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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784198647483
作品紹介・あらすじ
7年生のジュリアは韓国系アメリカ人。子どものころカイコを飼ったことがあるという母さんの提案で、親友のパトリックといっしょに、カイコを育てて生糸をとる自由研究をすることになります。「韓国っぽいから」と研究に乗り気でなかったジュリアも、飼ううちにだんだんカイコがかわいくなってきますが…? カイコの飼育をきっかけに、アイデンティティの悩みに向き合うことになる少女の思いを丁寧に描きます。前向きで明るくさわやかな読み物。
みんなの感想まとめ
カイコの飼育を通じて、命の大切さや環境問題、人種差別など多様なテーマに触れる物語です。韓国系アメリカ人の少女ジュリアは、親友パトリックと共に「楽農クラブ」で自由研究としてカイコを育てることに挑戦します...
感想・レビュー・書評
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『モギ ちいさな焼きもの師』の作者ならこの本もきっと良書だろうと思い読み始めました。
7年生のジュリアは親友のパトリックと「楽農クラブ」の自由研究でカイコを育てることになり…。
「韓国っぽい」研究が気に入らなかったジュリアですが、自分で育てるうちにカイコが好きになり、まゆからとった糸で刺繍をしたいと思うようになります。
生きものに触れたり育てることは子どもにとって沢山の学びがあります。
楽農クラブのマクスウェル先生は、農場見学を通し「循環型農業」と「商業的農業」の違いを子ども達に教えました。
作者は、先生と一緒にしゃがんでおいしそうな草を眺める子たちの眼差しを「牛の目で草を見ているような気分」と表現しています。「考える力」は体感することで備わっていくのだなと思いました。
卵の孵化から始まったカイコの飼育にワクワクさせられました。新鮮な桑の葉しか食べないカイコのために、二人は黒人のディクソンさんの家に行き、裏庭の桑の葉をつんできます。バリバリ葉を食べ脱皮を繰り返すカイコを手のひらに乗せたジュリアはまるでお母さんのよう!
ケニー(ジュリアの弟)に、飼育メンバーの一人として役割を持たせたパトリックもさすがお兄ちゃんだなぁと感心しました。
まゆの糸で刺繍するためには、カイコガになる前にしなければならないことがあります。ジュリアがそれを知った衝撃が伝わってくるようでしたし、五つのさなぎのおかげで刺繍ができあがったことに感謝する彼女の成長にも胸が熱くなりました。
この物語は、カイコの飼育を通して生きものの生と死を学ぶこと以外にも、自分と他者を知ること、環境問題や人種差別までテーマがたくさんあります。
黒人のディクソンさんにみせたお母さんの対応が主人公を悩ませる場面は、読み終わってからも心の何処かにひっかかりを残してしまいました。
☆4.5
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韓国系アメリカ人の12歳の少女ジュリア。お母さんの提案で親友のパトリックと養蚕の自由研究に取り組むことになりました。カイコを育て、絹糸をつむぎ、刺繍をするのです。
生命の循環や命の大切さ、大量生産大量消費の問題点が解りやすく描かれています。
子どもたちに勧めたい良書です。 -
楽農クラブでの自由研究で、「カイコを育てて絹糸をとり刺繍の作品を作る」ということに取り組んだ、韓国系アメリカ人のジュリア。同じ7年生の親友パトリックと協力してやっていく。
この取り組みを通して、いろんなことを知ったり(カイコのこと、生糸をとるためにはカイコを殺さなくてはならないこと、循環農法のこと)、いろんな感情を知ったり(そもそもカイコの飼育が韓国っぽく感じてやりたくない、そのためにパトリックにちょっと意地悪な行動をとる、お母さんは人種差別主義者なのかと疑う等)する。そこで、ジュリアは自分なりに納得できるまで深く考えて前に進んで行くのがとってもいいと思った。
また、2人の周りにいる大人たちが温かく見守ってくれているのもとても良いなと思う。
中学生の年齢で自由研究かできれば、こんなに得るものが大きいのかと感じる。 -
分類的には児童文学だけど、主人公は中学1年生の設定なのでYA世代にも。韓国系アメリカ人であるという自分のアイデンティティに友人と蚕を育てながら向き合い成長していく。
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ブックトークで、「糸」をテーマにするため、検索していて出会った。
「カイコを飼育して、糸をとって、それで刺繍作品を作る」というメインの筋だけでも、次々と問題が起こり、どうなるのか、という読者をひっぱっていく力があって、楽しく読めた。
その中で、子どたちが向き合う色んなテーマが織り込まれ、詰め込みすぎな気もするが、
大人の私としては、上手いなぁ、と感心。
登場する人たちの会話もいいし、最近読んだ児童書の中ではピカイチ。
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7年生(中学生)のジュリアは、韓国系アメリカ人。親友で近所に住むパトリックとカイコを飼育して、絹糸で刺繍作品を作る自由研究に取り組む。親友との関わりや協力してくれる人の中でそれぞれの個性や、ルーツ、知らないことからくる認識の違いや違和感に1つ1つ真摯に向き合う主人公は、聡明な中に幼さもあり設定の年齢らしく応援したくなる。
著者あとがきに、文中に出てくる本を紹介し、実際に調べる事ができるのも良かった。
著者は『モギ〜ちいさな焼きもの師』で2002年ニューベリー賞を受賞した、韓国系アメリカ人のリンダ・スー・パーク氏。
小学生でも読めるが、理科でカイコを育てる3年生では、少し難しいかも?と感じた。けれども、最近ではだいぶ背伸びをして本を選ぶ子も多いので、全てを理解、想像ができないとしても他の本にあたるよりも良いかもしれない。
著者プロフィール
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