「許せない」がやめられない SNSで蔓延する「#怒りの快楽」依存症

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  • 徳間書店 (2020年7月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784198651114

作品紹介・あらすじ

スマホを開けばそこには
許せない事件、人物、発言、広告…
いつでも好きなだけ
その「許せない」は「怒り」に変えられる

当事者でない身勝手な
一人の匿名の怒りツイートは
「みんなの怒り」に加工され
集団で怒りを爆発させることがカタルシスになる

ナイナイ岡村のコロナと風俗発言
女子レスラーを死に追いやった事件
芸術家・会田誠展と表現規制
「宇崎ちゃん」献血ポスター事件……

SNSの麻薬のような力に侵された時代を
その実態と炎上の論争から解き明かす

序章 「怒りの万引き」がやめられない
SNS上で蔓延する「麻薬」の正体
「テラスハウス」をめぐる女子プロレスラーの死
岡村隆史「コロナと風俗」発言で大炎上…ほか

第一章 女が許せない
1-1 現代社会は女尊男卑社会である
1-2 動き出した女性中心社会の被害者たち
1-3 相対的剥奪感に基づく怒りが止まらない
1-4 ミソジニーと社会運動の麻合体
1-5 フェミニストの化けの皮を剥がせ
1-6 「女が許せない」は進化する
1-7 逆襲のミソジニスト

第二章 男が許せない
2-1 ハラスメントとしてのフェミニズム
2-2 目に映る全てのものが燃料になる
2-3 無自覚が止まらない
2-4 暴力の正当化がやめられない
2-5 本当に許せないのは誰だ?
2-6 「自分が許せない」がやめられない

第三章 LGBTが許せない
3-1 性的マイノリティの怒りの背景にあるもの
3-2 「ゲイが許せない」の歴史
3-3 LGBTが許せないLGBT
3-4 「T」の憎悪
3-5 暴走するツイッタークィア・
スタディーズ

第四章 性表現(規制)が許せない
4-1 反女性差別派と表現の自由派の闘い
4-2 萌え絵が許せないVS表現規制が許せない
4-3 ツイッターアマゾネスVS
ツイッターバーサーカー
4-4 「許せない」は裁けない

第五章 ジェンダー依存がやめられない
5-1 セックスワーク・スタディーズという病
5-2 ジェンダー依存の世界
5-3 ジェンダー依存度のセルフチェック
5-4 ジェンダー依存からどうやって抜け出すか
5-5 ジェンダー依存と共に生きる

終章「無限刃」から「逆刃刀」へ
新型コロナと「怒りの火事場泥棒」
許せないという怒りを国に対する声として
昇華させる
社会を変えられなかった人たちのセカンドキャリア
…ほか

風俗店で働く女性の無料生活・法律相談事業「風テラス」などで現代の性問題の解決に取り組む著者が、SNS社会を鋭く分析。

みんなの感想まとめ

現代のSNS社会における「許せない」という感情の蔓延を鋭く分析した本書は、怒りがどのように集団的な行動を引き起こすのかを探求しています。著者自身の経験を踏まえ、怒りが麻薬のように依存的なものであること...

感想・レビュー・書評

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  • 正直、誰も読まなくていい本。
    炎上しているツイートの地獄のリプライ欄を読むのが大好きだという人向け。
    あなたのこといっぱい書いてあるよ、よかったね!

    終章をもっと詳しく膨らませて一冊にするか冒頭にあった方が良かったのでは?
    あと上野ゼミ出身というプロフィールをもっと出してもよかったかも。

    結局どの章も著者の感想で締められていて、何か統計やデータから導かれるものや医学や行動科学からの引用などはほぼ皆無でした。また文中のツイッターアカウントやタグを検索閲覧しながら読んでくださいという一文にも失笑してしまった。やる人いるの?それも含めてブログでやればよかったんじゃないかな。

    あと何より、キメセクなんて言葉をドヤった感じで堂々と使ったりするのは、下品を超えて個人的には生理的嫌悪を感じました。お前の言い方鼻につくから粘着して誹謗中傷してやると言われかねない説得力が確かにありました。作戦ですか?

  • ROM専のTwitter民としては「あー、あったねえ、そんなこと」と懐かしい気持ちで読んでいた。タイトルに惹かれて手にしたが、「結局ツイフェミってなんなのよ」の疑問その他が解けたので得した気分。怒りは麻薬のようなものだと漠然と考えていたが、言語化されたものを読むことによってスッキリした。結局のところ「また支援に繋げるが結論なのか…」と(本ではなくこの社会の流れに>うんざりしてしまったのが本音。

