本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (112ページ) / ISBN・EAN: 9784198645212
作品紹介・あらすじ
主人公のトマスは、山に囲まれた村で育った。山や森の自然のなかで遊ぶのが大好きなトマスは、本を読むのなんか大きらい。ところが、お母さんに無理やり連れて行かれた図書館で、素晴らしい司書と木でできたユニコーンに出会う! 先生のおかげで本が好きになったトマスの日常に、やがて戦争がやってきて…。本の力にみせられ、戦火から本を守りぬき、復興した村人たちの姿を、幻想的なユニコーンとともにドラマチックに描いた感動作!
みんなの感想まとめ
本を読むことの楽しさと大切さを描いた感動的な物語が展開されます。主人公トマスは、自然豊かな村で育ちながらも読書が苦手。しかし、図書館で出会ったユニコーンの人形と素晴らしい司書によって、本の魅力に目覚め...
感想・レビュー・書評
-
モーパーゴ作品を読むのは今回が三作目。自然豊かな村で育つトマス、外遊びが大好きで勉強が苦手な彼が、嫌々連れていかれた図書館で読書の面白さに目覚める。図書館にある木のユニコーン、その傍で読み聞かせをする司書の「ユニコーン先生」の素晴らしいストーリーテリング力に私も魅せられ、「ノアの方舟」にユニコーンが登場するオリジナル展開はとても素敵だった。
そんな平和な日常を壊していく突然の戦争。爆弾で燃える村。当たり前だった生活がガラガラと音を立てて崩れていく過程は、読んでいて非常に辛い描写だった。だが、そんな中でも懸命に本を守ろうとする村人たちの行動に胸が熱くなる。
小学校低中学年から対象ということで平易な文章で描かれているけれど、シンプルだからこそ言葉の一つ一つが力強く語りかけてくる。鉛筆画の挿絵も作品の世界観を克明に伝えてくれる。原書で読んでみたいなぁ。読了後、原題の“I believe in unicorns”の意味を強く噛みしめている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実話を元にしたフィクションのようです。
「ノアの方舟」を彷彿とさせる部分もありますし。
モーパーゴ作品は、周りの人々が優しく安心して読めます。
戦争の話も出てきます。
でも物語のメインテーマは「本を読む自由は誰にも奪えない」かな。
読書好き、図書館好きは必読。 -
図書館・ユニコーンという魅力あふれる言葉が2つもついた児童書。
薄い本の中に、本を読むという大切さを教えてくれるし、
戦争という恐ろしい出来事についても書かれてる。
ノアの方舟の話も図書館の先生がしてくれ、その中に興味深くユニコーンの事も。
その図書館にはシンボル的存在のユニコーンの人形も。
ユニコーンが癒してくれる図書館。いいお話でした。 -
山や森を駆け回るのが大好きな少年が、語りの得意な司書によりお話の世界が好きになり、図書館へ通うようになる。トマスは1人で遊ぶのが好きで、空想の世界を駆け回っていた。
戦争中だったトマスのいる谷間の小さな村にも、ある日、爆撃機がやって来て家々を焼いてしまう。図書館も焼かれるが、司書と村人達は本を守り、後に再建する。戦争と少年の空想の世界を繋ぐのが、図書館にあったユニコーンの像。それは昔ノアが箱舟を作って動物達を救った時、乗せることが出来なかったユニコーンを思ってノアが木を彫って作ったのが始まり。
戦争が人の思考を支配する事は出来ない。という事と、お話や本の大切さを図書館のユニコーンというモチーフで繋げ、美しいストーリーになっている。文字も小さくなく100ページほどの本で読みやすいが、大人の私には、やや説得力に欠けるというか、上手く作られた話という感が否めない。対象は中学年くらいから。 -
今、話したことが、すべて本当になるように、みんなで力をあわせましょう。本当のことにするために、たいせつなのは、かならずそうなると、心のそこからしんじることよ。
