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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784198646806
作品紹介・あらすじ
都会育ちの翠川真緑(通称グリーングリーン)は兎鍋村のお米の味が忘れられず、産地の喜多川農林高校で国語の教師として働いている。教師歴は一年ちょっと。頼りなくて、生徒に心配される始末。それでも周囲の先生たち、家主の藤内さん、そして201号に助けてもらいつつ、生徒とせいいっぱい向き合う!
命をいただくとは? 生きるとは? 自然と向き合う農林高校の物語。
みんなの感想まとめ
命や生きることに向き合う農業高校での教師生活を描いた物語は、主人公の真緑が2年目を迎え、試練と成長を重ねる様子を温かく描写しています。前作に続く試練の中でも、彼女は常に前向きに立ち上がり、生徒や周囲の...
感想・レビュー・書評
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『グリーン・グリーン』の続編です。
都会育ちの新人教師・翠川真緑(通称グリーン・グリーン)が喜多川農林高校に赴任して早くも二年目。
鶏の解体に立ち会うもその場で気絶してしまったり、豚の去勢にチャレンジさせられたりと、毎度ドタバタしながらも懸命に教師ライフを送る日々。
そんなある日、真面目で目立たない佐和子が学校を無断欠席して・・。
グリーン・グリーンこと、真緑先生が担任する園芸科・二組の生徒たちと共に二年目を迎えてのお話です。
前作が爽やかな読み心地だったので、本書も楽しみにしてページを開きました。
相変わらず、農業高校ならではの実習風景は興味深いですし、真緑のドジっぷりもクスっとなるのですが、今回はサブタイトルの「新米教師二年目の試練」そのままに、真緑が自分の“できなさ”に苦悩する場面が多かった印象です。
反省することは勿論良い事なのですが、教師の二年目なんて、まだまだ解らないことや、上手くいかないことが沢山あって当然なので、ずーっとウジウジ(&急に妄想も入る)している真緑にちょっと辟易するものがありました。
そんな凹み気味の真緑に追い打ちのように嫌味なババ・・もといお婆さん・イケハタさんに意地悪なダメ出しをされるなど、踏んだり蹴ったりな感じです。
“嫌味”キャラといえば、豚の“二〇一号”もご健在でして、驚いたのが“二〇一号”がオスだったこと。絶対“オバサン豚”だと思っていたのですけどね~。
あ、でも去勢されているので“オネェ”というところなのかな・・とりま、相変わらず毒舌な豚さんでございます。
今回も林業をはじめ第一次産業の厳しい現実や、農業高校卒業後の進路について考えさせられるものがありました。
そして、学校モノにはありがちな(?)“あの問題”が真緑の生徒にも降りかかり、誰にも相談できず抱え込んでいた、佐和子ちゃんの心中を思うと胸が痛くなりました。
本当、娘がこんなに苦しんでいるのに、何も気づかないどころか無気力で姑といがみ合う母親に呆れてしまいました(佐和子ちゃんの容体がピンチになってやっと反省してたけど)。
そして佐和子ちゃんの“お相手”の男子生徒も何だか頼りないというか、しょせん他人事なんかな?って感じです。
と、色々大変でしたが真緑の“一生懸命”なところを豊福先生も認めてくれているようで何よりです。
さらに、松田君との恋もいい感じになってラストはほっこりでしたね。
で、続きがあるのか気になりますが、せめて二組の生徒たちが卒業するまでは続いてほしいです~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
副題にもあるように前回より試練が続く感じでした。けどグリーン・グリーンのいいところはすぐ前向きに立ち上がるところ。なので今回も楽しめました。
鶏を捌くとか豚の去勢とか…グリーン・グリーンあなた逞しくなっているよ…
しかし松田実里くん…可愛いかっこいい…
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農業高校での教師生活二年目を迎えた真緑(みどり)の日常を描く。生徒にも仕事にも、そして自分にも正直に生きる彼女の姿に、初心の大切さを教えられた思いです。続刊楽しみにしてます!
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「グリーングリーン」の続編、新米教師だった翠川先生も2年めに突入!
