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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784198642709
作品紹介・あらすじ
わしと共に、京の者たちを呪い殺そうとは思わぬか――。薬師寺別当に任命され、遠い京から下野国にやってきた道鏡は、行信という僧から禍々しい誘いを持ちかけられる。一瞬、道鏡の心を過ぎったのは……。日本の威信と将来を担う人々の姿、奇跡のような瞬間が、奈良の都に満ちる。『若冲』の著者による、人生の機微に触れる傑作歴史小説。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
歴史の中での人々の生き様や葛藤を描いた作品で、古代日本の威信や人々の姿が鮮やかに浮かび上がります。奈良時代を舞台にした短編五編から成り、各話は異なる主役を持ちながらも、共通の時代背景を持つことで深い連...
感想・レビュー・書評
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古代の日々。奈良の都にまつわる国のこもごも。遣唐使、吉備真備の嶋牌•南海、
大学寮•医学、宅嗣•文人之首、道鏡•仏師
大好きな平城京の時代孝謙天皇の頃の京の物語です。
漢字(名前)の読み方が難しかった。できれば毎度振り仮名があればいいのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
奈良時代を題材にした短編小説集。「梅一枝」が石上宅嗣の話。
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753年の遣唐使の話(有名人わんさか)
続いて、吉備真備が沖縄諸島設置した
嶋牌のエピソード(実話なのかな…)
奈良麻呂の変に巻き込まれた下級官吏
久世王は土壇場の機転でピンチ脱出話
※実在の久世王とは時代だけ一致する
短編も面白い -
H31/2/15
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とても面白かった。
奈良時代の短編集。
「凱風の島」
藤原仲麻呂の子・刷雄が唐から帰ってくる話。
「南海の桃李」
吉備真備が太宰府にいたときにしていたこと。
「夏芒の庭」
佐伯上信。大学寮での話。間接的に橘奈良麻呂の変。
「梅一枝」
石上宅嗣の話。
「秋萩の散る」
道鏡が流された下野国での話。 -
江戸ものと違い、難解な文章です。
鑑真僧が登場し興味は湧いたのですが、仏教史専門の著者の言葉がすんなりとは入ってこない。
これから勉強というところでしょう。
最後には、萩の一片と女帝とを結んだ美しい文章を感じられてほっとしました。^^ -
奈良時代中期を舞台とした歴史小説集。
・凱風の島
・南海の桃李
・夏芒の庭
・梅一枝
・秋萩の散る
の5編収録。
阿倍女帝(孝謙天皇)にかかわる人たちが描かれています。
物語中では阿倍女帝(孝謙天皇)とあったので、重祚後は称徳天皇が正しいと思いましたが、作者の専門が専門は奈良仏教史でもあることから、阿倍女帝の諡は孝謙が正しいのでしょう。
登場人物が実在の人物が多いので、この時代の背景が分かっていないと、歴史小説としては難しいと思いますが、時代小説と割り切れば面白いと思います。
この時代の小説は永井路子の「氷輪」とか黒岩重吾の「弓削道鏡」を昔読んだので、時代背景はわかっていてよかったです。 -
753年頃、鑑真や遣唐使の時代で珍しさという点で面白い。
《凱風の島》《南海の桃李》《夏芒の庭》《梅一枝》《秋萩の散る》5編 -
懐かしいメンツが!!!
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天平から奈良時代、太字で書かれた歴史の行間を埋めるように綴る短編集。
この時代の書き手は現在少なく、貴重だ。
血なまぐさい政変の相次ぐとき、権勢や名声も明日には失われ、小舟の漂うが如きの運命を生きる人たちを垣間見る。
『凱風の島』
遣唐船で帰国の途、鑑真との一時の縁を持った、藤原仲麻呂の息子、刷雄(よしお)
四隻仕立ての船団は、乗った船により運命が分かれる。
『南海の桃李』
吉備真備は、先の遣唐使から帰国の折、同行の友、高橋連牛養と、「嶋牌(しまふだ)」を立てようと約束した。
南海に点々と連なる島々に案内板を立て、どの島に船が漂着しても現在地がわかるよう、海の道しるべにしたいと思ったのだ。
『夏芒(かぼう)の庭』
官吏を志し、大学寮に学ぶ青年たち。
政変が彼らの身内を襲い、悲劇が起こる。
『梅一枝』
立身出世よりも書を愛する生真面目な役人、石上朝臣宅嗣に降ってわいた災難(?)
なんと、行方知れずになっていた従姉が、密かに高貴な方の子を産んでいた⁈
『秋萩の散る』
失脚後、下野の寺に蟄居させられた道鏡の、女帝へのさまざまな思い。
著者プロフィール
澤田瞳子の作品
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