5人のジュンコ

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638870

作品紹介・あらすじ

なぜ私は、あの子と同じ名前になってしまったのだろう。篠田淳子は、中学時代の同級生、佐竹純子が伊豆連続不審死事件の容疑者となっていることをニュースで知る。同じ「ジュンコ」という名前の彼女は、淳子の人生を、そして淳子の家族を崩壊させた張本人だった。親友だった女、被害者の家族、事件を追うジャーナリストのアシスタント……。佐竹純子容疑者と同じ「ジュンコ」という名前だったがゆえに、事件に巻き込まれていく4人の女たちの運命は。

感想・レビュー・書評

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  • 3つの大きな事件名前が「ジュンコ」どぅ 繋がるのかなぁ…っと思ってたが、いまいち繋がらず(泣) ちょっと消化不良。

    世間を騒がせる大きな事件の犯人の名前が「ジュンコ」そのバタフライ効果で他のジュンコさんも色々 巻き込まれるって話だろうけど………ひろげ過ぎた感じですかね?

    大きな事件に埋もれる小さな事件、社宅での人間関係の末に起きた事件は悲し過ぎた。


    結局最初の淳子も毒婦(影響の発端)だったのか………

    帯の文句の「あいつ、消えればいいのにー。」ってか ジュンコの回りの人達も「消えればいいのに」って思う程 クズしか出て来なくて その辺りは流石 真梨作品。

  • 5人のジュンコもその他の登場人物も、嫉妬深さとプライドの高さが尋常じゃありません。
    そのためか、同じ事件や出来事でも視点が変わると捉え方がまるで違ってくるのも見所です。
    同じ事件を題材にした小説として『BUTTER』(柚木麻子著)を読みました。
    事件によって周りの女性たちが狂っていく様子は似ていましたが、着目の仕方やテーマがまるで違って、両方楽しめました。

  • 初めて真梨幸子さんの作品を読みましたー。
    いやー、ゾワゾワさせられましたー。

    佐竹純子というお世辞にもキレイとは言えない女が、
    男を貢いで殺していた。
    そこから、ジュンコたちの告白が始まる。

    佐竹純子と中学のときに仲良し?だった篠田淳子
    久保田芽依のスタッフである田辺絢子
    いなくなった守川正志の母である守川諄子
    イライラがおさまらない社宅に住む福留順子
    ある意味スターの佐竹純子

    たくさんのジュンコたちが、いやーな感じに
    複雑に絡み合っていく。
    次が気になって、ドンドン読んでしまったよー。
    イヤミスってのが、なんか分かるなー。
    エピソード4の順子の終わりが怖かったー。
    マジかーって感じだった。

  • 湊かなえを基準にしすぎて、つい全ての事件が最後に一つになることを期待して読んでしまった。
    読み終わったあと考察をあさってもそういう内容ではなかったのでこれは私の落ち度、、。

  • 嫌な女は大嫌いなのに、ついつい読んでしまう不思議。
    ああ!もう!本当に嫌な女!!!
    と言いつつ癖になる。

  • 佐竹純子 篠田淳子 田辺絢子 守川諄子 福留順子 今回の物語には5人のジュンコが登場します。

    真梨さんの作品らしくどの登場人物も一癖も二癖もあり読んでいて陰鬱な気分になるけれどやはり止められない面白さがあります。

    「エピソード1」から「エピソード5」まで5人のジュンコに纏わるストーリー展開でそしてラスト「エピソード0」でのどんでん返し。

    女の嫉妬、虚栄心、ドス黒い気持ちが盛りだくさんで心地よい作品ではないけれどラストまで読まずにはいられなくなるそんな物語です。

  • 真梨幸子さんの本、クセになる〜!笑
    最近あまり事件もの読む機会なかったけど
    この方が書いた本はすぐ読める!!

    色んなジュンコが出てきて、
    最後の結末に驚かされる、、。

    みんなそれぞれに嫉妬したり
    羨んだり、、、それが殺意になると
    本当に怖いなって思った!

    自分は自分って割り切るって大切!

  • 一気に読める。優越感とか嫉妬とかみんな持ってるんだと思える
    目を逸らしたくなるような事実だけど

  • もう一度始めから読みたくなった。
    5人のジュンコ、それぞれの目線から話が進んでいくが、全員繋がっている訳ではなく、小さな伏線が張られていて回収されていくのが面白かった。
    他の作品より、嫌な描写が少ないため読みやすいと思う。
    個人的にもっと純子目線が欲しかった。
    登場人物が多いため、一人一人に当たるスポットが短く、物足りなく感じた。

  • 一気に読めた。
    木嶋佳苗の事件をモチーフにしたと知り納得。
    様々な「ジュンコ」が出てきて混乱しかけたが
    予想もしてなかった結末にびっくり。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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