消えていく日に

  • 徳間書店 (2018年6月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784198646349

作品紹介・あらすじ

ハマグリ、茄子、ミョウガ、トマト、そうめん、材料を買い込み冷蔵庫に詰める。そうか、今日は七夕だ――(「安全じゃない場所」)。誕生日に大好きなバンドのライブ、そのチケットは彼がプレゼントしてくれて。あのときは、こんな誕生日がくるなんて思いもしなかった――(「ハグルマ」)。クリスマス、卒業式、お正月……ひとりぼっちの記念日も悪くない、かも。短編の名手が贈る、切なくてままならない心情を鮮やかに掬いとる作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 昨年から好きになってる加藤千恵さん。
    どの話もせつない気持ちになるのだけれど、
    どこか前を向こうとしている人たちのお話だなという印象。
    今年も加藤さんの作品をたくさん読みたい(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

  • 20代後半〜30代前半の女性が主人公の短編集。
    初めましての作家さんでした。とても文章が読みやすかったです。恋愛がうまくいかなくなった彼女達が、一歩踏み出していく話が多かったかな。

  • 『あとは泣くだけ』『こぼれ落ちて季節は』に続いてこちらも読了。完全に加藤千恵さんにどハマり。
    登場人物が主に20代後半から30代前半の女性で、悩みの種が、恋愛、結婚、キャリアなど、自分のライフステージに近い為、読んでいて自然と自己投影・共感できる。色々なことに悩み、落ち込みながらも、新しい明日に向かって一歩踏み出す彼女たちから元気をもらえる。お気に入りの作品になった。

    ◆あらすじと感想
    『夏の飛びこみ』
    両親不在で帰省し、実家の様子を眺めたり、地元の既婚子持ちの同級生との再会を通して背中を押され、達巨からのプロポーズの答えを出した亜耶子。二人で飛び込めばいい。結婚というのはタイミングときっかけ、そして覚悟なんだなと改めて感じた。

    『安全じゃない場所』
    夫に不倫され両親も亡くしている33歳の希。今後の生活への不安を抱えながら、ひとり、料理をする中で、母や同僚の"呪い"のような忠告が希のこころをさらに暗くさせる。 
    しんどいお話ではあったけれど、ラストの、一人なら母からも夫からも怒られたり呆れられたりすることはない、という事実が唯一の自由であり、救いでもあるのだなと感じた。

    『エアポケット』 
    単位不足により、大学卒業が半年遅れてしまった美也。本当なら袴を着て出席するはずだった卒業式に出ることができなかった後悔は簡単には消えてくれないが、社会人として前を向いて生きていく。ストレートで卒業できず、同期から遅れをとることの焦りはすごくよくわかる。私も留学によって卒業が遅れることだけは免れたくて単位取得に必死だったな。一方で美也の卒業が遅れた理由がたたの怠惰だったという点については自分の兄と重なってしまいなかなか肯定的な気持ちにはなれなかった(苦笑)エアポケットね。自ら入っていって休めるなら私も入りたいけど、沼る危険性もあるからリスキーではある。

    『赤いプレゼント』
    免許証をコンビニのコピー機に忘れ、他人に悪用されてしまい、携帯電話やロレックスの請求を受け取った麻奈美。元彼の峻平と別れてからの心許ない日々に追い打ちをかけるような今回の災難も重なり、これまでにない孤独を感じる。
    「いい年していつまでも一人でふらふらしてるから」という母の辛辣な言葉。家族だからこそ、遠慮や容赦がなくて、本人が思っている以上に相手を傷つけているあるあるだなと改めて感じさせられた部分。峻平に対してもっとああしていればよかったのかなと後悔する気持ちもすごく共感できた。

