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Amazon.co.jp ・本 (412ページ) / ISBN・EAN: 9784198639228
作品紹介・あらすじ
メディアに一切出たことのない「吉原の女帝」が初めて語った、色街から見たこの国の戦後70年。赤線の特飲街から始め、キャバレー、ソープランドまで、男と女が絡む商売すべてを手がけてきた老嬢、その足跡から見えてくるのは、焼け跡から立ち上がった復興期の庶民の逞しさであり、この国の雄々しさだ。首都さいごの色街の歴史が明らかになる。
みんなの感想まとめ
経営者の視点から描かれる色街の世界が魅力的に表現されています。特に「吉原の女帝」と称されるソープランド経営者や、角海老グループの創業者に焦点を当て、彼らの成功物語や人間関係の複雑さが浮き彫りになります...
感想・レビュー・書評
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吉原というとどうしても女郎にスポットが当てられがちだけど、経営側から見た吉原。やはりかなり人間の素が出る場所なので人との付き合いかたに長けてくるのだろう
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吉原の女帝と呼ばれるソープランド経営者を描き更に角海老オーナーの鈴木正雄も描く。吉原で働く女はカネでなく性欲を満たす為の者もいる。SMや内視鏡など持ち込むソープ嬢もいる。60%のソープ嬢にヒモがいる。などわかる。
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吉原の近現代史の生き証人である、大正10年生まれの女性(高麗きち)の一代記。角海老グループ創業者鈴木正雄の話も挟まれる。話題が必ずしも時系列ではなく、歴史としてはちょっと読みづらい。それでも戦後を生き抜いた人のスケールの大きさには圧倒される。
遊郭経営に関わったお年寄りからの聞き取りという構造は[ https://booklog.jp/item/1/4480433988 ]にも似るが、本書の方がおきちと筆者の関係が細やかで、より対象に寄り添った姿勢であるように思う。ただしその分、想像で書き込まれている箇所もある。
「おきちがフーテンに、そんな女たちの物語をするとき、いかに仔細に語ろうとも、決して女たちの氏素性が特定されることだけはないように努めて気を遣っていた。」(p159)
おきちの手元にあった業界内部資料等に基づく調査。これも資料の残りにくい分野だけに価値がある。吉原遊郭内の所有者変遷を調べるために東京法務局には大量の土地台帳・登記簿コピーを依頼したそう。 -
何もわからず、ただ夫に従って吉原で商売を始め、苦労の末大成功したおきちさんへのインタビューをもとに、吉原の近現代史をまとめた力作。著者本人が三人称で登場するところは違和感を覚える。
なお、サブタイトルにある「女帝」とはおきちさんのことだが、彼女だけではなく角海老グループの創業者である「マー坊」へのインタビューにもかなりページを割いている。「マー坊」によると、彼は大平内閣、海部内閣時代にかなり政府の「夜の外交」の世話をしたらしい。こんなこと、本に書いちゃっていいのかしら。 -
吉原という色街で生き抜いた女帝、おきちの面白い人生。
まだ24歳のおきち。東京大空襲で生き延びた話は圧巻。
ほとんど、火災で亡くなった人が多い中、普通は熱いので、河に向かって亡くなった人が多かった。
しかし、おきちは、生き延びる為に考えた。
「焼けっちまえば、跡はにはもう燃える物はねえだろう、だから、焼けた跡の方向に逃げるんだよ。焼けてる方向に逃げればだめだけどよ。焼け落ちた所に逃げれば、もう燃えるものはねえんだからな」。
すごい発想である。
それを生き延びたことで、おきちは女帝まで這い上がることができた。
内容(「BOOK」データベースより)
御歳93、伝説の女帝が初めて語る。首都さいごの異界、吉原から見たこの国の戦後。男と女が絡む商売、ありとあらゆることを手がけてきた。戦争の傷跡の街で生きていくために…。ノンフィクションの新星、4年間の取材の結実。
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