-
最初のうちは「本嫌いの少年が本を通して、自分の居場所を見つけるお話」だったけど、後半は一転、戦争の話になっていきます。
やっぱり、愛する人を突然失うことへの恐怖、悲しみ、大切なモノを奪われる絶望があるのが戦争なんだなと思いました。
でも、かけがえのないものを命に代えても守ろうとするパワー、辛さを乗り越えて前を向こうとする人間の強さも感じることができた。
戦争を通して平和と愛を訴えるマイケル・モーパーゴらしい作品です。
-
村の図書館には、木をけずって作られたユニコーンの置物があった。そこで、女の人(「ユニコーン先生」)がユニコーンのお話を聞かせてくれた。
ある日、先生は、こげて黒ずんだ古い本を見せて、子どもの頃のつらい思い出を話してくれた。 -
母親に連れられてイヤイヤ行った図書館で、トマスはユニコーンに腰掛けてお話をしてくれた女の人の話に夢中になった。
その楽しさを友達に伝えると、図書館には学校中の子どもたちが集まるようになった。
戦争の影がトマスの村にもやってきて、ある日爆撃された村は炎に包まれてしまった。図書館の本が燃えてしまう!トマスたちは本の救出に向かった。 -
マイケル・モーパーゴ作品はいくつか読んだけれど、この人は類まれなるストーリーテラーだ。史実とフィクションを絶妙に織り混ぜて物語を紡いでいる。
-
図書館を救ったロシアの司書の話をモーパーゴが書いたもの
トマスは、遊ぶのが好き
本など読まない子だったが、ある日、母親に図書館に連れて行かれる。
ユニコーン先生が面白いお話をしてくれるというのだ。
木製のユニコーンのいる図書館
司書さんのおとうさんの手作りのユニコーン
戦争が村に来た
焼ける図書館から、ユニコーンを救ったのは -
母さんに無理やり連れて行かれた図書館で、ぼくはユニコーンをみつけた。そして女の人がユニコーンにすわって絵本を読んでくれた。おはなしの世界にすっかり夢中になったぼくは、それから図書館が大好きになったんだ。けれども、戦争の足音が近づいてきて…。
-
【2022/9/4 再読】
あらためて読むと、ある日突然戦争が始まる感じが生々しく伝わってきて、それだけ時代が移ってしまったんだなと思った。誰の元にもユニコーンがいてくれますように。
=============
時代と場所を特定して描くことが多いモーパーゴには珍しく、どこと明示しない戦争について描いた寓話的なお話。
ユニコーンに象徴される空想の力は、現実から逃げることじゃなく、未来を思う力や、人の心を思う力につながっていくのでしょう。
それとはまた別に、思春期にさしかかるちょっと手前のこの男の子が、お母さんの言うことなんかききたくなくて、ふくれっつらをしながらも、ついつい司書の先生の話にひきつけられていくあたりの様子が手に取るようにわかって、ここらへんがただの図式的な寓話に終わらず血肉のかよった物語になるゆえんなのだなあと思った。さすがです。 -
イギリスの作家さんが書かれた本です。
夢のあるお話なのですが、実際に起きた
戦争の話も盛り込まれています。
信じること、本とお話のチカラ、
モノクロの挿絵もステキでした。 -
本が人を変え、人を支える。
本の力を知った人が、また別の人にそれを伝えていく。
そのことが、小さな村全体も変え、支えていくことになる。
作者の願いが伝わる物語だった。 -
八歳のトマスが住む「山と森にかこまれた村」の役場にある図書館に「素晴らしい司書」がやってくる。
学校が嫌いで、本が嫌いで、山で遊ぶことが大好きだったトマスは、当然勉強も苦手。そのことが両親には心配と悩みだったということがなんとなく分かる。
原題は『BELIEVE IN UNICORNS』なので「図書館の~」とした邦題では、著者の伝えたいメッセージから少しずれてしまう気がした。本編より作中に出てくるユニコーンの話のほうが好きである。
著者プロフィール
マイケル・モーパーゴの作品
本棚登録 :
感想 :