    『返信を待たない』
    結婚記念日に夫の悠太の帰りを待ちながら、悠太とは対照的だった元彼のモリーからの誘いの返信を考える皐月。
    忘れられない元彼との日々を思い出して、「目の前の生活が、ガラス越しに流れていく景色みたいに感じられてしまう。心は今もモリーの近くにあって、わたしの容器だけが、ここにあるのかもしれないという突拍子もない思考に覆われたりもする」と感じてしまう気持ちわかる。
    返信の内容を何度も考えないといけないほど頭でいっぱいにさせられたかつての恋人と、返信返さなくても気を揉まなくて済む今の夫(悠太)。確かに私も、自分をらせてくれる面白い男性にはとことん弱いから、モリーのような男に沼る気持ちは痛いほどわかる。
    花束に慣れていて記念日に無頓着で、花束を渡すのが不慣れな悠太の方がよっぽどいい男だ!モリーなんか忘れてしまえ!笑

    『消えていくものたち』
    50年前の21歳の10月31日に交通事故で命を落とした澄江。命日に街を彷徨いながら、恋人だった佐久田さんとの日々に想いを馳せる。これだけ唯一、ファンタジー(霊)のお話。成仏するという意味での新しい一歩だね。

    『ハグルマ』
    21歳の誕生日プレゼントに彼氏から大好きなバンドのライブチケットを貰った直後、彼氏の浮気を目撃し、別れた奈美。バイト先の及川さんからの告白、元彼との離別、及川さんとの再会、及川さんと後輩の恋の進展。少しのタイミングのずれが、恋愛、人との関係、延いては運命を左右する。21歳の若さでそれを知ることができたのはとてもいいこと。

    『二十七歳』
    女遊びするとわかっていた浅田さんと付き合い、予期していた通り振られた史佳。彼のことを考えないようにするため、料理に没頭し、徐々に腕を上げていく。失恋の忘れ方は色々あるけれど、趣味に没頭してしかもそれを極めるというのはすごく生産的で魅力的だなと改めて思った。私も読書以外にうまく没頭できるものをもう一つくらい見つけたい。浅田さんを完全には忘れ去ることができない中で、涙もうまく流れなくて、それでも前を向いて生きていく決断をする史佳の姿勢がとても良かった。

    『新しい干支』
    ルームシェアしていた友達の知世が彼氏と同棲するため、ルームシェア解消となり、急遽今の部屋を出なくてはならなくなった梓。始まりも終わりも知世の突発的な都合で、振り回された形のルームシェア生活だったけれど、梓が彼氏に振られた時にはタコパで慰めてくれた。思い出のたこ焼き器が残る部屋。
    自分は彼氏を失った状態で、彼氏との同棲の為にルームシェアを解消させられるというのは、私にとってはかなりつらい。自分を鼓舞して、知世にも返信を送るあ梓は偉い!

  • 大好きな西加奈子さんと山崎ナオコーラさんと仲良しの作家さんのようで気になり手にとる。
    全く知らなかったけれど、個人的にもかなりゆかりのある方で、この方の本を読めることがとても楽しみだった。

    読んで一番の感想は、とにかくクセがなく読みやすい。
    誰にでもすっと入ってくる文章のように思えた。


    2番目に収録されている『安全じゃない場所』に出てくる描写に思わずにやける。
    P.33
    担当美容師はよく笑う女性で、わたしよりも二歳か三歳年下だ。以前やっていたテレビドラマの影響で、わたしの夫のことを「夫さん」と呼ぶようになった。

    発行年数から見て、あ~あのドラマだろうな、と嬉しくなる。

    ありきたりでフツーに面白く、でもあまりにフツーで記憶にほんのりとしか残っていない物語も度々あったけど、単位を落として一人半年後に卒業することになった大学生を主役にした『エアポケット』や、奇妙な関係にほっこりしながらも前向きになれる『新しい干支』など着眼点が面白く妙にリアルなお話も多く、これから他の作品もたくさん読んでみたいと思った。

  • 誕生日やクリスマスイブなど、記念日にひとりぼっちで過ごす女性たちの物語。
    記念日だからといって幸せな時間になるわけじゃなくて、切ない思い出になってしまう記念日もある。色んな思いを持ちながらも懸命に生きていく女性たちに希望をもらえる。今はこれでいいんだよと安心をくれる。
    加藤千恵さんのラジオを聴き始めたので読んでみた。文章がとーっても読みやすい!!

