- Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198646639
作品紹介・あらすじ
ある日、ひとりの男が町の通りをねりあるき、タイコをたたいてさけびだした。「ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!」。町の人びとは、平和な町をおびやかすタイコたたきを捕らえようとしたが、タイコたたきの言葉はしだいに広がり、ついに、町じゅうでタイコの音がひびくようになった。タイコたたきたちは、よりよいくにとくらしをめざして町を出た…。『熊とにんげん』の著者チムニクによる絵物語、復刊第ニ弾。
感想・レビュー・書評
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よりよいくにとくらしをめざし、たいこたたきはどんどん増えていく。
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ライナー・チムニクを知らなくて、読んでみたくなって、図書館ですごく悩んだけどタイトルが気になるこの作品から。
この、物語のメタファーを色んなものに例えながら、でも今は一番気になる人種の問題と重なって読んでしまった。
「ゆこう どこかにあるはずた
もっとよいくに よいくらし!」
ある日、ひとりの男がこうさけびながら、タイコをたたいてねりあるく。
町をかき乱すその男を捕まえ閉じ込めたはずの牢屋から出て、牢番と男がならんでタイコをたたいて行く姿を町の人々はみる。そうして次々にタイコたたきは増えていく。
これは夢に向かって進む未来ある寓話なのかなと思って読み進めると、とんでもない、そんな単純な話じゃなかった。
レオナルド・ショボーのように、時に児童書には児童書とは思えないような道を示してくる本がある。そんな小さなショックをうけてしまった。
絵もすごくいいな。 -
「ある日、ひとりの男が町の通りをねりあるき、タイコをたたいてさけびだした。「ゆこう どこかにあるはずだ もっとよいくに よいくらし!」。町の人びとは、平和な町をおびやかすタイコたたきを捕らえようとしたが、タイコたたきの言葉はしだいに広がり、ついに、町じゅうでタイコの音がひびくようになった。タイコたたきたちは、よりよいくにとくらしをめざして町を出た…。『熊とにんげん』の著者チムニクによる絵物語、復刊第ニ弾。」
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「ゆこう、どこかにあるはずだ もっとよい国 よい暮らし」。苦難の旅の先にはどんな一体どんなステキな場所にたどり着くのだろうと読み進めていたが。。。
今よりもっといい暮らしを求める人はどこにでもいるし、みんなの心の中にある想いなんだろうなぁ。
自分はタイコ叩きになるだろうか?町に残るだろうか?タイコ叩きは自分1人じゃないことに安心しているかもしれない。それが勇気になる時もある。でも、暴力になることもある。人間は分かち合うことがどうして困難なんだろう。
子どもが読んだらどんな感想なんだろう?
2019.0817
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