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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784198644901
作品紹介・あらすじ
人に災いを為すものを祓う蘆野原の一族。
大きな戦争の後、長筋の正也の姉は行方不明になり、一族の者しか入れない蘆野原の郷への入口も閉ざされてしまった。
正也は、親戚の知水とその母と一緒に暮らしながら、周りで起きる災いを祓いつつ、姉と蘆野原の入口を捜していた。
ある日、手がかりを求めて行った寺で出会った少女が、突然猫の姿になって……。
大好評『猫と妻と暮らす』の続篇が、ついに刊行!
みんなの感想まとめ
不思議な雰囲気が漂う幻想小説で、戦後の日本を舞台にした物語が展開されます。主人公の正也は、行方不明の姉を捜し、閉ざされた蘆野原の入口を探し続ける中で、様々な人々と出会い、災いを祓う日々を送ります。物語...
感想・レビュー・書評
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不思議な雰囲気が漂う幻想小説。ひょっとして前作を読んでいないので理解が追い付かないかもしれない部分があるのですが。雰囲気に浸るだけでも充分。そして猫好きにとってはもうたまらない空気なのです(笑)。
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戦後の日本にありそうなファンタジー。その当時の雰囲気を感じて、こんな日本だったのかな、今の日本とどう変わっているかなと本を読みながら思いを馳せるのが楽しかった。ノスタルジックでもやもやしている感じが、午後のまったり読書に合っていた。
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蘆野原の長筋、和弥の息子正也と同じく蘆野原の末裔の知水は戦争の終わった東京で暮らしている。
蘆野原は閉じられたままで、正也の父、母と知水の父の泉水はすでに亡くなっている。
蘆野原の人々は全国に散らばり消息もわからないまま。
血の繋がらない姉、多美も行方不明のまま。
そんな状況のなか戦争中は起きなかった事が起き始め、猫になる美波もやってくる。
蘆野原が開く予兆ではないかと思い始める。
果たして蘆野原は開かれるのか・・・。 -
『妻と猫と暮らす』の続編。
和弥の息子 正也と、泉水の息子 知水が対をなし、事を為して行く。
戦争を経て、閉じて綴じた蘆野原の郷を開く道を新しい猫の「美波ちゃん」が誘う。
〈事〉が起こったり、必要な人が現れる事を「前触れ」と捉える様に、この作品を読んでいる事もわたしにとって何かの「前触れ」と想像すると何だか楽しい。
日本に生きる全ての人の胸の奥深くに住まう〈思郷〉というたったひとつ災厄ではない〈事〉
それが満ちる時、また蘆野原は繋がるという。
何だか全てが夢現の様に過ぎるこの世界。
また蘆野原と繋がる時=続編を楽しみに待っています。 -
2023.0228
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2021/11/4読了。妻が図書館で借りてあったのを何気に手に取り読了。作者の小路幸也氏は東京バンドワゴンの著者。戦後まもないセピア色の庶民の生活と蘆野原いう日本人の原風景とも言える故郷を繋ぐ
ファンタジー。ちょっと古事記の世界とも思わせる
神々との交感があったり変幻した猫が登場したりと
きみの悪さを感じさせられたが、意外や読後感は悪くはない。登場する正直な人達の姿に何か清浄感を感じた。 -
【感想】
・これは、とても好きでした。ほどよく不思議でほどよく適当でなんかゆるくなれる。なにより雰囲気がよくいい空気が吸える。ぼくとは最も相性がいいタイプの作品。
・梨木香歩さんの『家守綺譚』に近い感じと言えるかも?