  • 今回の短編集は、誕生日、クリスマス、卒業式、ハロウィンなど…テーマは記念日らしい。が、それは読了後気が付いた。というのも、本来の「記念日」特有の華やかな浮かれた空気感どころか、どちらかというと惨めさが際立つ雰囲気。ヒロイン達が陥る状況が、己のちょっとした甘さが招いたことばかりで、一つ一つのエピソードがすごくリアル。20~30代の手痛いしくじりを色々思い出し、ほろ苦い。
    でも、その苦さが不思議とほのかな甘さに感じられる読後感、これはカトチエさんならではの作風だと思う。私も、冴えない気持ちでやり過ごしてきたいくつもの記念日を思う。情けなかったり虚しかったりしたあの日々が少し懐かしく思い出せるようになった。どの短編もよかったが、カトチエさんにしては意外性のあった構成の「消えていくものたち」、素晴らしかったです。

  • 著者初読み。
    世の中に溢れる記念日にまつわる作品を中心にした短編集(そうでない作品もあると思う)。
    「ひとりぼっちの記念日も悪くない」
    そのフレーズに惹かれて、手に取った一冊だが、短編の名手と知らずに読んだので、実際に読んで、心に響くものはあまりなく…
    ファンの人ならば良さが分かるのだろうが、正直ちょっと手に取るだけだと、良さがあまり伝わらないかも。

  • 9編の短編集。
    20-30代の女性が主役の、静かな日常を体感できる。
    多少の波はあれど、さほど大きな出来事は起こらない。
    「こんな時期もあったな〜、あり得たな〜」としんみり。共感する気持ちを持てた。
    主人公と関わりを持つ男性の8割が、行動に難ありで笑えた。
    世の中こんな男性ばかりではないはず。
    もちろんこんな人もいるけど。

    以下4編が特に好み。
    ・夏の飛び込み:9編の中で、一番ポジティブな話だったような。飛びこんでしまえばあとはもがくだけなのは分かってるけど、飛び込むまでに時間がかかるのは人間の性か。
    ・赤いプレゼント:自分の大切な人には、大切だという態度を示すこと。優しさや居心地の良さに胡座をかいていてはいけない、と自分への戒めになった。
    ・返信を待たない:主人公がモリーに傾かなくてよかった。他者から見たら悠太一択なのに、モリーみたいな男が癖になる気持ちもわかる。
    ・ハグルマ:恋愛のあるあるやな〜と思いながら読んでいた。経験したことないのに、なぜか懐かしい気持ちに。歯車に捉われないために、動かないといけない。
    ----------------------
    - 飛びこんだら、泳ぐしかなくなるでしょ。
    - でも、二人で飛びこめばいい。飛びこんで、もがくみたいに泳ぎ続ければいい。
    - 夫との記憶も、これからの日々の中で、変形し、多くは消えていくのだろう。既にそうなっているかもしれない。夫が家を出たときに着ていたシャツが水色だったことも、いつか忘れてしまう。忘却の現象は悲しい。寂しい。そして優しい。
    - 人を傷つけるのは、正しさなのかもしれないと思う。
    - もうとっくに伝わっているとも思っていた。何もかも同じ気持ちで、何もかも同じ感覚を共有できていると信じて疑っていなかった。
    - これから何度となく、夫と食事をとるのだろう。この部屋で。レストランで。居酒屋で。フードコートで。旅館で。年月は流れていく。わたしは悠太と一緒にいたいと思っている。
    - もう二度と会わないであろうそれらに、心の中で別れを告げて、わたしはまた歩き出す。歯車を動かすために。
    - 泣かないままで、生まれ変わろうと思った。いつか泣くかもしれない予感を抱いたまま、生きてみたいと思った。死んだようになるのはいやだと思った。生きていこうと思った。

