父さんが帰らない町で (児童書)

  • 徳間書店 (2020年4月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (136ページ) / ISBN・EAN: 9784198650803

作品紹介・あらすじ

父親や兄への少年の思いをたくみに描きだす、
英国の気鋭の作家による物語。

1922年の暑い夏、ぼくは、兄さんと母さんと、
テキサスの小さな町に住んでいた。
父さんは、戦争が終わって何年もたつのに
帰っていない。
町が退屈だからだろうか。
それとも、戦争で死んでしまったのだろうか。

そんな町にカーニバルがやってきた。
ぼくはカーニバルの〈恐怖の館〉で、
銃で撃たれてさけぶすがたの
兵士のろう人形に、目がくぎづけになってしまう。

その晩、その兵士が寝室に現れた。
いったいなぜ…?

父親や兄への、少年の思いをたくみに描きだす、
英国の気鋭の作家による物語。

感想・レビュー・書評

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  • 自分と同い年の著者、キース・グレイは以前から気になる存在であった。今回手に取ってみようと思った理由は、彼が作家になろうとしたきっかけが、私も大好きなロバート・ウェストールの作品に出会ったこと。読んでみてなるほど、ウェストールに通じる骨太な作風。すっかり魅了されました。
    舞台は第一次大戦後のアメリカ。父は戦争に行ったきり帰ってこない。母と15歳の兄・ジョーと慎ましく暮らす12歳の僕。楽しみにしていた移動遊園地の恐怖の館で出会った「最後の兵士」、この蝋人形に釘付けになった僕の家に、夜その兵士が現れ…。
    短いストーリーながら、戦争の爪痕、ホラー、思春期男子の心模様、移動遊園地の華やかさ…いくつものテーマが描かれ、破綻することなく見事にまとめている。そしてどのキャラも印象的。ジョーをいじめる二人組が実にイヤな奴なんだけど!でも、そんな彼らのバックボーンが行間から窺える。
    個人的には星5つなんだけど敢えて4つにしたのは、対象年齢、高めじゃないか?と思ったこと。ルビが多くふっていることから想定は中・高学年~かと思うけど…これ、十代後半~大人にも是非とも読んで欲しい!
    キース・グレイ作品、他の作品も読みたくなってきた。スリリング、かつ繊細な作風に見事にハマりました!今回の舞台はアメリカだけど、彼が住むイギリスを描いた作品も楽しみだ。

  • 雑誌「こどもとしょかん」の新刊案内で知って、図書館で借りた。

    1922年、夏。
    アメリカ、テキサス州ランズデール。
    12歳のウェイドと兄さんの15歳のジョーは、母さんと一緒に暮らしている。
    父さんは戦争に行って5年たつが、帰ってこない。
    ある日、町にカーニバルがやってきた。

    こわかったです。
    こんなに薄い134ページの本なのに不気味。
    空想屋のジェイドがカーニバルの〈恐怖の館〉でみた「最後の兵士」の描写と夢か現かわからないような夜のできごと。
    それだけ狂気に、真に迫っているとも言えるかも知れません。

  • クリーンヒット『父さんが帰らない町で』 | 教文館ナルニア国
    https://www.kyobunkwan.co.jp/narnia/archives/weblog/7655caa3

    『父さんが帰らない町で』 野沢佳織 | こどもの本 on the Web
    http://www.kodomo.gr.jp/kodomonohon_article/19883/

    父さんが帰らない町で - 徳間書店
    https://www.tokuma.jp/book/b509398.html

  • まるでもともとの原作があって映画化のためにお話を集約した作品のようだった。描かれていないところが結構多い。

  •  

  • 第一次大戦後のテキサスの田舎町。12歳のウェイドと兄ジョーの父親は兵士として戦争へいったが、戦争が終わっても帰って来なかった。暑い夏、町へやって来たカーニバルの恐怖の館で見た最後の兵士の人形が頭から離れなくなったウェイド。町の嫌われものケイレブとサニーへの復讐をたくらむジョーの行動を軸に嵐の夜を迎える。

    徹底した暴力にちょっと辟易。この短さのなかで描くストーリーとしては、少し難があるのでは?いくつくらいの子どもを念頭にしているのだろうか?

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著者プロフィール

キース・グレイ…1972年イギリス生まれ。子どもの頃、ロバート・ウェストールの作品に出会って心酔し、作家を志す。『ジェイミーが消えた庭』(ガーディアン賞ノミネート)、『家出の日』(サンケイ児童出版文化賞推薦)、『ロス、きみを送る旅』などで話題の作家。

「2020年 『父さんが帰らない町で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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