- 徳間書店 (2021年12月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784198653477
作品紹介・あらすじ
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萩尾望都さん、絶賛!
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これは21世紀の「地球幼年期の終わり」だ。
山間の夏祭りの中で少年や少女が変化していく。
進化なのか? 人類はどこへ向かうのか?
巡る星々。過去と未来。
愛、愛はどこへ行くのか?
※萩尾望都版カバーは在庫がなくなり次第、通常カバーで販売します
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著者より
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吸血鬼ってなんなんだろう、
と子供の頃からずっと考えていた。
人類の進化の記憶の発露なんじゃないか、
とどこかで感じていた。
一方で、うんと狭いところで
うんと大きい話を書いてみたいと思っていた。
昨今言われる「グローカル」というのが
念頭にあったのかもしれない。
またしても、
ものすごく時間が掛かってしまったが、
この二つの課題をやり遂げられたのかどうかは、
今はまだ自分でもよく分からない。 恩田陸
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【あらすじ】
14歳の少女高田奈智は、
4年ぶりに磐座の地を訪れた。
これから2カ月の間、
親戚が経営する旅館で世話になりながら、
昼間は磐座城周辺で行われる、
あるキャンプに参加することになっている。
事情をよく知らぬまま
この地を訪れた奈智であったが、
到着の翌朝、体の変調を感じ、
激しく多量に吐血してしまう。
やがて奈智は、親戚の美影深志や
同じキャンプに参加する天知雅樹らから、
磐座でのキャンプの目的を聞くことになる。
それは、星々の世界――
外海に旅立つ「虚ろ舟乗り」を育てる
ことであった。
虚ろ舟の聖地である磐座に集められた
少年少女たちは、徐々に体が変質し、
やがて、歳をとらない体となる。
食べ物もほとんどいらなくなり、
心臓に銀の杭を打たない限り、
死ぬことはない。
そのかわり変質体となると、
一定期間、他人の血を飲まないと、
死んでしまうという。
変質の過程で初めて他人の血を飲むことを、
「血切り」と呼ぶ。
深志は奈智の血切りの相手は
自分だと昔から決めていたと言うが、
奈智は、他人の血を飲むなどという
化け物じみた行為は嫌だと、思い悩む。
そんなことなら、虚ろ舟乗りなんかに、
なりたくない……と。
みんなの感想まとめ
独特の世界観と深いテーマが織り交ぜられた物語は、14歳の少女奈智が参加する奇妙な夏のキャンプを通じて展開されます。彼女は、何も知らされないまま「虚ろ舟乗り」の適性を見極めるための訓練に挑むことになりま...
感想・レビュー・書評
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久しぶりに恩田陸さんの小説、凄く楽しい時間でした
奈智がトワにしがみついて思い切りないて自分の慟哭を止めることができなかった所、もちろん状況が同じではないけど自分にもそういう事があったなぁと懐かしい思いでした。
小説の世界観が何時も優しい色で自分の中に入ってきて
奈智の思いに共感しながら、自分の若い時の考えと照らし合わせながらの懐かしい様な少し悲しかったり寂しかったりする様な時間でした。
大好きな尊敬する人に教えてもらった作家さんの小説、
かけがえのない素敵な時間でした。
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分厚さに躊躇してなかなか手を出せなかったが、読み出した途端に引き込まれていく。
夏の長期キャンプに亡き母の故郷である磐座に来た14歳の奈智。
彼女は、何も聞かされないままに参加したのだが、このキャンプは、「虚ろ舟乗り」の適性があるのかを見極めるものだった。
限られた子供だけが、キャンプに参加し、更に特殊な訓練を受けなければならない。
身体に起きる変質と血切り。
そのあとは…。
地方で昔から伝わる儀式のようなものなのか…と思っていたが、それはあまりにも壮大であり予測できないことだった。
蘇りという人類の進化系なのか、地球の終わりを見据えてのことなのか…
ぶっ飛び過ぎているのに面白さを感じる訳ではなく、純粋に真剣なのが怖くもある。
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読み始めから、すーっと不思議な世界に連れて行かれる。
磐座(いわくら)という小さな町で行われる奇妙な行事。
子どもたちだけが参加する二か月間にわたるキャンプ。
隧道を進むと、しめ縄が渡された山の斜面に舟の彫刻があり…。
隧道(ずいどう)とは トンネルを指す古い言葉なのだそうですが、
[棺を埋めるために、地中を掘り下げて墓穴へ通じる道]
という意味もあって、なんだか暗示的でもあります。
磐座には空から船が降りてくる。(え~っ?)