  • 加藤 千恵さんの短編集

    「夏の飛びこみ」「安全じゃない場所」「エアポケット」「赤いプレゼント」
    「返信を待たない」「消えていくものたち」「ハグルマ」「二十七歳」「新しい干支」の9篇が収録されています。

    加藤さんの紡ぐ物語が好きです。

    文章自体はとてもシンプルなのに、次々と映像が脳内に浮かんで来ます。
    それは実家の風景だったり主人公の住む家の台所だったり、又、親子、夫婦、友人の会話の場面だったりと様々ですが、その表情さえも鮮明に浮き出て来るから不思議です。

    迷ったり落ち込んだりしながらも毎日を懸命に生きる女性達の姿を時に温かく、時に切なく描いた心に灯りが灯る様な素敵な作品集。

  • 当たり前だけど、完璧なんてないのだ。(P.25)

    忘却の現象は悲しい。寂しい。そして優しい。(P.46)

    後悔はいくつも残っているが、後悔のない毎日だったのなら、逆にこんなにも楽しめなかったのかもしれない。(P.142)

    泣かないままで、生まれ変わろうと思った。いつか泣くかもしれない予感を抱いたまま、 生きてみたいと思った。死んだようになるのはいやだと思った。生きていこうと思った。(P.198)

  • 消えていくものたち、と、ハグルマが良かった。
    誕生日当日以外も、誕生日前日も誕生日の翌日も一生に一度だ、という一言が印象的。

    その日その日は一生に一度しかないのだから。
    記念日だけが特別なことじゃないかも、と思う本。
    急に誕生日に読む気になった。

  • 喜びより苦しみの記憶の方が勝って残る。そう思っていたのは本物の現実をまだ知らなかった頃で、今では大抵の事は時と共に薄れていく事を知っている。
    消えていく日を追う事など無い。来る者を選ぶのは私というリアルであり、去る者はさっさと消えれば良い。傷を負う程に強味を増す事も感じ知っているのだから。
    あの頃新鮮味を感じていた感触や空気は、今では当たり前の日常と化している。でもそれを寂しいと捉える程、私はもう玩具を欲しがり泣く子供でもない。きっと慣れさえも幸福の絵画の一部なのだろう。
    昔から見ていた、路面電車の窓からの風景は消え、塗り替えられていた。そこに微かでも確かな面影を見付け、私の心は懐かしさに震える。50年後も風景は走っているのだろうか。そっと瞼を閉じ瞑想する。

  • 短編集。さらりと読了。
    ハッピーエンドがすきな私には、ちょっと寂しくせつない気持ちになるお話が多かった。

  • 若い年代の人からは、いいレビューがあるようなので、私の年代向きではないのでしょう。
    読んだけど、何も感じることもなく…

  • 一話目を読んですぐ「あぁ私がずっと待ってた加藤千恵さんの小説はこれなんだよ!」と思った。
    変哲のない日常、なにげない時間、ふと想いを馳せてしまうもの。
    そういった静かで見逃してしまう、あるいはすぐに忘れてしまう、過ぎ去っていく一瞬を、丁寧に丁寧にすくい上げて言葉にしている小説です。やはり短編の名手。
    主人公のひとつひとつの行動を追うような細やかな描写と、その中に揺れ動いている心の機微が繊細すぎてたまらなくなる。

    「夏の飛びこみ」
    サプライズのつもりで帰省してきたものの、家族はあいにく留守だった。
    がらんとした実家で残りものの夕飯を食べ終えたあと、彼女は恋人に電話をかけ保留にしていたプロポーズの返事をする。
    飛びこんだら、泳ぐしかなくなるのだ。怖いかもしれない。けれど、飛びこんでしまえば、ためらってなんていられなくなる。二人で飛びこんで、もがくみたいに泳ぎつづければいい。

