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Amazon.co.jp ・本 (228ページ) / ISBN・EAN: 9784198643430
作品紹介・あらすじ
戦後一貫して日本人の在り方に対して苦言・忠告・提案をしてきた保守論客の巨頭による「これだけは伝えたい」第2弾。第1章 日本人の覚悟ートランプが大統領になっても日本のやることは決まっている 第2章 皇統、かくあるべし! 第3章 まだ抜けきれない刷り込まれた属国根性(WGIP)を退治する 第4章 道徳の回復
感想・レビュー・書評
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皇室のお后は千年以上藤原家から出ていたが、美智子妃が恋愛結婚されたので、その伝統が途切れた、と言う事実はあまり知られていない情報ではないか。こういう話が20年前には毎週、日曜日朝「新世紀歓談」でTV放送されていた。いまはそういう情報はネットに移っているので、TVしか見ない人は情報弱者になってしまうだろう。後書きが2017年1月なので、文字通り、渡部先生の遺言である。ファンは、本書にて先生が最期まで平常心のまま、クリアな思考を維持されていることを確認できる。
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2017/11/07:読了
普通 -
以前、フジテレビにて武村健一氏の「世相を斬る」という番組がありまして(1992年3月で終了)たった30分ですが、日本の新聞やテレビでは述べられていない、でも重要だと武村氏が感じた内容を解説する番組がありました。
一人で話し続ける日もあれば、ゲストを呼んで対談・鼎談することもありました。3人で話す鼎談で記憶に残っているゲストとして、この本の共著である、日下氏と渡部氏のお話しが面白かったのを覚えています。
従って社会人になった1989年あたりから、彼らの本をよく読んできました。私も今ではだいぶベテランの社会人になってきましたが、今になってもこの本のお二人の本を読むこと、気づかされることが多くあってためになる読書をさせてもらっています。そういう彼らもお年を召されてきたようで、本のタイトルに「日本人への遺言」と書かれています。
いつまでもお元気で本を書き続けてほしいとは思いますが、そろそろ引退の時期になってきたのかもしれません。彼らの主張は基本的には「日本にはまだ底力がある、こうすればまだまだ大丈夫」という考え方です。彼らの考え方の基本を理解して、私も後輩や子供たちにそのエッセンスを伝えることができればなと思ってこの本を読みました。
以下は気になったポイントです。
・日本が情報を得ているアメリカのメディアは、新聞なら、ウォールストリートジャーナル、ニューヨーク・タイムズ、テレビでは、ABC、CBS、NBC(p18)
・ユダヤ的精神とは、EUの柱と同じで、1)国境を低くしたり無くす、2)人々の移動を自由にし、バックグランドは問わずに能力だけで評価する、3)何事も契約を重んじる(p25)
・富裕層が集まる「金持ち村」は、通勤にも便利なニュータウンにあって、ゲーテッド・コミュニティと言われている。全米には2000か所ある、警察・消防を除くすべての業務を民間委託しコストカットする(p28、29)
・アメリカ経済を支えているのは、金融業とサービス業、サービス業は外国に持ち出せないから比重が大きいだけで新たな富を生み出しているわけではない(p32)
・反グローバリズムの動きが目に付くようになったのは、二年ぐらい前から。タックスヘイブンを利用した課税逃れ対策を強化した(p34)
・今後のアメリカを分析するには、1)グローバリズムの終焉が見えてきた、2)反ユダヤ思想の甦りがある(p43)
・ドル札はFRBが発行しているが、そのFRBはアメリカ政府にドルを貸し付けて、35%の利息を取っている。アメリカがイギリスの植民地だったとき、イギリスが紙幣を独自に刷ることを禁じた。禁じておいて、イギリスはアメリカに通貨を貸し付けて利息を取り続けた(p46)
