- Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198641252
作品紹介・あらすじ
編集者・黒島郁生は、かねてから愛読していた若き女流小説家・結城日向子の担当者となった。打ち合わせ、取材旅行、執筆、原稿直し。二人はまさに二人三脚で作品を作り上げてゆく。原稿をあるべき姿に近づける中、黒島は特別な感覚を覚える。この作品には、小説が持つもっとも大切な何かがある。ついに刊行の日を迎え、黒島は日向子に、編集者としての枠を越えた思いを抱いていることに気づく。そしてもう一つ、別の思いも抑えられなくなっていた……。
感想・レビュー・書評
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2017.5.8
編集者と作家さんの関係ってきっと特別なんやろうな。本って本当に一つの作品。いろんな特別な関係の上でこれだけの作品が世に出てると思うと、ああもう編集者さんたちに感謝!映画も絵画も素敵やけど、やっぱり私は小説が好きだなとあらためて。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小説家と編集者の話
編集者もなかなか大変な仕事だな〜
主人公ピュアすぎる -
小説を書くことの業と情熱について語られている。
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編集者を主人公に据えた小説といえば「舟を編む」が頭に浮かぶが、もっと一般的な「小説の編集者」が主人公なのが本書。
担当したデビュー作家がベストセラーを飛ばし、他社から出版された若手の小説家の作品に心酔し担当となり、小説を世に出すまで、編集と小説家の関係について深々と描いた作品。
ラスト近くは、三人称にも関わらず主人公の煩悶がそのまま文章になっているようで多少まだるっこしいところもあったが、計算済みと言えばそうなのかも。
悪人が一人も出てこないのが、よかったのか悪かったのか。