おおかみのおなかのなかで (児童書)

  • 徳間書店
4.06
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本棚登録 : 614
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198647476

作品紹介・あらすじ

ある朝、ねずみは、おおかみにぱくっと食べられてしまいました。ところが、おおかみのおなかのなかには、あひるがすんでいました。そして、ここには、パンのみみやジャム、ベッドとなんでもあるし、おおかみに食べられないかと心配しなくてもいい、外の世界にはもどりたくない、と言います。そこで、ねずみもいっしょにくらすことに。ところが、りょうしがおおかみをねらって…? 大人気絵本作家コンビが贈る、爆笑まちがいなしの絵本。

感想・レビュー・書評

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  • シンプルで愛嬌のある、可愛らしい絵柄と、漫画のような意外性のある展開は、お子さんへの受けが良さそうで、読み聞かせの時間を楽しくするのに、いいのではないかと思います。

    おそらく、現実的には、ねずみがおおかみに食べられた瞬間、ねずみの一生はそこで終わりということになると思いますが、その悲劇になりそうな窮地を好機に変えて、しれっと楽しく生き続けるという、そうした発想(心の余裕とも言えるか)を常に持っておくことが、今の世の中を生きる上で大事なんだよと言っているようにも感じられ、内容にフィクションが過ぎるという考え方もあるかもしれないが、それと、物語の奥に潜むメッセージは別物という捉え方も、あるのではないかと思います。

    ただ、私には物語の内容がありきたりで、少々退屈に感じられましたが、加害者が被害者に成り代わるような風刺的な意味合いは、面白かったです。

  • 最高でした。読み聞かせにも、自分の読みものとしても。最後は思わず「イエーーイ!」と言ってしまう。こどもたちものりのりで。そんな一冊です。

  •  オオカミに食べられてしまったネズミがお腹の中で出会ったのは……アヒル! 食べられた2人(匹)のオオカミ腹中満喫ライフ???


     図書館本。
    「どこいったん」シリーズよりも絵に質感や立体感があり、動物たちが可愛い。とはいってもジト目は相変わらずなのだが。 
     目で多くを語る手法も健在。

     文章は違う人のはずなのに、すっとぼけたセリフは「どこいったん」シリーズを思い起こさせる。
     クライマックスは子供にウケそうなギャグテイストで、ついつい大笑い。

  • おおかみにぱくっと食べられて、お腹の中でちゃっかり安全に快適に暮らす、というお話です。強者であるはずのおおかみが、弱者であるはずのあひるとねずみに「寄生」されちゃっているのです。しれっとした2匹の表情がシュールです。
    何だか私には、風刺のように思えてきて、素直に笑ってられないのですが。

  • コミカルという意味で、すごく面白い絵本だった!
    オオカミに食べられていっかんの終わりだ、、と絶望したものの、その状況になればもう怖いものなんてなかった!
    なんでも揃う意外と快適な空間、もう楽しんじゃえばいいと腹を括ったねずみ。
    それにしても、ナイフにIHコンロに蓄音機。充実しすぎ(笑)
    そんなオオカミにもピンチが訪れて、オオカミ(のおなか)のために戦う勇敢な2匹、、って出れるんかーい!と突っ込まずにいられない。
    感謝してるならじゃあ口を開けてとおなかに戻っちゃう展開。そして騒ぎすぎ。
    なんて不憫なオオカミでしょう(笑)
    絵や文字の雰囲気からオシャレで素敵な印象の絵本でしたが、まさかの内容に笑いました。

  • 消化はしない(笑) クラッセンのシュールな絵とナイスマッチング。オオカミに食べられたネズミが絶望していると、先に、アヒルはお腹の中ライフをエンジョイしていた…。ある日オオカミが猟師に狙われ…。大袈裟に読み聞かせしたら、子ども達に笑ってもらえそう!これ、結構すきだなー。

  • この世は弱肉強食のきびしい世界・・・とおもっていたら、そういうわけでもないかも。たべられたって意外とたのしいこともあるかも! 奇想天外なお話に、乞(こ)うご期待。

  • 姪っ子に贈った絵本シリーズ(備忘録)

    「ぱくっと くわれたけど、
     べつに どうってこと ないし」

  • 4歳〜。
    ユーモラス。明るい気持ちになれる。
    説教臭くはないお話ですが、逆境の中で楽しさを見つけることの大切さを感じ取ってくれそう。
    アヒルのキャラクターが好き。たくましい。こんな友人がほしくなる。

  • ある朝、ねずみはおおかみに食べられてしまう。ところがおおかみのお腹には、あひるが住んでいた。「ここは住み心地がいいから、外に戻りたくない。」という。そこで、ねずみもいっしょに暮らすことにした。狩人がおおかみを撃とうとすると、あひるとねずみはおおかみの口から出て、狩人を追い払う。そして、また、おおかみのお腹の中に戻る。(40ページ)
    ※あひるとねずみの、お腹の中での快適生活が面白い。

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著者プロフィール

アメリカ生まれの絵本作家。ポモナ・カレッジ卒業後、ジョン・クラッセンとのコンビで発表した『アナベルとふしぎなけいと』でボストン・グローブ・ホーンブック賞を受賞。同作と『サムとデイブ、あなをほる』でコールデコット賞オナーブックに二度選ばれている。ほかに『サンカクさん』『シカクさん』など。

「2019年 『めを とじて みえるのは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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