2年めだからこその屠殺や豚の去勢の実習について行って気絶したり、ご近所の気難しいお婆さんともめたり。松田くんとの恋にも少し進展が。
まだ続くのかな、1年生だった生徒たちが3年生になって卒業するまでは続くかな? -
・鶏をつぶす授業に出て失神し、二〇一号に馬鹿にされ、子豚の去勢にビビり、うり坊に脅され、鹿にウインクされ、落ち込んだりする真緑。
・恋愛話もちょこっと。
・真面目な女子生徒の不調に気づかずまた落ち込む。
・今回は落ち込んでばっかりやなあ。次の巻があるならオタオタしつつも楽しくやってる真緑さんを見たいもんですなあ。
▼喜多川農林高等学校についての簡単なメモ(一巻目からの累積)
【朝日山】園芸指導の教師。生方竹哉はこの先生の授業が楽しみでこの学校に来た。エブリボディーウエルカムな人。きれいなバリトンボイス。奥さんは喜多川農林高校の出身で棚田米のキャンガルに選ばれたほどの美人で双子の娘がいる。三度結婚している。授業の運営は上手い。薔薇の花束を捧げながら愛していると女性にささやけるタイプ。
【謝る】《この世には謝って解決できることは、そんなに多くありません》by豊福先生、第二巻。
【イケハタのおばあちゃん】藤内姓だが村には藤内が多いので通称。背が高くてちょっと怖い。喜多川農林高校の元教師。
【飯倉芳人】真緑の昔の恋人。同じ大学の工学部の学生だった。
【池山】山岸理恵と付き合っているらしい中年の男。
【一行目】《風が強い。》
【上原早苗】一年二組の生徒。ポニテ。
【生方竹哉】一年二組の生徒。図体が大きい。早瀬梨花と中学二年のときからつき合っている。
【加南子】真緑の母。農林高校への就職には反対だったらしい。
【神流さま祭/かんなさままつり】夏休みに入ってからのイベントで補導係の先生は見回りに駆り出される。
【喜多川町】南北に長く車でも一時間かかる。
【喜多川農林高等学校】舞台となる学校。畜産科、園芸・栽培科、林業科、食品化学科などがある。退学する生徒が年平均で二・七人出るらしい。生徒の言葉からすると岡山あたりの方言のようだ。もしそうで、棚田があるのなら県の中央部あたりかなと思う。
【穀菽祭/こくしゅくさい】文化祭と収穫祭を合わせたような喜多川農林高校の主要イベントのひとつ。学校の収穫物や製品などの販売もおこなう。
【小路博之/こみち・ひろゆき】畜産科の教師。元プロレスラーだというウワサもある巨躯の持ち主。実際はただのウワサらしい。
【佐伯麻衣子/さえき・まいこ】喜多川駅前にある美容室「ビューティーサロン MAI」をやってる。身長は真緑と同じくらいで横幅は1.5倍ほどある。豪快な人物。
【笹原】兎鍋村でも規模の大きな養豚農家。真緑のウワサは豚から聞いていたと言った。松田くんは孫。
【佐竹祐二】一年二組の生徒。小柄で痩せててふだんは無口。植物や動物に対する関心、造詣は深い。豊福先生をナスに例え、真緑をネコヤナギに例えた。祭のとき屋台でイカを焼いていた。
【実習】農林高校の生徒は一般教科への意欲が薄いらしいが実習ではわりと面白がるとか。なら国語でも自分で何かする形にしてもええような気がする。授業中ですませられる形で。
【白波譲】畜産科三年の生徒。
【須川凛子/すがわ・りんこ】養護教諭。五十一歳。長身で抜群のプロポーション。栗色ショートカットで膝上十五センチのミニスカート。とあるロックバンドのファンで真っ赤な軽自動車。豊福とは「リンちゃん」「ユッキー」と呼び会う仲。
【龍岡美奈絵】一年二組の生徒。上背がある。
【力】《微力は無力ではないのだ。》第二巻p.97。
【藤内恵太/とうない・けいた】マスターの旧友。Uターン組でイチゴや野菜をつくっている。巨躯で山中で熊と間違われ射殺されかけたことがあるらしい。真緑が住むことになった一軒家の管理者。家は離農農家の空き家を改装したもので築百年以上だが月六千円の家賃。補助金が出るかららしい。
【藤内真弓】藤内恵太の奥さんの真弓さんは小柄で童顔で中学生くらいに見える。おおらかで声も大きい。
【遠山京香】一年二組の生徒。
【朋絵】大学での友人。テレビ局への就職が決まる。派手な顔立ちの美女で背が高い真緑よりもさらに背が高い。パスタ類が好物だが油断するとすく太るらしい。
【豊福有希子】同僚教師。「雪ダルマ」というあだ名だがそうとしか思えない見た目。後に「ナスフク」もいうあだ名になる? 言いたいことは言う学年主任。頼りになる。一年一組の担任。《この世には意味付けできんことがいっぱいあるんやからね。》p.186。
