あいまい生活

  • 徳間書店 (2017年11月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784198645076

作品紹介・あらすじ

明大前駅から徒歩18分のところにある「ティラミスハウス」。その名にまったく似合わない古い木造長屋のシェアハウスに住む女たちは、それぞれ事情を抱えていた。貧困、生活保護、シングルマザー、ネグレクト、外国人実習制度――。ひっそりと息を詰めながらも、懸命に生きる彼女たちの本音とは。持たざる者たちの生きづらい現状と、その先にある希望を描いた問題作。R‐18文学賞出身の気鋭が、現代社会のリアルに迫る。

みんなの感想まとめ

さまざまな困難を抱える女性たちのリアルな生活が描かれた物語で、彼女たちの苦悩や希望が胸に迫ります。シェアハウスという舞台を通じて、貧困、DV、生活保護、外国人実習生制度といった現代社会の厳しい現実が浮...

感想・レビュー・書評

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  • ティラミスハウスに住む6人の女性達。
    貧困、生活保護、シングルマザー、ネグレクト、外国人技能実習制度など、様々な事情を抱えながら生きる女性達。

    自分と重ねて読んでいると、
    どんだけ恵まれているんだろうと思う。
    この本を読んで、「生きるだけで辛い」世の中は嫌だなと思った。

  • それぞれ人には知られてない事情や苦労があるのに、みんな自分のことにいっぱいいっぱいで自分が一番苦労していると思っているように感じました。最後のプライドだったり、譲れないところ守りたい気持ちも崖っぷちの中持っていて、それがいつ崩れてしまうかハラハラしながら読みました。
    ワンさんたちの生い立ちが悲しかったです。外国人実習生は、低賃金や過酷な労働以外にも酷い目にあってるなんて知らなかったです。知らなかった自分が恥ずかしいです。
    ティラミスハウスがなくなったあとみんなどうやって生きていったんだろうと心配になりましたが、人間って私が思ってる以上に強いし、雛のように案外それをきっかけに良い方向へ舵をきれたのかもしれないと期待したいです。

  • とてもヘビーで感じ入る話ばかりだった。この若い女性たちの幸せを願わずにいられない。特に外国人実習生の章は怒りを覚えた。人は誰にでも幸せになる権利がある。こんなひどい制度、ちゃんと見直しされていなければいけない。

  • ささくれだったココロを抱えている時、暴言を吐いてしまう自分に自己嫌悪する時に読むと、そんなヤツは自分だけじゃないんだなと思わせてくれる。
    貧困がテーマではあるが、金銭的だけでなく、ココロの貧困•••ひしひしと感じる。こんな世の中、変わる時が来るのだろうか。

  •  日本はいつからこんなに貧困大国になってしまったのでしょう。虐待、DV、生活保護、技能研修生など、様々な困難を抱える女性たちが暮らすドミトリーが舞台です。
     ただ、もう少し一人ひとりを掘り下げてほしかったかな。一応知っていることをなぞっただけという感は否めない。
     今も助けを求めている人たちはたくさんいるのだということだけは忘れないでいたいです。

  • 世の中のリアルな問題を題材にしているからこそかもしれませんが、救いがなく、これで終わり?と毎回思ってしまう短編集でした。
    生まれてきた以上、誰にでも幸せになる権利はある、という言葉が印象的で、登場人物たちのその後の幸せを祈らずにはいられませんでした…

  • 女性専用のシェアハウスに住む住人の苦悩。

    地元に戻れない男にもあっけなく振られ行き場のない樹。
    売れない劇団員だけどシェアハウスでは仕切り役になろうとする風香。
    生活保護を受けることにした無愛想なさくら。

    中国から外国人技能実習生としてやってきたが逃げてきたウェイ。
    夫と姑から息子を取り戻すために必死で働く好美。
    シェアハウスの不動産で働く生い立ちが複雑な雛。

    貧困がすべてを不幸にしていく。
    違法シェアハウスでバラバラに散っていった住人たち。

    これが現実か。。。
    貧困層の家庭に生まれた人は貧困から抜け出せないの。。。

  • ひとかどの父へ
    緑と赤
    の二冊を読んだが、あまり好きな作品ではなかったため、迷ったが、なんとなく手にとった。
    はやりののシェアハウス、イメージと全然違う話。いじめ、貧困、DV、など、どうにもならなくて、仕方なく住んでる、そんな人が登場した。
    辛くなる。
    現実には、こういうこと多いのかもしれない。

  • 女性専用シェアハウス「ティラミスハウス」の住人ひとりひとりが主人公の連作ストーリー。住人みんなに、社会福祉士のテキストに登場しそうな事情があって、読んでて明るい気持ちになれる話ではないのに、一気に読み終えてしまった。雑然として掃除が行き届いていないハウスが描写されていて、生活に苦しい人たちのシェアハウスならモノが少ないのではと思いがちだけど、そういった取捨選択が難しくなるほど精神的に追い込まれているのだなとも感じた。

  • シェアハウスと聞くと楽しそうで明るいイメージがあるので楽しいストーリーかと思ったら社会派小説でした。貧困、DV、生活保護、外国人…いろいろな問題がある女性を取り上げた連作短編集。ちょっとびっくりする内容でした。

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著者プロフィール

東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で第十一回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。著書に受賞作を含む『ハンサラン 愛する人びと』(文庫版『縁を結うひと』)『ひとかどの父へ』『緑と赤』『伴侶の偏差値』『ランチに行きましょう』『あいまい生活』『海を抱いて月に眠る』などがある。

「2022年 『わたしのアグアをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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