キャンプはその舟乗りの適性を見極めるためのもので、
適性のある者は「変質」していき、その過程で人の血が必要になる。
(え? ええ~っ!! なんか、おどろおどろしい)
584ページもあるけど、読み切れるのかな、と不安になる。
ところが、恩田陸さんの本は、いつも読み始めたら辞められない。
(どういうこと? どうなるの?)の連続で、中休みがないのです。
題名から、理瀬シリーズかなと勝手に思い込んでいました。
でもこれは、「常野物語」シリーズに近い気がします。
ある土地とその土地にまつわる不思議なお話。
ただ、今回はスケールが大きい。
地球と人類の、宇宙規模での未来が語られます。
読み終えて、ふっと宇宙から見た地球を想像すると…。
うふっ。こういうの、嫌いじゃないな。 -
1.この本を選んだ理由
恩田陸さんが好きというのと、ブクログ評価で選びました。
長編作品 584ページで、分厚い本です!!
改行は多いですが、文字が小さめ。
ファンタジーとか、SFは、ほとんど読みません。
どちらかというと嫌いという認識を持っています。
ですが、スターウォーズとか、バックトゥザフューチャーとか大好きだったから、きっと、いい作品に巡り合うとハマるのではないかという想いもあり、SF、ファンタジーだとわかっていながら、この作品を手にしました。
2.あらすじ
虚ろ舟乗りになるためのキャンプが毎年行われており、14歳の女の子奈智がそのキャンプに参加することになった。
虚ろ舟乗りになるためには、その適正が厳しく見定められ、限られた子供だけが盤座のキャンプに参加し、更に特殊な訓練を受けてごく少数のみが虚ろ舟に乗ることができる。
奈智はもともと磐座で育った子どもだった。虚ろ舟乗りについては、特に説明なくキャンプに参加させられ、虚ろ舟乗りの謎や、自分を取り巻く様々な謎と向き合っていく。
3.感想
先が気になり、どんどんハマっていく感じでした。
読み終えて、なかなか面白かったというのが感想です。
終わりは中途半端な感じですが、モヤっとしたまま終わる感じで、作品的にはよかったと思います。
最近、考えることを、ものすごい意識させられていたので、そういう面でも面白かったのかもしれないです。
なにか、こう、自分の意識が、読書中の電車の屋根を通り越して、空から自分をみるような瞬間があって、読書から脱線することがしばしばありました ^_^
これからは、もっとSFとか、ファンタジーを読もうかなという気持ちになりました。
4.心に残ったこと
意識が人をつくる。
クリティカルシンキングのもう一人の自分や、
ジョジョのスタンドのような、
そんなものを実在するように感じることは、
とても楽しい。
5.登場人物
高田奈智 14歳
美影奈津 奈智母
古城忠之 奈智父
美影健吉
美影深志 高3
美影久緒 深志母
(クラスメイト)
天知雅樹
三上結衣
(その他)
城田英子
城田浩司
(キャンプ)
飯田 校長
富沢
真鍋 保健師兼務
沼倉 住職
(警察)
玉置署長
6.言葉
・隧道 ずいどう
棺を埋めるために地上から斜めに掘った、墓穴に通じる道。はかみち。
・磐座 いわくら
古神道における岩に対する信仰のこと。 あるいは、信仰の対象となる岩そのもののこと。
・心張り棒(しんばりぼう)
戸や窓が開かないように押さえておく「つっかい棒」のことである。
・だらなばら
だら、が方言で、バカとかアホという意味
・シニカル
皮肉な態度をとるさま。冷笑的。 -
宇宙規模のSF✖️耽美的な少女の成長小説という、独特な掛け合わせの1冊。
「血切り」の儀式が完全に性行為のメタファーに思えてドギマギ。奈智と深志の初恋の関係性が、気恥ずかしくむずがゆく、自分の初恋を思い出した。 -
奈智はこの夏に母の故郷、磐座にやってきた。
磐座は古くから【虚ろ船乗り】になるための素質がありそうな子だけを集め、キャンプを通して適性を見極めるという昔からの風習があった。
皆の憧れの虚ろ船乗り。
奈智は【虚ろ船乗り】がどんなものなのかも教えられずキャンプに参加することとなった。
だが、参加して段々身体が変わり、人間ではなくなるような感覚に恐怖する奈智。そして最終的には人の血を飲む、血切りとういものをしないと完全な虚ろ船乗りの肉体にはなれない。葛藤する奈智。
得体のしれない木霊の不気味さや、両親の死の謎。磐座を舞台に虚ろ船乗りとは一体なんなのか?