・リンカーンは南北戦争のために政府紙幣を発行(グリーンバック紙幣)してから暗殺(1865)、ベトナム戦争のために合衆国紙幣を発行させることにしてから、ケネディも暗殺(1963)され回収されている(p47)
・日銀のマイナス金利は、銀行が要らないという意味、金融機関が日銀に持っている当座預金のうち任意で預けている額は手数料を取るということ、これは日銀以外の金融機関は必要ないということ(p48)
・日本が負担している米軍の駐留経費は年間5800億円、米軍再編経費を含めると7600億円、全駐留費に占める日本の負担率は54%であり、韓国・ドイツよりずっと高い(p52)
・現在、米国と核シェアリングしているNATO諸国は、ドイツ・ベルギー・イタリア・オランダ・トルコがある、有事の際には駐留アメリカ軍が保有している核兵器を必要に応じて配備国へ譲り渡し、使用する権限を与えるシステム(p56)
・日本にとって必要な「ミニマム・ディテランス(最小限の自主的核抑止力)」とは、潜水艦(16隻)に搭載しておく200基程度の巡航核ミサイルのみ(p57)
・日本の場合は、立法府(議会)の多数党が行政府(政治)を握るので、立法+行政と司法の「二権分立」であるが、アメリカは三権分立であり、行政府と立法府は無関係。だから大統領がいくら約束(慰安婦問題はテーブルに載せない)といっても、議会が出してしまったら止めようがない(p67)
・歴史に「IF」は無いと言われるが、「IF」の話をたくさん展開できる人は拡散思考に秀でている、その逆が絞り込み思考である(p71)
・幸魂(さちみたま)とは、戦争で死んだら「かわいそう」となるが、戦死して靖国神社にお祀りされると、永遠にお参りしてもらえる。だから「幸魂」となる(p86)
・1648年、30年戦争(カトリックとプロテスタントで繰り広げられた戦争)を終わらせるために「ウェストファリア条約」と呼ばれる取り決めが、ミュンスターとオスナブリユックで結ばれた。文明国間で結ばれた国際条約の第一号である(p87)
・戦争で宗教が問題になったのは、ヒトラーのユダヤ人迫害と、占領下にある日本に対してマッカーサー司令部が出した「神道指令」である、「靖国神社には口を出さないようにしてください」というのは、欧米先進国の政治家であれば、ウェストファリア条約の精神とわかる(p89)
・チャーチルが掲げたスローガンは、遠隔封鎖で、近距離封鎖はしないと宣言した。ということは地中海艦隊も廃止した(p101)
・昭和天皇が政治に口を出したのは2回のみ、一回目は226事件、二回目は終戦のとき(p123)
・大化の改新以来、宮廷の女性はほぼ全員が藤原家の出身、藤原一族は、天皇から「娘をほしい」と言われたら絶対に文句を言わないという伝統を1000年以上続けていたが、美智子さんが皇室に入られたので、宮廷に仕えていた女性たちは皆辞めてしまった、そして皇太子殿下の結婚が難しくなった(p131)
・天皇と公家は貧乏であろうと金持ちであろうと血統が重要とされる、大名や商家とも異なる(p137)
・いまの皇居は豪華だがもともとは徳川家のもの、天皇に取って代わろうという人間はいなかった、あえて探せば、蘇我蝦夷と入鹿の父子、僧・道鏡、足利三代将軍・義満(p147)
・2014年に、高円宮家の典子女王と、出雲大社の権宮司の千家国麿が結婚したこと、これは古事記に書かれている、アマテラスの系統と、オオクニヌシの系統との結婚であった。(p150)
・皇統は「畑」(女性)ではなく、「種」(男性)によって維持されるのが原則とされてきた。種には永続性や連続性がイメージされるが、畑は植えるものにより違ったものが育つので、永続性や連続性は崩れる(p152)
・9カ国条約は期限のない条約であったから無効、条約を結んだとき、そこにはソ連が入っていなかった。中国自身、日本製品をボイコットするなど、9カ国条約の約束を守っていなかった(p177)
・人間扱いされていない欧米の子供たちは、日本の漫画やアニメを見ると救われる、そこに日本のアニメの人気の秘密がある(p204)
2017年7月17日作成
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