坂の上の赤い屋根 (文芸書)

  • 徳間書店 (2019年11月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784198649685

作品紹介・あらすじ

わたしが人殺しになったのは、この街のせい――。

人格者と評判も高かった夫婦が、
身体中を切り刻まれコンクリート詰めされて
埋められた。
血を分けた娘と、その恋人によって……。

その残虐性から世間を激震させた
『文京区両親強盗殺人事件』から18年後。
事件をモチーフにした小説が週刊誌で
連載されることになる。
そこで明らかになる衝撃の真実とは!?

真梨ワールド炸裂! 極上のイヤミス長篇。
あなたは騙される快感を知る。



目次
一部
 〇章  早すぎた自叙伝 
 一章  ある企み(2018/9/某日) 
 二章  飯田橋にて(2018/10/1) 
 三章  連載開始 
 四章  神楽坂にて 
 五章  市川聖子の忠告 
 六章  坂の上の隣人 
 七章  女の正体 

二部
 八章  死刑囚の妻 
 九章  ナチュラル・ボーン・キラーズ 
 一〇章 嫉妬 
 一一章 厄病神 
 一二章 追いつめられて 
 一三章 坂の上の赤い屋根 

三部
 一四章 真相 
 最終章 (2018/12/19) 
 回顧  (2014/4/1)

感想・レビュー・書評

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  • 今回も相関図書きながら読みました。いつもほどややこしくなかったもののどっぷり真梨ワールドにハマりました。

  • いつもの感じ。
    読み終わったあと、この人の本は全部似ているしもう読まなくてもいいや、といつも思うのに、まれに手にとってしまう笑

  • 真梨幸子さんは「殺人鬼フジコの衝動」以来です。
    ヤバい人しか登場せず、イヤミス好きな人には
    たまらないと思います。

  • わたしが人殺しになったのは、この街のせい…

    マンガやアニメ的に言えばキャラが立っている。一人一人の人物描写が凄い。性格、話し方まで。
    偏愛や嫉妬や悪意などすべてが詰まったイヤミス。

  • いつも通り、狂った人間しか出てこないし、気付けば思いっきり眉間に皺を寄せて読んでいる、私にとって苦手なシーンもある。
    しかし中途半端でない狂いっぷりの登場人物ばかりなのと、文章力の上手さから、潔く「これは小説!」と割り切って楽しめて、一気に読み切ってしまう。

    そして私が読む真梨幸子氏作品の17冊目なので、割と特徴的な、ある大事なポイントに私はいち早く気付いた。
    (その特徴を今ここに書いてしまうと、万が一これを目にした方の謎解きの楽しみを奪ってしまうことになるので自粛。
    過去のレビュー16冊中の2冊分くらいには書いているのだが、本作においては、その特徴にここで触れてはダメだと考えるので。)

    気付いたその観点で丹念に読み進めていくと、今回は何もずるい書き方は無くて、ちゃんとフェアに書かれている。
    (もちろん色々メモを取る作業は必要)
    だから三部の『最終章』『回顧』で、驚くことなく「やっぱりそうだよね」と答え合わせができた。

    それでももちろん、多少は翻弄もされたし、最後のページに書かれている件は、「あ〜、あそこはこれかぁ」となった。

    …と、本当のネタバレやキーワードなどは(たとえネタバレフィルターをかけても、更に「本当にネタバレ」と注意書きをしたときも)絶対に書かないようにしているので、なんともおかしなレビューとなった。

    何も気付かず綺麗に騙されたとしても、納得できる騙され方で、面白いと思う。

  • 文京区両親強盗殺人事件のドキュメンタリーを巡る話だけど、そこは真梨幸子ワールド、なかなかのクセあり人物ばかりで、一気読み。
    最後にみんな死んでしまうのがなかなかカオス…
    あとやっぱり人間関係が最後に「そうつながるのか」と納得できるのがさすが。

  • 2度、読まねばならない作品。
    チープな内容と思いきや、
    自分はどこで勘違いしたのかと確かめたくなる。

  • イヤミスクイーン健在っぷりを再確認。そしてたっぷり堪能させていただきました。

    以前の作品のようなややこしい人間関係もなく、とっても分かり易くイヤミスってた。

    「文京区両親強盗殺人事件」をモチーフにした小説が週刊誌で連載されることになった。そもそもその両親を殺しを主動したのは?娘の彩也子か?その彼氏の大渕か?そしてその連載を始めたのイイダチヨとは誰なのか?大渕の元カノ聖子、大渕と獄中結婚した礼子、轟書房の橋本とその上司でカリスマ編集者の笠原、誰が何をどこまで知っていて何を企んでいるのか…。

    見事に翻弄されました。

  • 一部は、イイダチヨ目線が主の話。
    二部は、ぶっとんでる法廷画家であり死刑囚の妻の話。
    三部は、真相について。
    話が読みやすくて、すぐに読めてしまったよー。
    気になるから、ドンドン読んじゃったー。