風習って懐かしいものでもあり、恐ろしいようなものでもある。
これはどのジャンルなの?
SF?ホラー?青春?
理瀬シリーズといい、恩田さんはこの微妙な年ごろの子供たちの成長を描くのがうまい。 -
吸血鬼SF? 「愚かな薔薇」とは、いつまでも美しいまま枯れることのない薔薇のことを指す。不老不死→吸血鬼=虚ろ船乗り(宇宙船)
萩尾望都氏の期間限定の表紙カバーがついている、そこに冒頭に書いた「吸血鬼SF」とあるのだが、ちょっと違うだろう。人間の血を吸うことには違いはないが。「鬼」ではない。人に死に至らしめるわけではないし、吸血鬼に変えてしまうわけでもないからだ。さらに21世紀の「幼年期の終わり」とあるが、エヴァンゲリオンの人類補完計画が想起された。
500頁を超える長編であるが、一気に読むことができた。状況説明はないが、架空の、ifの世界だと理解できれば、すんなりと読めるだろう。 -
今回もなかなかの長編だったけど、
長いと思わない程世界観に引き込まれる。
さらに本作はすごい想像力だなと感心するばかり。
おかげで私は幽霊見ても怖くなくなったと思う。
見たことないけど(笑) -
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またしても、恩田陸の世界へ紛れてしまった。
600ページ程の長編。
図書から借りてきたものの、この分厚い本を手に取って読むまで尻込みしてしまった。
さて、そろそろ読むかと数ページ読み漁ってみたら、それはスラスラ読めて先が長いストーリーとは思えない程、ひたすらページが進んだ。
帯にも吸血鬼と書かれていたので、なんとなく話は伝わるものの、現代と吸血鬼ホラーとミステリーの掛け合わせで面白い。
おばさんの私ではなく、中高校生くらいの子が読むようなストーリーの流れで、きっと共感を持つだろう。
あまりの長丁場で、疲労感半端なかったですが(*_*) -
ある地方で行われるキャンプに参加した奈智
そのキャンプに参加すると身体に変質が起こりある者に変わっていく
不思議な体験をしつつ奈智に起こる様々な異変
読了はしたが、長すぎる
ラストもよくわからない -
奇妙でおどろおどろしい出だしで始まり、ストーリーの展開が気になり、一気に読み通しました。
異次元空間いるような錯覚を味わいました。たまには、ちょっと怖い、ミステリアスな作品もいいかな。 -
恩田さんの描く壮大でファンタジックで不思議なSFワールド。
帯とかPopとか出版元とかのサイトは見ずに読むとワクワク感は半端ないと思います。
懐かしい感じがするのにちょっと怖い。このあたりは恩田さんの得意な分野かな。
謎が解けてくると「ああっそうだったのか」としか言えない面白さです。 -
図書館の本85
文庫化したタイミングで知り、手に取った本。
理瀬シリーズが好きな人は好きな作品だと思った。
不穏な雰囲気の中で起こる不思議な経験、少し恋愛の要素もあり面白くて一気読みしてしまった。
続編があればぜひ読みたい。皆が幸せになってほしいと感じた。 -
山間の集落を舞台にした吸血鬼ものということで、「屍鬼」のような世界観を期待していたが…全然違った。「幼年期の終り」っぽい雰囲気もあると言えばあったけれど…SFとしても中途半端な印象は拭えず。ダークマターを絡ませたところまではよかったのに…ラストが唐突で、尻すぼみの感があって残念。
-
<食>
