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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784198640422
作品紹介・あらすじ
至福の読書時間を約束します。乙川文学の新しい姿がここに!
昭和55年、弘之と悠子は、大学のキャンバスで出会う。翻訳家と同時通訳として言葉の海に漂い、二人は闘い、愛し合い、そしてすれ違う。数十年の歳月をかけて、切なく通い会う男と女。運命は苛酷で、哀しくやさしい。異なる言語を日本語に翻訳するせめぎ合い、そして、男と女の意表をつく、”ある愛のかたち”とは!? 二人が辿る人生の行く末は! 傑作恋愛小説。
みんなの感想まとめ
言葉をテーマにした深い恋愛物語が展開され、読者は主人公たちの切ない愛の軌跡に引き込まれます。大学で出会った翻訳家と同時通訳の二人は、言葉の世界で互いに支え合いながら成長していくものの、運命の試練に直面...
感想・レビュー・書評
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初めて読む作家さん。静謐で無駄がなく、それでいて色香が漂う、美しい文章でした。
学生時に出会い、共に英語を学び、女は同時通訳、男は翻訳の道へ進む。お互い研鑽を積み、違う分野で活躍しながらも闘い、励ましあい、愛し、仕事ではその道のプロになるが、男女としての二人の間には不如意な出来事が重なる。
言語が主役のような内容なので、言葉について感覚的にも辞書的にも考えさせられることが多く、英語と日本語の違いや、訳者の苦悩や喜びなど、興味深く読みました。
昭和色豊かで、台詞や筋がややクサく感じることもあるけれど、どっぷりとこのお話の世界に浸りました。心を揺さぶられるラブストーリーでもあり、年代が割と近いことも手伝って、自らの経験と重ねあわせ、胸が苦しくなることも…。それほど文章に湿度があり、一字も読み飛ばすことが出来ない圧倒的なものがありました。
とても記憶の深いところに残る予感のする一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(出版元の解説)
”昭和55年、弘之と悠子は、大学のキャンバスで出会う。翻訳家と同時通訳として言葉の海に漂い、二人は闘い、愛し合い、そしてすれ違う。数十年の歳月をかけて、切なく通い会う男と女。運命は苛酷で、哀しくやさしい。異なる言語を日本語に翻訳するせめぎ合い、そして、男と女の意表をつく、”ある愛のかたち”とは!? ”
著者の乙川優三郎は、もともと時代小説でデビューし、藤沢周平の継承者とも称され、その頃は私もよく読んでいました。しかし、やがて現代文学へと転じた頃から一度離れ、最近になって再び手に取るようになりました。
現在の乙川作品は、大衆小説(エンターテインメント)でありながら、その静謐で格調高い文体により純文学の領域でも高く評価されており、両者の境界をまたぐ作家として位置づけられているといわれています。
確かにその通りだと思います。しかし、これが私にとっては難しく感じられます。ストーリーを追って進もうとする目と、文章の機微にとどまろうとする目との間で起こる齟齬。走りかけては止まり、また引き返し。これが結構ストレスです。
翻訳家である主人公の思考を通して、随所に著者自身の文章表現へのこだわりが語られます。文章自体も時に晦渋で、示唆的な表現にとどまる部分が多いです。また、現実には成立しがたいほど高度に知的な会話も見られます(文字だからこそ可能な表現とも言えるでしょう)。
良質な小説です。しかし、私にとっては読むには相応のタイミング――精神的な余裕があり、日常から一歩離脱できる状況――が求められる作品のように感じました。 -
恋愛小説はあまり好きじゃないけど、この本は読めた。
よくある恋愛のはなしっていうわけではないけど、だれかひとりの人間をこんなにも見守ることができるって素晴らしいことだと思った。 -
翻訳家と同時通訳を通して、英語と日本語という言語の大海へ誘われる。そう訳すか、そこに悩むか、等興味が尽きなかった。大海原の航海に酔いしれているうちに、忘れていた話の筋書きに、全く以外な結末が。舟を編む、以来の大航海。
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男性が描く都合のいい女性が香るけど日本語が綺麗