  • あとがきを読むと、著者自身、ネット上で様々な嫌がらせ・誹謗中傷にあい、裁判に訴えて損害賠償を勝ち取っているという。そんな経歴を踏まえて本書を読むと、かなり辛辣な書きぶりもなるほどと納得できる。怒りが麻薬に似ていて、「もっと怒りたい!」と怒る対象を探し回ってしまう等という一見意味不明な行動も、実際にありそうな話である。
    ある程度ツイッターに親しんでいると、確かに「いや、この人達、毎日毎日ホントによくやるな〜」と感心してしまうような依存症的アカウントに出くわすものだが、中でも本書で取り上げられている類型の一団はその攻撃性において際立つものがあるのは確かで、「医療につなげるしかない」との本書の最終提案も(身も蓋もない提案ではあるものの)、まぁそうだろうと感じてしまうのだ。
    ただ、フォロワー数の少ない泡沫アカウントを手厳しく批判している割に、自身のツイートでイイね800が最高というのはどうなんだろう?(どうでもいいですね。)

  • Twitterで散見される「許せない」という強い感情。怒りを簡単にシェアすることができるようになった今、蔓延する怒りはどこから来るのかを知りたくて読んだ。
    女が許せない、男が許せない、LGBTが許せない、萌え絵が許せない…各章で挙げられた例の強さはなかなか。「許せない」という感情は、依存症であるという考察がされていて納得させられた。

  • SNSに疲れていませんか?
    掲示版の盛り上がりを良くも悪くも受け継いだSNSは日々炎上で溢れています。
    そんな話題に乗っかってしまい「怒り」に飲まれてしまうことや、外から億劫に感じること。そして、炎上を受けた側にいる。ということは、SNS利用者なら少なからずあるでしょう。
    本書はそんな「許せない」という怒りを分析し、その向き合い方について一役買うことになうでしょう。
    [表現の自由][貧困・障碍者・差別問題][ポリコレ]に関心がある方にオススメです。
    IM学科4年

  • Twitterでのジェンダー(女性差別や性自任、性的表現など)をテーマとしてたびたび起こる炎上。
    なぜ炎上は起こるのか。
    毎回、具体的な事件は異なるものの、議論の方向性がほとんど同じで、いつも平行線(というか誹謗中傷の殴り合いのような様相)になるのはなぜなのか。

    そして、誹謗中傷に気炎を上げるひとたちの「怒りのエネルギー」はどこからでてくるのか。

    フェミニズムと、それに反発するミソジニーなど、「自分こそが被害者だ」と訴えてタイムラインを賑わす方々の思想や、その歴史も解説されており、何が彼らの逆鱗に触れるのか、なぜ議論が噛み合わないのかもわかりやすく整理されています。
    ところどころ、卑近な例で例えられていたり、軽い文体があったりするところも読みやすく感じます。

    怒りに任せて(自分を被害者、あるいは被害者の代弁者として)、他者(自分が「加害者」だと判断した相手)を攻撃する、という一連の流れを「依存症」と見なす筆者の視点は新鮮であるものの、スッキリと理解することができました。

  • げっそりするけれど、まあ、そうだよね。どちらかというと、現実のひととのかかわりを持つ、以外で、対応策を何か上げてほしかったかなあ。

  • SNSでの誹謗中傷が一向になくならないのは、それ自体が快楽だからなんですね。世の中を良くしたいとか正義感ではなく。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11474102

  • インターネット上の麻薬とは、「怒り」である。
    SNSで蔓延する怒りの快楽依存症を紐解く。
    痴漢裁判は有罪率が99%、現代の魔男裁判と言われている。
    (それでも僕はやっていない)映画

    筆者がなぜここまで、SNSでの批判投稿者を分析しているのかが、最後になってわかった。
    筆者も膨大な誹謗中傷に悩まされてきたからなのだ。

  • 最近のSNSに思うところがあって、
    タイトルに惹かれて取った本作。

    もちろん、SNSは使い方次第でいろんな可能性を秘めてるよね。
    怒りが悪い事だと思わないし、理不尽なことには立ち向かうべきなのだけど
    その怒りが悪い方向に行って、怒りを伝える手段が誰かにとっては悪意に変わってしまうのは
    怖い。

    例えば、ボディポジディブ。考え方は素晴らしいし、勇気づけられる。
    良いこととして広まったものが
    逆に理想の自分になりたくて努力してる人を
    なんで痩せるのか?と追い詰める方向に変わってしまったり。
    その中にはやっぱり許せないが含まれてる気がする。

    芸能人の自殺や、キャンセルカルチャー、
    その中には純粋にツイートした事が集団の力となってナイフになってると思う。
    そしてその集団の力を利用とする人達もいる。

    少し話は変わるのだけど、そんなSNSの力を利用する悪としてアメリカのドラマ イーヴィルを思い出した。HULUで見れます笑

  • ツイッターで度々炎上している問題について。
    何となく炎上してるのは知ってたけど、どういう人達が暴れてるのか知らなかったので、この本で分かった。
    「許せない」がやめられない、への対処法は書いてはいなかった。図書館の社会学の棚にあったのはそのためか。
    ミソジニストやツイフェミの心理状況は書いてあるものの、それを治療する方法はないとのこと。

  • これ2020年かあ。まあ坂爪先生はこういうの達者だよな。

  • 「フェミ」「ツイフェミ」「ミソジニ―」といった言葉の定義,ツイッター「炎上」の構造を学べたのは収穫だったが,レファレンスのセレクションが弱いので,客観性に乏しいと思えるものもあり,読み物の1つとしての域を出ないように感じました。

