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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784198648824
作品紹介・あらすじ
三十年、この形見を手放せなかった。
坂本龍馬を生涯想い続けた女、
千葉佐那の人生。
北辰一刀流の千葉家で生まれ育った佐那は、
坂本龍馬と十六歳の時千葉道場で出会う。
しかし、惹かれ合う二人を時代の波が引き裂いた。
そして三十九年後――。
千葉灸治院で働く佐那のところへ
板垣退助の紹介という男が現れる。
「坂本龍馬先生と佐那さんは縁があると
お聞きしたので」
すると、佐那は文箱から袷の袖を取り出して――。
大政奉還後の日本の道筋を作った男、坂本龍馬。
その許婚として龍馬を待ち続けた女、千葉佐那。
運命に翻弄された二人の、
知られざる愛の物語。
===
「佐那殿、品川の海じゃ、綺麗じゃのう」
龍馬は品川の海を眺めながら両手を広げ、
大きく深呼吸をした。
「ほんとに……」
佐那も眼下の波打ち際から遠くの地平線まで
眺めて感歎の声を上げた。
佐那だって海を知らない訳じゃない。
何度も江戸湾の海は見てきている。
だが今日目の前に広がる海は、
太陽の光を受けてきらきらと輝いていて、
それがどこまでも続く光景は、前途は幸せに
満ちている、希望は無限に広がっていると、
佐那に囁いてくれているように思えた。
(本文より)
感想・レビュー・書評
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幕末騒乱の立役者、坂本龍馬の許嫁で「千葉の鬼小町」「小千葉小町」と呼ばれていた、千葉道場の次女千葉佐那の物語。
北辰一刀流道場・千葉定吉の次女、佐那は、剣術の修行に来た、龍馬と出会う。
いつしか、二人に、淡い恋心が芽生える。
父親定吉に許され、二人は、許嫁となった。
幕末の世、東奔西走する龍馬。
なかなか、会えない日が続き、ある日「龍馬暗殺される」と知らされる。
時代が目まぐるしく動き、江戸が東京となり、佐那は、横浜で、貸家の大家、学習院の舎監を経て、千葉の鍼灸院を開く。
佐那は、生涯を終えるまで、一途に龍馬を思い続けた。
偉大な人であるのは、間違いないし、龍馬ファンでもあるけど、
許嫁がありながら、他の女性と仮祝言を挙げるって、
「命の恩人」だからとか。
日本初の新婚旅行へ行ったとか。
割り切れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2020年最後の1冊です。
龍の袖
2019.07発行。字の大きさは…小。
明治維新の立役者坂本龍馬の許嫁千葉佐那の波乱万丈の物語です。
北辰一刀流の千葉道場の女剣士千葉佐那は、大名家の薙刀指南の傍ら道場で竹刀を振るっていた。いままで一度も負けたことのない佐那が、土佐から江戸へ遊学で千葉道場に来た坂本龍馬と竹刀をまじえて相打ちとなる。それがきっかけとなり龍馬と佐那の淡い恋が始まります。
龍馬が、佐那の父定吉に結婚を申し込み、佐那は、龍馬の許嫁となりますが。京で龍馬は、命の恩人のお龍と仮祝言を挙げ妻とします。そんなことも知らず佐那は、江戸でただだた龍馬の帰りを待っています。そして龍馬が京の近江屋で暗殺された悲報が届きます。
【読後】
幕末から明治初期の激動期の動きを織り交ぜながら、爽やかな佐那の生き方、政変の中に身を置く龍馬の動き、龍馬の死後の佐那の生き方が書かれています。頼る人が亡くなった佐那のせつない思いが伝わって来ます。一途に龍馬を想い、信じて待ち続ける佐那の凛としたたたずまいが、物語全体に感じられます。佐那は、亡くなるまで龍馬を想い続けます。
2020.12.31読了
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【令和2年(2020年)12月に読んだ本】
12月に読んだ本は、32冊です。
「空と大地の絶景 心が洗われる100の言葉」は、写真が美しくページをめくるのが楽しくなります。どの言葉も、心に響きます。読んでいると、胸が熱くなったり、希望が出て来たり、力強くそうだよなと言ったり、体が熱くなっていきます。え、こんな人が、こんな言葉を言っているのかと、驚かされます。そして、最後の言葉に、あ、あ~、この言葉を最後に持って来たのかと、納得です。何度も読み返します。自然に体が熱くなります。
今月のベスト本は、下記の3冊です。
★★★★★5つは、下記の1冊です。
空と大地の絶景 心が洗われる100の言葉 ―――――編集者/メディアソフト書籍部
★★★★☆4つは、下記の2冊です。
回帰 警視庁強行班係・樋口顕 ―――――――――著者/今野敏
襲大鳳(下) 羽州ぼろ鳶組 ――――――――――――著者/今村翔吾
※令和2年(2020年)1月から、その月の最後に読んだ本に、その月のベスト本をのせています。 -
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を呼んだとき、千葉佐那さんとの事をもっと知りたいと思ったが、それがこの「龍の袖」で叶えられた、という事になりました。思うことはいろいろあるけど、佐那さんの龍馬への想いや、その後の人生が、自らが描いていたものと程遠くこちらまで切なくなりました。けれど、望んだ通りの生き方をできる人は、どのくらいいるのか、という事を改めて思い知らされる幕末の話しでした。他の本のお龍さんの描き方とこの本のなかの評価の違いがなんだか新鮮でした。幕末物は好きでいろいろ読んでいるので、割と冷静な目で読み終えました。視点を変えてこの時代を新ためて見られて面白く感じました。
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北辰一刀流の千葉家に生まれた女剣士・佐那は、坂本龍馬の許嫁となる。時代の波に翻弄される二人だったが、龍馬亡きあと形見の袷の袖を文箱に大切に保管していた。龍馬を想い続けるた女の物語。
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龍馬の許嫁、千葉佐那の人生と、彼女から見た龍馬。まあ、さほど新たな発見はなかった。どうして藤原さんは、この話を書きたいと思ったのかな?
著者プロフィール
藤原緋沙子の作品
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