    「安全じゃない場所」
    七夕の夜、淡々と家事をこなす女性の動きが淡々と綴られている。
    読み進めていくうちに、夫が好きな人をつくり一方的に家を出ていってしまったのだと分かる。
    自分も母のように七夕にはそうめんやたくさんの薬味や具材を用意し、おかずも何品も作るような存在だったのなら、夫は、好きな人、など作らなかったのだろうかと意味のない自問自答をしている。
    毎年笹飾りを用意し、ともに短冊を吊るして家内安全を願っていたなら。
    そんな想像をする彼女が切なかった。
    けれどそれもいずれは忘れてゆくのだろう、とどこか冷静に分かってしまっているところも。
    忘却の現象は悲しくて、寂しくて、優しい。

    「返信を待たない」
    既婚女性。かつて関係があったモリーから、思い出したかのようにSNSで連絡があった。彼は主人公のことを別に好きではなく、好きにもなってくれず、都合のいいように呼び出していたが、でも主人公は救いようもなく彼のことが好きだった。
    彼に会いたいのだろうか。今でも。
    モリーとの間にあった昔のことを振り返りながら、同時に夫である悠太との思い出も反芻していく。幸せだと言いきれる瞬間を、数えきれないほどたくさん、共有してきた。
    今、誰と一緒にいたいと思っているか。誰を大切にしていきたいか。これからを、誰と歩んでいくのか。きちんと気付くことができた彼女は強い。
    読んでいて胸が苦しくなった。

    この3作が特に好きです。でもいずれまた全部何度だって読み返すと思う。
    結局はいずれ消えていく記憶。心の揺らぎ。
    でも、そういったものが私たちの生きてきた時間の蓄積であって、人生なのだと思う。忘れたくない。

  • この小説はこれからたくさんの恋をして、たくさんの恋を失っていく人に贈りたい、そう思いました。
    恋の始まりのドキドキがウキウキになり、二人は世界の全てから祝福されているとさえ思える幸福感。そして少しずつ歯車が狂いだし、いてもたってもいられなくなる不安感。恋の終わりを認めたくないけど認めざるを得なくなった時の絶望感。そして終わった後の虚無感。そんないくつかの傷をとても優しく包み込んでくれるカトチエさんの小説が私はとても好きです。すべてが終わった後、涙が枯れるほど泣いて泣いて、そしてもう一度歩き始める、その瞬間に立ち会ったような気がします。透明なガラスのコップにくんだ水を飲みほした後、そのコップを日にかざして微笑むような、そんなすがすがしさがありました。

  • ポッドキャスト信頼できない語り手で知った加藤さんの著作が読んでみたくて挑戦。
    ポッドキャストから感じるイメージ通りのあったかい文体が心地よく、それでいて豊富な人生経験を垣間見せる描写が興味深かった。
    1話あたりの分量もちょうどよく、久しぶりに本を読んだ私のような読書筋力をつけたい人に適してる本な気がする。

  • 時間がたつと消えてしまうのは、わたしは寂しいと感じる!ルームシェアいいな〜

  • 失恋して辛いピークだったときに、インターネットで「失恋 小説」と検索して知った一冊。図書館で予約をして受け取るまでの間に、胸の痛みはかなり和らいでしまって、そこまで乗り気じゃない状態で読んだけど、読み始めると丸一日で最後まで読み進んだ。
    どの話も良くて、平均点が高いと感じた。

  • 9編の短編集。どれも日常なんだけど、ちょっと嫌なことがあったり嫌な過去を思い出したりしつつも、乗り越えていくような話。軽いのでサクサク読めるけど、なんとなく頑張らないとなぁって思わせてくれる。

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著者プロフィール

1983年、北海道生まれ。歌人・小説家。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。2009年、『ハニー ビター ハニー』で小説家としてデビュー。その他、詩やエッセイなど様々な分野で活躍。著書に『あかねさす――新古今恋物語』『真夜中の果物』『こぼれ落ちて季節は』『この街でわたしたちは』『消えていく日に』『そして旅にいる』『マッチング!』などがある。

「2023年 『この場所であなたの名前を呼んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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