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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784198649500
作品紹介・あらすじ
小夜子24歳。
無職。
趣味は通夜へ行くこと。
葬儀場で人生が変わる!
◆通夜女3カ条◆
・通夜の空間を演出し、遺族を慰める。
・焼香を済ませ、
通夜ぶるまいを食べたらそっと消える。
・通夜女が現れると葬儀社が儲かるらしい。
就職活動に失敗し、心がぽっきり折れた小夜子は、
ふらりと通夜に立ち寄る。
会場には香の匂いとお経、木魚のリズム、
そしてすすり泣く声が――。
そこには奇妙な老婆がいた。
通夜を渡り歩き、遺族を慰める「通夜女(つやめ)」
だと彼女は名乗る。
さまざまな葬儀を通夜女と訪れるうちに、
小夜子の心に変化が訪れる。
【目次】
香とイクラ
ならず者
矢印に導かれて
五千円
ほくろの婆さん
骨壺プリン
通夜レディ
なま土下座
ポケットティッシュ
太陽
ごめんで済むなら
卒業
六年後
犬
感想・レビュー・書評
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面白い着眼点だねえ。通夜女。
よく思い付くなぁ。
でも、全体に流れる大山さん独特のまったりした文回し。時折激しい場面も出てくるけど、それでもやっぱりまったりしている。
最後のまとめ方も流石ですね。きちんと無理なく着地させていて、読み終わったあとが心地よい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最後、涙が出た。
おばあちゃん通夜女…抱きしめたくなった。 -
結婚式に派遣される仕事があるならお通夜やお葬式にあってもいいわけで、主人公は仕事ではなかったけれど,お仕事小説とも言える.ふわふわ甘やかされた主人公が,一人不幸を背負ってる気分で落ち込み.周りの人との巡り合いで真っ当に運良く生きていくところ,こちらもまあいいかって気持ちになるが,少し物足りない読後感.引きこもりがお通夜にもぐり込むことで解消されるというアイデアは面白かった.
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風変わりで不謹慎な内容なのに奇妙な面白さを感じた。
主人公は就職活動に失敗し心が折れた無職の仁科小夜子・24歳。
ふらりと立ち寄った見ず知らずの人の通夜が癖になり通夜巡りが趣味となる。
人の不幸は蜜の味じゃないけれど、不幸の空気を心地良いと感じ、通夜女(つやめ)を職業にしたいと考える小夜子に薄ら寒いものを感じる。
「通夜女」を名乗る老婆、通夜を盛り上げる通夜レディ、通夜ぶるまいに添えるケーキを考案するニコニコケーキランドの時尾くん、登場人物達は皆、個性的。
ただのオカシナ話に留まらずちょっと泣けて笑える再生の物語。 -
本当に居そう。いるに違いない。
これはお仕事小説ファンタジー。
お仕事じゃないけどそんな感じ。 -
大山淳子らしい、変わった視点で書かれた作品でした。
ホラー? と思って怖々読んでいたところ、主人公・小夜子の成長物語でひと安心。
小心で不器用で、特に取り得のない(自身の長所に気づいていないだけだったのですが)小夜子が居場所を見つけていくプロセスがうまく描かれていました。
大山さんはやはり落とし所がうまいと思いました。 -
2021.4.15 読了
就職活動に失敗し、引きこもりになってしまった小夜子。
ふとしたことで、知らない人の
お通夜に参加し、そこから
人の不幸に触れるのが 心地よくなってしまう。
お通夜に紛れる人のことを 通夜女(つやめ)と
実際は 言うのかわからないけど、
通夜女の先輩お婆さんと触れ合ううちに
成長してゆく小夜子。
読後感はスッキリで、
この作家さんは 裏切らない! -
就活に失敗し、ひきこもりとなった主人公の女性・小夜子。ふらりと立ち寄ったお通夜をきっかけに、通夜めぐりが趣味となる。
ひきこもりになった経緯がちょっと甘ちゃん過ぎるものだったので、主人公の小夜子の心情になかなか寄り添うことが出来なかったのが、読んでいて辛かったところ。しかしながら、小夜子のように、もう少し、というところで自ら歩を止めて社会から簡単にドロップアウトしてしまう人が現実にいそうな気がするからこそ、目を背けたくなるのかもしれない。その小夜子がふとしたことでお通夜めぐりに目覚め、通夜女の先輩である老婆に教えを乞いながら、新たな人生へと自らの力で一歩踏み出していく姿は意外にも勇気づけられる。決して明るく読める雰囲気の話ではなかったけれど、最後は前向きになれそうな読後感の一冊でした。 -
小夜子の、生きていることへの軽い絶望感、みたいなものが少し重なった。ミスター健全がつまらない、とかまさに。