    坂の上の赤い屋根の家に住む女子高生とその彼氏が、
    女子高生の両親を殺しちゃう。
    でも、裁判でどっちが主犯なのかはっきりしないが、
    彼氏が死刑、女子高生が無期懲役となる。
    それから、数年後、女子高生が事故で記憶喪失となり、
    シャバに出てきたという噂が…。

    事件について小説にしようとしているイイダチヨは、
    事件に関わっていそうな、いろいろな人の話を聞く。
    その中の一人に獄中結婚した、法廷画家がいる。
    まぁー、この人がブッ飛んでて、笑えた。
    良い感じのブッ飛び加減で、ドンドン読み進めちゃった。

    最後はどんでん返しされた感じで、なんか
    いろいろと繋がった感じでしたー。
    でも、大きな驚きはなくて、なんとなく、
    展開が読めちゃったので、☆3ですー。

  • 真梨幸子作品は最後、怒涛のように人が死んでいくのだけれど今回も。
    読む前から予想はしていたが、やはり。
    大渕秀行の心情をもっと知ることが出来たら、より面白かったと思う。
    が、多くを語らない事でモヤモヤさせているのかも。
    礼子は上手く操られ、イイダチヨは気の毒としか言いようのない結末。
    黒幕とされる人物以外は誰も幸せになれない展開でした。
    相変わらずです!

  • イヤミスの印象が強くて、ちょっと最近は離れていた作家さんの本だが久しぶりに読んでみた。

    最後まで読まなければ結末がわからない。
    一気に読んだけれど「高台」と「谷底」の格差が生みだす闇なのか…な。

  • 登場人物、全員クレイジー。それでいて救われない。
    特に法廷画家が飛び抜けていて、そのキャラクター性にイライラし胸にモヤモヤが溜まって苦しくなりつつもサクサク文字を追えます。
    最後で事件の謎は解け人物も全て繋がるのでミステリーとしても楽しめますが、もはや誰が犯人かは関係なく嫌な気分が勝つこと間違いなしです。

  • みんな狂ってる。
    法廷画家が一番イッちゃってる感じ。

    オチはよかった。なるほどなるほど。
    イイダチヨ最後、「なんでっ?なんで~」っておもっただろうな。

  • 説明通り、イヤミスでした!もしドラマ化か映画化したら、後味の悪い作品になりそう…後半、目が離せなくて一気に読みました。

  • ちょっと、コレは…

  • ★3.0
    相変わらずの軽快な文章で、最初から最後までサクサクと読める。が、真梨作品にしては登場人物も少なく、複雑に絡み合ってもいないため、かなり分かりやすい。何よりも、黒幕のあの人がずっと怪しすぎて、ラストでの驚きは全くなく「ですよね!」な感じ。それでも、剥き出しの嫉妬とマウンティングしたがる女性たち、そんな女性たちを手玉に取ろうとする男性たち、そのドロドロ具合はやっぱりお見事。結局のところ、誰も彼もがぶっ壊れてる。心根はゲスなものの、彼女の死を知って打ちのめされる彼が、実は一番まともなのかも、と思った。

  • 今回も真梨節が炸裂!

    最近の著者作品に見受けられた、複雑で人物相関図が必須な物とは異なり本作はスムーズに読み進める事が出来た。

    18年前、坂の上に佇む赤い屋根の家で起きた殺人事件。
    惨殺されたのは人格者と評判の夫婦で、犯人は血を分けた娘とその恋人・大渕秀行。

    この事件をモチーフにした小説が週刊誌で連載される所から物語は展開して行くのだが、大渕秀行と女性達が繰り広げるドロドロ愛憎劇の語りがお下劣過ぎて笑う。

    犯人も逮捕されている状態で、どう収束するのかと思えば、全く予想もしていなかった結末に辿り着く。

    王道のイヤミス。

  • 本作も狂った人々のオンパレードで最初はニヤニヤしながら読んでたけど途中からだんだん疲れてグッタリしてきちゃた。
    真梨作品でこうなるのはいつものこと。笑

  • 普通のちゃんとした小説ばかり読んでいると
    時々読みたくなる真梨幸子の毒本。

    今作も真梨幸子らしさ満載のドロドロ。
    最後はまぁまぁ大人しく(?)終わった印象。

    ドラマになったらキャストは誰がやるんだろう?
    と想像しながら読めたという事はそれぞれの
    キャラクターは魅力的だったと思う。

  • 殺人鬼フジコの衝動以来の惨虐な作品の様な気がして手に入れたのですが、伏線が多すぎて又前に読み返してみたり、あれ誰だっけと思いながら読み進めたりして、少々お時間がかかりました。著者の企みが段々分かってきた時には、どっぷりとハマっていました。またもラストシーンのドンデン返しは、一番最初に戻るのだから

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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