残心

  • 徳間書店 (2018年12月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784198647322

作品紹介・あらすじ

地元情報誌の記者・国吉冬美は、心酔するルポライターの杉作舜一が京都にきていることを知り心躍らせる。杉作は老老介護をテーマにしており、寝たきりで認知症を患う妻を介護する夫の取材に赴く。しかし妻は絞殺され、夫は首を吊って死んでいた。夫婦の死には何らかのメッセージが込められている、と杉作は調査を開始。そんな杉作のルポを手伝うことになった冬美は、哀しき事件にまつわる京都の闇と対峙する――。

感想・レビュー・書評

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  • 団塊の世代が高齢化してきています。
    今迄経験がない老人国になると、衣食住の問題が多くなると思います。
    私の親世代の様に親の介護は子供が看る時代ではありません。
    子供は子供で自分たちの生活で手一杯です。
    高齢に足を踏み入れている私、他人事ではないです。
    在宅医療の医師の負担は大きいと思います。
    誰でもが手を上げる仕事ではないですものね。

  • 残心、弓道を習っていたときに言われたような言われていないような。
    他人を利用してのし上がろうだなんて、いけ好かない野郎だ。そんな人、人当たりだけは良かったりするのかもなぁ。
    あー、怖い。

  • 老老介護の末の無理心中。取材する女性雑誌記者と彼女が心酔するルポライター。だが、思ってもみなかった結末を迎える!

    このくだりが心を打つ。「動物は、生きることを諦めない。それが本能だからだ。助かる見込みが千に一つ、万に一つでもあれば、そうしたいと思うのが自然だ。…」

  • 京都で起きた事件の話だと、あらすじで読んで、「喪失」などと同じシリーズだと思い込み、読み始めたが、全然関係なかった…
    老老介護や看取り医など、扱っているテーマは現代において、重要な問題で、私のような世代でも知っておきたい内容ではある。
    しかし、テーマの割には真相を解明していく上での重要人物になる人間が胡散臭い。
    ルポライターが老老介護の取材に訪れると、そこの老夫婦が無理心中と思われる遺体で発見される。取材の約束を控えていて、何故二人は無理心中と言う道を選んだのか?
    その謎に迫っていくのが、タウン誌でライターをしている冬美。漫画家を目指していたが、そのセンスが現代に合わないと、漫画の道を諦め、先輩に紹介してもらったタウン誌で働いている訳だが、事件の第一発見者が憧れているルポライターと言う理由だけで、事件に首を突っ込んで行く。
    自分の仕事もちゃんとしないくせに、仕事をさぼって、関係ない事件に首を突っ込んでいるのに、誰もそのことを注意しない。
    そもそも人間として、どうなの??
    と最初から疑問に思ってしまうと、漫画家を諦めて、事件を追ううちにルポライターもどきになっている冬美に、始終腹が立つ。
    事件の本筋も、最初からからくりが読めてしまい、最後まで読むのが辛かった。
    テーマがテーマだけに、作中でも何回も触れている「問題提起」ときちんと届ける作品にして欲しかった。

  • なかなか良かったんだけど、途中から違和感がチラホラ。
    刑事さんがやたら協力的とか、冬美の視点にムダがなく真相に気づくとか。
    結果殺人事件だったとは!?うーん。ルポや自分なりの正義のために人を二人も殺せるもんなのかな?

  • 自宅で最期を迎えるため、看取りをする在宅医療、 老々介護、そして心中……。
    見えにくいところでたくさん起きている事件なのだろう。
    最初から登場するルポライター、杉作が怪しすぎる。
    そして素人探偵、冬美と看取り医の看護師が一緒になって謎解き。
    そんなにうまくいくのか、警察は何を調べてるのか、ちょっと興ざめ。

  • 2019.08.27
    二日間で読んだ。老々介護とテレビの「なつぞら」の子供を預けて働く女性とが重なって、現在の問題を捉えてると思ってたら、結末はこれか•••。
    本当にこれからの人生、終末を綺麗にしたいとの思いを強くした。

  • <驚>
    こういうタイプの小説に初めて出会ったような気がする。
    基本ミステリー仕立てなのだけれど,普通の謎解きとは一味違う。
    著者鏑木蓮の,物事を些末な部分も含めて,実に細かく視てゆく姿勢に好感が持てる。
    そして,この本の最終ページ最後の行には「落陽」と云う言葉が出て来る.それだけでもう読む価値が僕的には100億円分くらいもあるのだ!

  • 地元情報誌の記者・国吉冬美は、憧れのルポライターの杉作舜一に会う機会を得る。
    しかし、杉作が取材に向かった先では、妻は絞殺され、夫は首を吊って死んでいた。
    老老介護に疲れた夫の犯行なのか。
    杉作を手伝うことになった冬美。
    健康保険制度、在宅での介護など
    高齢化社会に必要とされるものは何か。

    中盤、先のストーリー展開が見えてしまったが
    在宅医として奔走する三雲先生に惹かれた。
    それだからこそ、先生の悲しい背中が見えるようだった。

  • 行き過ぎた正義程、恐ろしいものはないと思った。

  • 老々介護の末に起こった無理心中事件の謎を追うミステリ。現実にもありがちな高齢者や介護の問題、そして良いと思える生き方の問題等々重いテーマが含まれています。誰にとっても避けては通れない問題と思うのだけれど。解決が難しい問題でもあるんだよなあ。
    事件の真相が何だったのか。なんとなく最初から見当がつかないではなかったのだけれど。実はけっこうあからさまに記されていたのだなあ……たしかに印象的ではあったので、じっくり考えればわかったはずなのに。気づけませんでした。

  • う〜ん…

    誰にも共感できない。

  • 1月-3。3.0点。
    地域情報紙のイラストレーターの主人公。ルポライターになるのが夢。
    地元で妻を介護していた夫が、妻を殺害し自殺。
    認知症の妻の将来を不安視した心中か。
    この夫婦を取材していたのは、主人公の尊敬するルポライター。

    老老介護から医療行政問題へ。
    サラッと読めるが、動機がイマイチ弱いかな。
    解決への道もインパクトが弱いかな。途中から想像つく。

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著者プロフィール

鏑木 蓮(かぶらき・れん)
1961年京都府生まれ。広告代理店などを経て、92年にコピーライターとして独立する。2004年に短編ミステリー「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を、06年に『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞。『時限』『炎罪』と続く「片岡真子」シリーズや『思い出探偵』『ねじれた過去』『沈黙の詩』と続く「京都思い出探偵ファイル」シリーズ、『ながれたりげにながれたり』『山ねこ裁判』と続く「イーハトーブ探偵 賢治の推理手帳」シリーズ、『見えない轍』『見えない階』と続く「診療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ」シリーズの他、『白砂』『残心』『疑薬』『水葬』など著書多数。

「2022年 『見習医ワトソンの追究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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