恩田陸は2005年に,たぶん本屋大賞を獲った『夜のピクニック』を読んだ時に、ああ面白そうな作家さんだなぁ、と思い知った。しかしその次の作品を読んで、なんだ どうやら小難しくつまらない純文学系の作家さんみたいだな。ま、いっか、僕の嫌いな男性っぽい筆名を使う女流作家だし、と思ってしまった。人気はあったので出る新刊は結構目についたが僕は意識的に避けてきた。本の題名や装丁を見て、あ面白そうだな、でもなんだ恩田陸かパスだな、という具合。もしかすると長い間僕は損をしていたのかも知れない,と前半は 思った・・・。
本書は題名からは中身が全く想像できないSF作品である。ではなぜ恩田陸が好きでない僕が今回読もうと思ったか。それはまたまた例の本の雑誌の新刊めったくたガイドのせい(いや,おかげか)である。はっきりとは記憶にないが確か北上次郎さんが紹介していたのを読んで、なんだとても面白そうな内容だけど恩田陸なのかぁ、と またも一旦その時は思った・・・。
僕の住んでいる愛知県の〇〇町の隣の隣に岩倉市がある。もちろん いわくら と読む。この物語の場所も いわくら。でも字は違う「磐座」。おお一発で変換候補にあがって変換できた。最初は ばんざ とか読んでいて,まてよ違うだろ と思って本の再度のっけに戻って確認したら(小説作品は最初に出て来る難しい漢字に,大概は一回だけふりがなをふるのです。僕にとってはまるでその一回で覚えろ!と言われている気がして毎冊の試練です) いわくら だった。もう絶対に忘れないだろう。いやもうこの頃は齢で 物忘れがづいぶんひどいから,たぶん忘れないだろう に訂正。すまぬ。
そして調べてみると 磐座 と云う地名は岐阜県の土岐市や同関市にあるみたい。いづれも僕の家から割と近く車なら30分圏内に入っている。 なにやら神様にまつわるいわれのある土地名だという事だ。まあ本書の地名点けもそういうところから来ているのかもしれない。
僕はSF・ファンタジーといえども充分なる『蓋然性』が必要だと思っている。(蓋然性 という言葉は竜崎伸也に教えてもらったw)そういう眼でこの作品を眺めると,とても蓋然性があるとは言えない。やはり恩田陸とは相性が良くないようだ。済まなかった。-
しかしそれにしてもこの作品の感想文に 節操なく粗筋=ネタバレを書いている読者諸兄姉が多いのにはびっくりだ。どうしてそうなるかね。なに 自分へ...しかしそれにしてもこの作品の感想文に 節操なく粗筋=ネタバレを書いている読者諸兄姉が多いのにはびっくりだ。どうしてそうなるかね。なに 自分へのメモ だぁ。それなら挙げないで 欲しい。2022/05/02
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表紙画を描いた萩尾望都先生は
21世紀の「地球幼年期の終わり」と表現した
14年間の集大成、吸血鬼SFの新たな視点
580ページ強の大作だけど読みはじめたら止まらない
恩田先生が描く、子どもが大人になる青春ストーリーの独特の世界観が好き
どこかはわからないけど、登場人物たちの方言がそれぞれの距離感を近づける
誰もが憧れる“虚ろ船乗り”、自身にその素質があることを否定し続ける奈智、“血切り”の儀式
ん?
「2001年宇宙の旅」っぽくもある
著者プロフィール
恩田陸の作品

こちらの作品をお借りして「いいね」ありがとうございます。
恩田さんのオイラが図書館に予約した作品、ココでも運...
こちらの作品をお借りして「いいね」ありがとうございます。
恩田さんのオイラが図書館に予約した作品、ココでも運営さんがピックアップしてましたね。
そうなんです!それで私は知りました。
是非読んでみたいと思っています!^_^
そうなんです!それで私は知りました。
是非読んでみたいと思っています!^_^
お互いに、恩田さん返り(笑)しましょうか。
お互いに、恩田さん返り(笑)しましょうか。