡んだ陰惨な事件であり、
    共通点として「犯人の見た目がかなりアレ」。正に真梨幸子のために
    あるような素材と言える。

    この2つの素材を、またもや絶妙な料理に仕上げる女王。
    素材が素材なだけに、高級料理に化ける事は無いのだが、無理に言うの
    であれば手を出さずにいられないゲテモノ料理といった趣。このへんの
    テクニックはさすが。

    「告白」以来、様々な作家の様々なイヤミスを読んできたが、ここまで
    徹底された作品は初めてかも。いかんせん、登場人物に善人の類は皆無
    であり、皆が皆腹に一物持っているクソババアだらけ。いやもう真骨頂。
    拍手を送りたいほど。

    そのため、読後感はやっぱり「最悪」。
    しかし、女王に取ってはしてやったりの結果で、最悪こそが最高の
    褒め言葉なのだろう。久々に気合いの入ったイヤミスを堪能。ちょっと
    元気さえ出てきました(^^;)・・・。

  • 嫌な女は大嫌いなのに、ついつい読んでしまう不思議。
    ああ!もう!本当に嫌な女!!!
    と言いつつ癖になる。

  • あー怖かった。思わず、途中で「こわっ…」と呟いていました。でも、実際には殺人まで犯すのはごくごく一部の人で、普通は理性や良心が勝るのだろうけど、大なり小なりこういう人間の嫌な部分というのは誰にでもあるのかもしれないと思いました。怖い。
    それでもとても読みやすく、今日図書館で借りてきて、半日で読んでしまいました。

  • 星さん

全90件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

真梨 幸子(まり ゆきこ)
1964年、宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。2011年『殺人鬼フジコの衝動』がシリーズ累計50万部を超えるベストセラーになり、舞台化・ラジオドラマ化、代表作の一つと目される。2015年、『人生相談。』で第28回山本周五郎賞候補。
他の代表作に、TVドラマ化された『5人のジュンコ』、『祝言島』など。

真梨幸子の作品

5人のジュンコを本棚に登録しているひと

ツイートする