【二〇一号】畜産科で飼育されている豚。脱走癖がある。しゃべる? それとも真緑にはそう感じられるだけ? 薔薇が好物。オバサン口調だが実はオスだとわかる。
【畑中菜々】一年二組の生徒。一家で猫が好き。
【早瀬梨花】一年二組の生徒。生方竹哉と中学二年のときからつき合っている。
【平崎】畜産科の養鶏担当教諭。職員室ではボソボソしゃべるが鶏を前にすると大声になる。
【ポーラ・ジャンセン】二〇〇号のこと。二〇一号とは違い真緑と話すことはできない。ただし夢の中の二〇一号との会話で出てきた話。
【真桜健斗】一年二組の生徒。真緑のかつての恋人、飯倉芳人に似ている。
【マスター】飯倉芳人と待ち合わせするのに使っていた昔ながらの喫茶店。兎鍋村(となべむら)の米農家出身だったが農家が嫌で飛び出したタイプ。実家では弟が後を継ぎいまだ棚田で米をつくっている。傷心の真緑におにぎりとご飯をだしてくれそれが美味しすぎたので農林高校の教師を希望した。
【松田実里/まつだ・みのり】農業大学の大学生。バイトで学費を稼ぐ。真緑が初めて兎鍋村に来て困っているところを助けてくれたときには高校生だったが再会したときには大学生だった。そのときもピンチを助けてくれた。
【翠川真緑/みどりかわ・みどり】主人公。痩せぎすで太れないのが悩み。背が高くそばかすがあってメガネ。新人教師としての第一歩を喜多川農林高等学校で踏み出す。一年二組の担任。教科は国語。あだ名は「グリーン・グリーン」。う~ん、あだ名にしては長くて言いにくいかな。「グリグリ」とか「グリ」になりそうなもんやけど。恋人の飯倉芳人と別れた痛手から立ち直れたのは直後に食べたご飯が美味しかったので農林高校を希望したらしい。
【峰山佐和子】第二巻の時点で二年二組の生徒。二百一号と仲がいい。
【山岸理恵】畜産科三年の生徒。三つ編み。真桜健斗の弟。名字が違うのは両親が離婚し、再婚だった父の連れ子だった理恵は父に、健斗は母に引き取られたから。 -
二年目になって、真緑も農業高校ということにだいぶ慣れ、自分の中でくるくる回ってます。素直に見えるけど、なにげに思考回路は頑なで、鈍かったり頑固だったり。
それでも生徒への思いがあるから見守って行きたくなる。 -
久しぶりにあさのさんの本を読むかも。
農林高校で働くことになった新米教師の奮闘記。
う~~ん、分かる。
あだ名で呼ばれるカンジも、
国語に興味のない生徒に国語を教えるも、
先輩教師の授業の力量と勝手に比較して
落ち込んじゃうカンジも。
でも、接した生徒の数が少ないから、
目の前の生徒にすべてをささげちゃうカンジも。
今はだいぶ年数も増えてきたので、
どっちかというと豊福先生寄りですが、
ちょっと懐かしい気持ちで読んでいました。
つうか、豊福先生、意外と若い。
あと、10年ほど先輩やと思ってた・・・ -
農業高校のマンガ『銀の匙』のような風味で、新米教師側からの視点。ある意味、お仕事小説。
前作があるのを知らずに読みました。
松田くん、かっこよすぎるな。 -
★2.5
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農業高校の新米先生2年目。
真緑が兎鍋村へ住むようになるきっかけを作った青年との恋、そして受け持ちの生徒の妊娠。テレビドラマのようにはうまくいかないと言いつつも、新米教師は少しずつ先生らしくなっていく。
3年生編もあるのかなあ? -
2年目の題名がグリーン・グリーンなら、3年目はどんなのかな?
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何事にも全力投球の真緑先生。教師の試練に戸惑いながらも立ち向かう姿は前作同様に微笑ましく思わず応援したくなってしまう。家畜動物にスポットがあたっていたのがとても斬新。201号がオスだったとは。。。
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2018/11/26(月曜日)
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農業高校って面白そうだ。
でも、農業って世襲のような気がする。 -
前作と同様読みやすかった。
201号がなんとも言えない味を出しているが、雄とは!
3年4年と期待したい。
著者プロフィール
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