フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで

  • 徳間書店 (2017年8月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784198644376

作品紹介・あらすじ

プロレス界きってのへそ曲がりが、過去一切語らなかった自身の半生と考えをすべて語り尽くした。新日本入門、全日本移籍、ベルト返還訴訟、永田・中西らへの本音、ハイアン戦の裏側、大仁田との縁、アカデミズムへの道……最強・最驚の猛者がプロレスの歴史に残した稀代の足跡と思いとは何か。光星学院高校時代を知る後輩、レフェリーのボンバー斉藤氏との対談、ベルト返還訴訟原告の青木謙治氏との衝撃対談も収録。ケンドー・カシンを知る超一級資料。

みんなの感想まとめ

プロレス界で独自の立ち位置を築いた著者が、自身の半生を振り返りながら、プロレスの魅力やその背後にある思いを語ります。インタビュー形式での対談を通じて、彼の真摯な姿勢やユーモアあふれるエピソードが描かれ...

感想・レビュー・書評

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  • 現役プロレスラーのケンドー・カシンが自身の半生を赤裸々に語ったインタビュー本。

    カシン初の書籍発売の情報が公になった時は仮に「ケンドー・カシン自伝」とされていたのですが、後に決定した書名は『フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学常勤講師になるまで』。
    やっばいですよね。やっぱり普通じゃないなって思いましたよね。

    私が最も熱心にプロレスを観ていたのは学生時代で、新日を中心にバトラーツやFMWなど、札幌で興業がある時は頻繁に会場に足を運んでいました。
    中でも一番好きだった選手がカシン。もー、一挙手一投足何もかもがかっこよくて仕方がない。
    花道で集まって来るファンを蹴るんですよ。信じられない。でも私も蹴られたくて「今日こそは!」とか息巻いてカシンの出番の前の試合あたりから花道に陣取るんですけど、いざ本人を目の前にするとやっぱ怖えー!!!ってなって辛うじて指先で肩に触れるのが精一杯、みたいな。
    他にも「俺はプロレス界に必要ない人間だからいつ辞めたっていい」って言い出したり、認定証破いたりベルトを足蹴にしたりそうかと思えば勝手にオリジナルのベルト(むちゃくちゃかっこいい)を作ってきたり、まさに『異端児』って感じで心底痺れていたのであります。

    大学卒業後は仕事に追われ、観戦の機会もプロレス系週刊誌を手に取ることも少なくなって行き、ここ数年はカシン要素ほぼゼロの生活を送っていたんですけど、Twitter等でまた色々な情報に触れるようになり、丁度カシン熱が再燃している所に今回の自伝出版。

    これまで断片的にしか知らなかった事や推測するしかなかった事が、カシン本人の口から語られる日が来るなんて……。
    まず『フツーのプロレスラー』になるまでが既に波乱に満ちているし、デビュー直後にまだ自身のカラーを決めかねていた時期の話も「どうなっちゃうんだろう……」って手に汗握ってしまうし、ブレイクした瞬間のエピソードには興奮してこっちまでコーナーポストに駆け上りたくなるし、PRIDE参戦や全日移籍の経緯にはめちゃめちゃ驚いたし、それ以降(丁度私がプロレスから離れていた時期)にあった裁判沙汰の顛末は当然の事ながらWikipediaで読んだ印象とは全然違っていて。

    「この本を読めば、永田裕志、中西学以外は、改めてカシンを好きになるはずである。」(“それがカシンという男ではないのか“より)

    なりました。
    10冊くらい買って知人に配り歩きたい気持ちです。最高。

  • ケンドー・カシン(石澤常光)がインタビュー形式でレスリング生活を振り返る本。高校のレスリング部後輩のボンバー斉藤、全日本プロレスのフロントだった青木謙治氏との対談を含む。

    石澤は僕が最も好きな平成以降のレスラーの一人で、大阪ドームでのケンドー・カ・シン(当時はカシンでなくカ・シンだった)デビュー戦も観ている。これは不思議な試合だった。この本でも当時の迷いが語られていて、納得がいった。