【一行目】
子猫が、黒い板塀の隙間からこちらを窺っているのが見えた。
【内容】
・「事」すなわち災厄の種のようなものを払うことができる一族の青年がさまざまな「事」と遭遇する。
・郷である蘆野原は、おそらく戦争のせいか、こちらの世界とのつながりが切れてしまい出身者ですら戻ることができないが、つながりがないと発生しないはずの「事」が起こり始め再び郷とのつながりができ始めている可能性を感じている。
・母と姉は猫に変身することがある。その姉は行方不明。 -
優しい常野物語的な感じ
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人々に災厄をもたらすものを退ける(作中では「事を為す」と言う)能力を持った一族の話、「蘆野原偲郷シリーズ」の2冊目。1冊目は戦前の親世代の話だったが、2冊目は戦後、子供世代が主人公となり、戦争という最も罪深い災厄の後に起こる災いに対峙し、故郷「蘆野原」への帰還を模索していく。ファンタジーの色合いが濃い作品。
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災厄を祓う特殊能力を持った一族を描いた幻想小説。
時代設定は、太平洋戦争終結直後の日本と窺えるが、戦後の不安定かつ混沌とした熱気などは感じられず、一族の生き残りの人々が、さほど不自由なく暮らす日常が淡々と綴られる。
災いの元を見つけては祓い、行方不明となっている姉の消息と、閉ざされた故郷への入口を捜す…ということの繰り返しで、ストーリーは起伏に乏しく、最後まで淡白な印象は拭えない。
登場人物についても、人間性の描写は薄く、RPGのキャラクターのように、画面(コマ)ごとに切り貼りされた言動にしか見えない。
人知の及ばぬ故郷や能力、人が動物に変じる不思議に関しても、『そういう前提』でしかなく、特に解明といった回収はされないまま、時代の流れに伴う変化や一族の行く末なども、深く言及はされない。
聞き及ぶに、既刊(『猫と妻と暮らす』)の前日譚らしいが、作品としては捕捉たる位置づけでしかないようだ。
通して、これは、和風ファンタジーというよりも、児童書等に見られる御伽噺の一種と受けとめている。 -
蘆野原シリーズの続編。前作読んだのってもう5年以上前とか?な気がする。幻想的な作品。
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先日、宮部みゆき氏の「鳩笛草」を読んだ。
主人公3人の特殊能力者の話であった。
今回 小路幸也氏のこの本は、表紙の可愛い白猫にひかれて、手にした本である。
読んでいて、災厄を祓う力を持つ特殊能力者 蘆野原一族が、登場する。
その郷は、大きな戦争で入り口を塞いでしまう。
読んでいて、今どの時代なのか?と、思ってしまった。
その戦争で、亡くなった母と同じように「事」が、起きると、姉が猫に変身してしまい、記憶も無くなって行方不明になってしまっている。
主人公の蘆野原の血筋の正也はと、その友人 知水と、ともに郷の入り口と、姉を捜すのだが、、、、
読んでいても、摩訶不思議な世界であり、それにのめり込めない世界の話で、何を言わんとしているのか、、、、と、思いながら読み進んだのだ、、、、
私には、理解しがたい内容であった。 -
2018.8.4 読了
人に災いをもたらす「事」を祓う力を持つ正也と
知水(ともみ)。
ふたりが 淡々と 事を為す(祓ってゆく)
短編。
かなり読みやすく、いつもの小路ワールド。
いわゆる悪人は 出てきません。
安心して読めるというか。
漢字で (うまいこと)厄災を当てはめてたり、
言葉の使い方が とてもキレイです。
前の話を 全く覚えてない。。。
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あぁ素敵で、不思議で、心地よい(*´ー`*)猛暑の中、読んでいるのに涼を感じる♪人に災いをなす厄を祓う事ができる蘆野原の一族。戦争が起こり、郷の入り口は閉じてしまい、猫になってしまう姉は行方不明(--;)と大変な状況だけれど、どんどん蘆野原への道が繋がっていく過程にドキドキ(*^^*)これは手元に置いて毎夜寝る前に読みたい作品(^^)
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小路幸也さんの「知らないうちにガッツリ刊行されてて読めてなかったやつがこんなにあったとはっ!!!」シリーズ!?・・・衝撃の第五弾w(これがラスト、たぶんw)
前の話を若干忘れてるけど・・・ああ、そういえばと、なんとなく思い出しながら読む。
不思議な感じのハッピーエンド?
真夏の読書には、異世界との間のこんな物語もアリよねw -
武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000124893
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途切れたかにみえた蘆野原と再び繋がるまでのあれやこれや
事を為す時の雰囲気がすてき -
京都の山のなかにある蘆野原には、災厄を祓う力をもつ一族が住んでいた。蘆野原への入口が突然閉じてしまい、猫になってしまう姉も行方不明に。蘆野原の長筋の正也は幼馴染みの知水とともに、閉ざされた郷への入口、突然消えてしまった姉を捜すことになる。
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