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乙川優三郎さんという人は本当にすごいな。元々は時代劇ものの作者なんだろうけど、現代劇を書かせても右に出る人はそうはいないのではないかな。
太陽は気を失うという本で知って、まだそれからも二冊くらいしか読んでないけれど、もっと書いて欲しい。
にしても、この話、三十余年分を駆け足なんだけど、濃厚な文章で本当に濃密に描き切ってる。こういう主人公のような人生を送りたかったな。 -
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言葉に人生をかけて真剣に向き合う2人がかっこよかった。
文章自体も丁寧で表現が美しく、1行1行じっくり味わいたくなる。
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英語と日本語
翻訳家と同時通訳者
愛と言うよりは魂で結ばれた男と女
ちょっと古めかしい文章
どちらかが一歩を踏み出せば
違った人生もあったかもしれない・・・
時間をかけてゆっくり読破
いえいえ 読み切ってはいないかもしれない・・・
が 今のところ女としては少々反感有り -
まさに「ロゴス」の意である「言葉」と「理性」のやりとりが実に見事で、すべての文章には一切の無駄がなく、それでいて実に芳醇。うっとりしながら読んだ。
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『世界の現実は無数の人生のシャッフルで作られているような気がします、たとえ小さな島に生まれても大きな現実の渦に巻き込まれずにはいられません、文学とはそういう個々の人生を掬い上げて知らしめることではないでしょうか、言い換えるなら世界に響く声を持たない人の通訳です』
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翻訳家の弘之と、同時通訳の悠子。似て非なる職業につく2人は大学時代に出会い、お互いを認め、惹かれあうのだけど、複雑な家庭の事情を抱える悠子とはすれ違うことに……2人がもどかしくて、最後は切ないけど、恋愛物としては艶っぽさが足りなくて私には物足りなかったです。翻訳家の男性が言葉や文学に真摯に向かい合うお仕事小説として読めば、フランクフルトでのブックフェアの場面など、読み応えありました。乙川さんは時代物は読んだことはあったけど、現代物は初めて。言い回しなど古風で少し硬いかなあと感じる部分がありました。
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2016/09/12完讀
好久沒讀乙川了,這也是第一次讀他的現代小說,文字真的好洗練又好美,好像辻邦生的讀後感,被洗滌過的感覺,餘韻也很棒。描寫寫弘之(翻譯家)和悠子(口譯)兩人的情愫,但對於書本、文字、翻譯和翻譯這個工作有大量的討論和思考,令我心有戚戚焉!用如此美麗的文字譜出文字、語言之間的轉換的苦惱與喜悅,譯者與作家的格鬥和心境,一一入木三分,都令我不禁點頭如搗蒜。而書中的法蘭克福書展(也好想去侯國美術館!)是兒時的夢想,想不到長大居然已經忘記這件事,又突然令我燃起一窺究竟的好奇心。還有,書中所提到的作家沒想到居然是真名,我馬上來預約芝木好子的書(雖然書中的人在東京借不到,麵包之都可是有的哩,歹勢喔~)。
不過關於書中的另一主線,戀愛,作者極度古典(樣板)式的性別觀與性別描寫,還是有點時代小說的感覺。但在語言、翻譯這個穩固書寫的主題之下還可以接受。弘之的溫吞讓他一直和悠子擦身而過,悠子結婚很久之後他也組了家庭,悠子居然就離婚了,最後兩人靠每年海邊的聚會全力燃燒。但戀情的結局相當陳腐,先是悠子突然墜機身亡,然後發現悠子一直愛著他,還有她有身生下女兒的事等等....這庸腐的結局有點破壞了整本書的出塵感,一舉把沉浸在閱讀中喜悅的讀者拉回八點檔編劇一樣的感覺,惜哉惜哉。不過由於其他部分太過出色,還是認為值得五顆星的評價,要不是市圖還書期限快到了匆匆看完,我還想再咀嚼一次乙川對於翻譯這件事的字字句句。 -
ゆきのおすすめで。ゆきは彼氏のおすすめで。
言葉がとても綺麗。女性が格好いいのもとても好き。
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著者プロフィール
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