    ハイアン・グレイシーとの試合も興奮した。一番興奮したのは名古屋のPRIDEでヘンゾ・グレイシーと握手した時だったが。

    この本でもどこまでが真面目な部分なのかは分からないが、とにかくおもしろかった。

    ヨーロッパでテリー・ファンクのスタイルを見て心動かされたという記述など「お客さんが興味を持つ」(インタビューアーが「お客さんを沸かせる」と表現したのをわざわざ言い直している)試合をすることが最優先というのが彼の本質なのだと思った。

    やはり元々ガチンコの世界でステイタスを獲得した人間は、プロレスを極めたいと思うもので、UWFみたいなスタイルには行かないのだなとあらためて納得する。

    ハイアンとの再戦に勝った時、試合後に「一言だけ、ありがとう」とリング上からマイクで語ったのが、僕が彼が真面目に話すのを見た唯一の機会だ。この本ではアントニオ猪木について語る時だけは真面目に話しているように思った。

    ただ、先に書いたように、インタビューアーがこうなんですか、と訊いたことに対して、深く考えたり言い直したりする場面が多く、そういう意味ではものすごく真面目な人なのだ。

    一番おかしかったのはハノーバーとベルリンで試合をした時に「『マッチョドラゴン』の歌入りヴァージョンで入場した」というエピソード。どこまで本当なのやら。

  • 良くも悪くも日本のプロレス界は
    アントニオ猪木無しでは語れないのだ。

    その影響を受けながらも
    ヒールとも違う『喰えない奴』という
    立場を確立したケンドーカシンはやっぱりカッコイイ。

    プロレスラーは勝ち負けだけじゃなくて
    生き様だとも思う。
    だからこそ彼が語ってた安田忠夫(借金王なのに小結までは成り上がった)とか永田裕志(自意識2枚目、観客目線は3枚目)中西学(リアルドンキーコング)など味わい深い。

    ベルトとかお金とかじゃなくて
    仕事、興行師としての意識、のプロレスラーを感じた。

  • 新日出身で、今はレスラーの慶応SFCで教鞭をとっているケンドー・カシン選手の自伝。

    色んな人とのトーク形式なので、どこまで本音かわからない部分もあるものの、垣間見える素顔が面白かった。

  • 20190526
    カシン「(ビクトー・ベウフォートについて) 彼はグレイシーの道場の中でも、将来はきっとヒクソングレイシー以上になるだろうって関係者もみんな言っていた。彼はすごいって。あとイズマイウはバカだって。」p.123

    カシン「(イズマイウについて)でも その後は UFC でブラジルの自分のジムから選手いっぱい送って儲けていたからバカではなかった。」p.124

  • カシンが活躍していた時代をリアルタイムで見ていた世代なのでおもしろく読めた。また、プロレスが見たくなりました。

  • カシンというキャラクターの全部がタネ明かしされても興ざめだし、何も語られなくては面白みがない。この本は、絶妙なラインをいっていて、心地良いです。学生時代のエピソードもグッド。
    カシンの素晴らしさを再認識できた本。

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著者プロフィール

1968年8月5日、青森県南津軽郡出身。光星学院を経て早稲田大学。早大レスリング部時代に全日本学生選手権3連覇、全日本選手権優勝。92年新日本プロレス入団。96年ヤングライオン杯優勝。同年欧州遠征、ケンドー・カ・シン(のちにカシン)となる。99年第2代IWGPタッグ王座戴冠。同年ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア6で優勝、第34代IWGPジュニアヘビー王座。2000年PRIDE出場、本名の石澤常光としてハイアン・グレイシーと対戦。KO負けするが翌年KO勝利。02年全日本プロレス移籍。04年第50代世界タッグ王座を奪取するがベルトを封印したため全日本解雇されベルト返還訴訟に発展。05年永田裕志・中西学・藤田和之とチームジャパン結成。06年HEROs、K-1 PREMIUM Dynamite!参戦。07年IGF参戦。08年早大大学院スポーツ科学研究科修士課程合格。09年DREAM.12参戦。16年より慶應義塾大学SFC非常勤講師に就任。181㎝、87㎏。得意技は飛びつき式腕ひしぎ十字固め。入場曲はSky Walk。著書に『フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで』。

「2019年 『50歳で初めてハローワークに行った僕がニューヨーク証券取引所に上場する企業でゲストコーチを務めるまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ケンドー・カシンの作品

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