誰も語らなかったジブリを語ろう (TOKYO NEWS BOOKS)

著者 :
  • 東京ニュース通信社
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本棚登録 : 220
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198645021

作品紹介・あらすじ

世界のアニメーションに影響を与えた“スタジオジブリ”を、これまた世界中からリスペクトされる監督・押井守が語り尽くす。スタジオジブリの劇場公開作を振り返りつつ、「これまでのジブリ、これからのアニメーション」まで縦横無尽に語った痛快&ディープなインタビュー。<目次>第一章 矛盾を抱えた天才 宮崎駿/第二章 リアリズムの鬼 高畑勲/第三章 ジブリ第三の監督たち/第四章 小さな巨人――スタジオジブリ カバーイラスト/湯浅政明

感想・レビュー・書評

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  • ジブリ、特に宮崎監督をこんなにディスりまくっているのに結局、見直さなくっちゃと思っている。
    押井さんのこと何も知らないけど、毒があって面白くて可愛い人だなあ。

  • 押井守が、ジブリを語る。
    語るのはスタジオであり作品であり、人。

    宮崎駿は、天才。
    絵を動かす天才。それだけで人を魅せる天才。ディテールだけで作品を作る。
    監督としては二流以下。

    高畑勲は超インテリで、自分の思想を発散するだけの文化人に成り下がった。

    商業的に成功させたのは鈴木敏夫。

    ジブリ作品は漫画ではなく、絵本。

    みんなしっくりだ。

    押井守もすごい。
    で、本当にある意味、押井守視点での評であって、異なる視点が全く入ってないのが潔い。

    で、やっぱりこの本を読んだ後で、もう一度ジブリ作品を見直してみようかなと思わせる。

    最初の頃以外のは、気持ち悪くて全く見てないんだけど。

  • ジブリは好きだけど、いつもなんとなく消化不良なんだよねという人におすすめ。
    一番なるほどと思ったのは、宮崎駿はシーン作りの名手だがストーリーは作れないということ。たしかに本書にも書いてある通り、ジブリ作品で印象に残っているのはストーリーやラストではない。千と千尋の神隠しでハクの呪いが解けるところであったり、ハウルの動く城でハウルがカルシファーと契約する場面、などシーンばかりだ。

    監督によってラストから理論立てて作ったり、このシーンが描きたい!を繋ぎあわせて無理やりストーリー立てたりと、言われてみればたしかにその通りなのだが人によって話の作り方も違うものなのだなあと改めて。
    押井守の良いものは良い、悪いものは悪いというハッキリした性格も相まって批判ばかりなのに楽しく読めた。

    でもやっぱりジブリって見ちゃうんだよな

  • ジブリ作品をみたときに、言葉にならないもやっとした思いをいつも感じていたが、この本を読んで言語化された気がする。自分は宮崎さんの「紅の豚」と高畑さんの「おもひでぽろぽろ」が好きなのだが・・・。全編押井節満載で文句なしに面白い。

  • 押井守によると、宮崎駿はディティールを描くアニメーターとしての腕は唯一無二だが、物語をつくるという監督業については2流以下だそう。
    ジブリのアニメは、いつも中盤あたりからストーリーがめちゃくちゃで意味がわからないと小さいころから思っていて、どうしてみんなわかるんだろうと不思議だったので、かなり頷ける内容だった。
    後半は高畑勲のこともかいてあるが、こちらはわりとテキトーなので要らなかったと思う・・・。
    かぐや姫は女性の苦しみを描いた傑作なのに、かぐや姫をファムファタールで魔性の女と言ったり、気持ちがどこで変わったのか分からないと言ったり、押井守もかぐや姫に出てくる普通の男たちと一緒なんだなと思ってしまった。

  • インタビュアーが押井守にしっかりツッコミを入れてくれるのが良い。それにしてもこれだけ分かっている人でもヒットが作れなくなるものなんだなと思う。

  •  たしかに見直したくなる。 
     だから、徳間書店発売なのか。

  • 押井守監督が語るジブリ評。目からウロコの指摘の数々で、積年の謎が色々解けた感じ!しかも、宮崎作品だけでなく、ジブリ全作品について語る、という、たまらない企画です。

    押井監督は、本著の意図として下記の2つをあげています。

    なぜジブリ作品は絶賛されつづけるのかを明らかにする
    ジブリの歴史的背景を検証する
    歴史的背景も大変興味深かったですが、本著はやはり「スタジオジブリを批判的にみる」初の試みとして大変意義があると思います。しかも、宮崎駿、鈴木敏夫、高畑勲全員の性格や仕事ぶり、アニメ界の状況、そしてアニメ映画そのものを深く知る押井監督が語る、ということで面白くないはずがない!まさに、ページを繰る手が止まらない、一気読み必至です!

    自分がジブリになぜ惹かれるのか、ちゃんと理解できていない感じは常にありました。とにかく気になる存在なので、ジブリ関連の本は見かけると読んでますが、これだけ愛されてるのに、驚くほどに客観的な文章が少ないな、とは思ってきたのです。目立つのは、鈴木敏夫プロデューサーの著作(想い出話)で、あとは公式設定本だったりで、、、その謎について、本著で一つの解を得ることができました。それが「思考停止」です。

    続きはブログへ
    https://hana-87.jp/2018/11/07/daremoghibli/

  •  押井御大が、ガチで、前の、何だか宮崎駿御大と同衾して映画論について熱く激論を交はしてた頃からの、作品論を、叩きつける。
     けっこう面白い。
     『千と千尋』ああ、さういへば。『紅の豚』ああ、うんうん。
     なんか全篇そんな感じ。

  • 押井守が話す、ジブリのはなし。
    決して悪口ではなく、作り手を知っているからこそ話せる内容。
    作品の中の宮崎駿。同じ時代に作られたアニメや自信の作品のこと、三人目のジブリ監督などいろいろ盛りだくさんです。
    マニアックな作品や人物の注釈がページ下部に記載されているので、アニメのことはちょっとという人にも優しいです。
    聞き手(渡辺麻紀)と押井守の対談で構成されているので、活字が苦手な人も読みやすいはず。

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著者プロフィール

押井 守(おしい まもる)
1951年生まれ。東京都出身。東京学芸大学教育学部美術教育学科卒。
映画監督・演出家。
タツノコプロダクションに入社、テレビアニメ「一発貫太くん」で演出家デビュー。
その後、スタジオぴえろに移籍し、「うる星やつら」ほか、数々の作品に参加。後にフリーとなる。
日米英で同時公開された劇場版アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(95)はジェームズ・キャメロン監督やウォシャウスキー兄弟ほか海外の著名監督に大きな影響を与えた。また、『紅い眼鏡』以降は、『アヴァロン』など多数の実写映画作品にも意欲的に挑戦を続けている。主な監督作品『機動警察パトレイバー』『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』など。

「2019年 『セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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