自分の葬式とか通夜は親戚内だけにして友人とかには死んだこと伝えないでいてほしいなと考えているけど、どうなんだろう。
わたしの母はどうしてこの本すすめたんだ -
わたしの部屋には人の不幸がない。自分の不幸しかない。
人の不幸がわたしを救う。それはまぎれもない事実だ。(小夜子)
斬新な設定。でも小夜子の考えも分からないでもない気がする。 -
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"ひとりの人間の心には、同時に無数の思いが存在する。身内の死にしたって、後悔もあれば、解放感もあるだろう。"(p.133)
"わたしにしかできないことでなくていい、そんなことひとつもなくていい、誰にでもできることのひとつをわたしができた、それでいい。"(p.161)
"わたしは自分の問題を人に転化する。耐えられないから、人に投げる。しかも反撃してこない相手を無意識に選んでいる。
ずるい。まだそういうことをする自分に嫌気がさす。"(p.276)
さすよね、嫌気が。わたしも同じ。 -
図書館で借りた本。就活に失敗し、ひきこもりになった折り紙好きの小夜子。ちょっとした偶然から他人の通夜に参列した事をきっかけに通夜めぐりを趣味にする事に。そこには先輩の通夜女がいて…という一見暗そうな表紙と内容だが、読んでみると、いろんな人が人生の分岐点でつまづきながらも現実を受け止め、悲壮感なく生きていて読後感は悪くない。面白かった本。
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すごい。
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通夜へ行くことが趣味の24歳女性、無職
なんじゃい、それは!…と不思議な設定なのに
読むとすんなり受け入れられ寄り添った気持ちに
出会い?縁?動くことって大事
”正しい顔をした者って、どうしてこうも鬱陶しいのだ”ほんと、そう思う -
就活でつまずいて引きこもっていた主人公が通夜通いを趣味にして外に出始める。ちょっとずれてる葬儀ビジネスや主人公の性格など、楽しい話ではないが家族の話は興味深かった。ケーキ屋さんもいい人。
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『通夜女』という湿っぽいタイトルと装丁とは異なり、そんなに暗い話ではなかった。主人公小夜子は、就職に失敗し引きこもり。ひょんなことから他人の通夜に紛れ込んでしまい、『不幸の空間』を味わうことがヤミツキになる。それ以来様々な通夜を渡り歩くようになる-。ひと言でいえば不謹慎極まりない女だ。読みやすいけれど、ブラックユーモアとしても、彼女の成長物語としても、ちょっと中途半端かなという印象。でも要所要所は面白かったので、焦点を絞って書いてほしかった。ちょっと散漫な印象があった。(新刊発掘本)
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大山淳子さん、その豊かな構想力と人情味溢れるストーリー、いつも人間として大切な事は何かを考えさせてもらっています。ユニークなタイトル「通夜女(つやめ)」(2019.10)を読みました。就職試験に失敗しひきこもりになった仁科小夜子24歳の物語。通夜に忍び込み香と経を聞き焼香して帰るという仕事をしている老婆とそれを趣味として楽しむ小夜子、悲しむ人々や通夜に関わる様々な業種の描写。でも、読者の心を打つのは、ひきこもりの娘、突然黒服で外出を始めた娘を陰になって見守り、警察からの電話を受け警察官に啖呵を切ったお母さんの愛情ではないでしょうか!そして、「折り紙」がいい役割してますね。
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よく結婚式では、友人とか親族のふりしている人がいることがあると聞いた事があります。葬儀にもいるんですね。
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角と角を合わせる行為。生き直しの行為。悪いことをしたら謝る。謝る行為の効果なんて考えちゃだめ。
このフレーズに尽きる、と感じた。
就活失敗。ひきこもり。弟が結婚。
通夜女との出会い。中卒のケーキ屋。気にかかった男の子の死と、通夜女の死と、本当に2人だったと確かめられなかった気持ち。
責任転嫁せずに、自分で折り合いをつけることの大事さを知った?
ひきこもりの小夜子に寄り添った、母の存在も大きく。
著者プロフィール
大山淳子の作品
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