  • 【概略】
     女性に対する怒り、男性に対する怒り、LGBT・性表現(と規制)に対する怒り・・・インターネット上には、ジェンダーを取り巻く様々な怒りや許せないという感情が渦巻いている。なぜ許せないのか?なぜ攻撃をやめることができないのか?そこにはジェンダー依存というキーワードが存在していた。

    2021年04月22日 読了
    【書評】
     なにかの本を読んでいて「おっ、面白そう」と思って欲しいものリスト行き→なにかのタイミングで購入して読むというサイクルから出会った一冊。この流れで問題なのは、どの本で参照されていたのかを忘れてしまうという点。多分この本はジェンダー関連だと思うのだけど。そのおかげで、タイトルから得た読む前の印象は「インターネット上で起きる様々な炎上問題」に関するものかと思っていた。ジェンダー問題に絞ってるのだよね。そりゃそうだ、著者の方はホワイトハンズの代表だものね。
     男性というカタゴリに入っている自分は、とりわけ女性のツイートに「怖いなぁ」と感じることがある。そのツイートの引き金をひいた元のツイートや記事も品がないものなのだけど、「怖いなぁ」と感じるのはその女性の攻撃性に。ほら、よく男性の逞しさに惹かれるとしながら、実際に男性が物理的な喧嘩してるところを見たら惹かれるが引かれるに変わったりするじゃない?あんな感じ。特に自分はどちらかというと保守思想なせいか、やれ歴史修正主義だのミソジニーだのといった言葉が出てくると、自分が言われてる訳じゃないのに「うぅ」と思ってしまう。
     そこで逆に女性を攻撃・・・なんてことをしないのだけど、攻撃しちゃう人もいるんだよねぇ。この本では各種の「許せない」という感情が、どのように起きてどのように育まれて悪循環に陥るかを客観的に書いてくれてる。著者が持つ心情や感情というものが極力排除された感じになっているから、論文みたいな進行に感じるね。その分、冷静に読めるという言い方がよいのかな。
     興味深いなと感じたのは「ジェンダー依存」という章。今までの社会運動は、どこかで(その多くは経済的な理由など)社会運動から離れるアクションが起きていた。でも現在は、どの活動も、アイデア次第でしっかりと収入を出せる時代になってきていて。だから、やめる必要がなくなっちゃったのだよね。映画「コンテイジョン」で反ワクチンのフリージャーナリストが世界中の支援者から多額の保釈金もらって・・・なんてシーンが象徴的だよ。なにかに怒りをぶつけることに快感を覚えてしまって、そしてやめる必要もなくなって・・・。小林よしのりさんが、デモ活動といった社会活動をしていて、その活動に区切りがついた若者に「日常に帰れ」なんて言葉を投げかけてたけど、その意味は、深いよ。ここ、小林よしのりさんの思想の是非は関係ないからね。
     著者の坂爪さん、ご自身への誹謗中傷者に対して訴訟を起こしたそうなのだけど、その誹謗中傷者さん、1年間だけピタッと坂爪さんへのアクションを起こさなかった期間があったのだって。その間、誹謗中傷者さんになにがあったのか???・・・それは是非、この本を読んでください。
     一言、言えるのは・・・完全に自分も含めてのことだけど・・・ツイッターのつぶやきは、その人の苛立ちを映す鏡だね。

  • 女性差別やトランス差別のところはもっともなこと書いてあったけど、全体通すと結局は冷笑主義の女性差別視点って感じ

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00605472

    【スタッフコメント】
    SNS上で日々起こる、炎上・中傷・○○叩き…
    なぜ、自分が当事者でもないのに怒り、許せなくなってしまうのか?
    その実態を分析します。

  • Minorityの声は取り上げられやすいしメッセージ性も強いが

    自分ではminorityと思ってない人たちは、そもそも声をあげないんだよなぁ
    と、ヘテロな日本人男子として思う

    炎上させ屋はリア充じゃないんやろなと思いながら読んでたらまさにそういう締めくくりだった

  • 東2法経図・6F開架:KW/2020//K

  • 表題と内容が乖離しすぎている。ストレートに著者の得意領域である「性」を絡めた表題にすべき。世の中に存在する「えも言われない怒り」へのSNS行動を考察するなら、アプローチに工夫を、と感じた。

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著者プロフィール

坂爪 真吾(さかつめ・しんご):1981年新潟市生まれ。東京大学文学部卒。大学卒業後、障害者の性問題の解決に取り組む非営利組織・ホワイトハンズを設立。2015年、性風俗で働く女性のための無料生活・法律相談事業「風テラス」を開始。夜の世界で孤立・困窮している女性たちを、SNSでの情報発信やアウトリーチを通して弁護士とソーシャルワーカーの相談につなぐ仕組みを整備し、9年間で延べ1万人以上の女性に支援を届ける。

「2025年 『風俗嬢のその後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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