図書館にいたユニコーン (児童書)

制作 : ゲーリー ブライズ  Michael Morpurgo  Gary Blythe  おびか ゆうこ 
  • 徳間書店 (2017年11月14日発売)
3.62
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  • 本棚登録 :49
  • レビュー :8
  • Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198645212

作品紹介・あらすじ

主人公のトマスは、山に囲まれた村で育った。山や森の自然のなかで遊ぶのが大好きなトマスは、本を読むのなんか大きらい。ところが、お母さんに無理やり連れて行かれた図書館で、素晴らしい司書と木でできたユニコーンに出会う! 先生のおかげで本が好きになったトマスの日常に、やがて戦争がやってきて…。本の力にみせられ、戦火から本を守りぬき、復興した村人たちの姿を、幻想的なユニコーンとともにドラマチックに描いた感動作!

図書館にいたユニコーン (児童書)の感想・レビュー・書評

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  • モーパーゴ作品を読むのは今回が三作目。自然豊かな村で育つトマス、外遊びが大好きで勉強が苦手な彼が、嫌々連れていかれた図書館で読書の面白さに目覚める。図書館にある木のユニコーン、その傍で読み聞かせをする司書の「ユニコーン先生」の素晴らしいストーリーテリング力に私も魅せられ、「ノアの方舟」にユニコーンが登場するオリジナル展開はとても素敵だった。
    そんな平和な日常を壊していく突然の戦争。爆弾で燃える村。当たり前だった生活がガラガラと音を立てて崩れていく過程は、読んでいて非常に辛い描写だった。だが、そんな中でも懸命に本を守ろうとする村人たちの行動に胸が熱くなる。
    小学校低中学年から対象ということで平易な文章で描かれているけれど、シンプルだからこそ言葉の一つ一つが力強く語りかけてくる。鉛筆画の挿絵も作品の世界観を克明に伝えてくれる。原書で読んでみたいなぁ。読了後、原題の“I believe in unicorns”の意味を強く噛みしめている。

  • 図書館を救ったロシアの司書の話をモーパーゴが書いたもの

    トマスは、遊ぶのが好き
    本など読まない子だったが、ある日、母親に図書館に連れて行かれる。
    ユニコーン先生が面白いお話をしてくれるというのだ。

    木製のユニコーンのいる図書館

    司書さんのおとうさんの手作りのユニコーン

    戦争が村に来た

    焼ける図書館から、ユニコーンを救ったのは

  • 母さんに無理やり連れて行かれた図書館で、ぼくはユニコーンをみつけた。そして女の人がユニコーンにすわって絵本を読んでくれた。おはなしの世界にすっかり夢中になったぼくは、それから図書館が大好きになったんだ。けれども、戦争の足音が近づいてきて…。

  • 絶滅してしまったユニコーンのように、本によって受け継がれる文化を滅ぼしてしまってはいけない。

    ユニコーンの上で読み聞かせしてみたい。

  • 時代と場所を特定して描くことが多いモーパーゴには珍しく、どこと明示しない戦争について描いた寓話的なお話。
    ユニコーンに象徴される空想の力は、現実から逃げることじゃなく、未来を思う力や、人の心を思う力につながっていくのでしょう。
    それとはまた別に、思春期にさしかかるちょっと手前のこの男の子が、お母さんの言うことなんかききたくなくて、ふくれっつらをしながらも、ついつい司書の先生の話にひきつけられていくあたりの様子が手に取るようにわかって、ここらへんがただの図式的な寓話に終わらず血肉のかよった物語になるゆえんなのだなあと思った。さすがです。

  • イギリスの作家さんが書かれた本です。
    夢のあるお話なのですが、実際に起きた
    戦争の話も盛り込まれています。
    信じること、本とお話のチカラ、
    モノクロの挿絵もステキでした。

  • 本が人を変え、人を支える。
    本の力を知った人が、また別の人にそれを伝えていく。
    そのことが、小さな村全体も変え、支えていくことになる。
    作者の願いが伝わる物語だった。

  • 八歳のトマスが住む「山と森にかこまれた村」の役場にある図書館に「素晴らしい司書」がやってくる。
    学校が嫌いで、本が嫌いで、山で遊ぶことが大好きだったトマスは、当然勉強も苦手。そのことが両親には心配と悩みだったということがなんとなく分かる。
    原題は『BELIEVE IN UNICORNS』なので「図書館の~」とした邦題では、著者の伝えたいメッセージから少しずれてしまう気がした。本編より作中に出てくるユニコーンの話のほうが好きである。

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