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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784198653682
作品紹介・あらすじ
知的下層から搾取する 「中抜きビジネス」は崩壊した
「電通」の仕切る東京五輪で「テレビ」
「芸能事務所」が内紛 自民党新政調会長
高市早苗が明かす 「NHK大改革」の正体
「鬼滅の刃」が実証したテレビ局不要の収益モデル
今日のメディア産業を知れば、 明日の「情報」がわかる!
第1章 切り裂かれたメディアのビジネスモデル
第2章 「東京五輪」を裏切った テレビ局
第3章 護送船団の 沈没プロセス
第4章 高市早苗の NHK改革
第5章 新聞はもう死んでいる
第6章 電通弱体化が突きつける課題
みんなの感想まとめ
今日のメディア産業の変容とその影響を鋭く分析した一冊で、新聞やテレビを含むマスコミの存在意義が問われています。特に、広告代理店や芸能事務所を巻き込んだビジネスモデルの崩壊が描かれ、電通の力の低下がもた...
感想・レビュー・書評
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今年(2024)のGWの大掃除で発掘された本のレビューは大方終わりましたが、その前に娘夫婦が宿泊した時に大慌てでスースケースにしまい込んだ本があり、それらの本のレビュー書きを終了させたく思っています。
記録によれば今から2年前(2022) に読破したことになっています、インターネットが発達する20年くらい前までは、メディアの力は絶大でした、今でも私の先輩たちはテレビをよく見ているので、それなりの力は持っていると思います。
物心ついた時から、お金に気にすることなくネットから情報を入手することに慣れている若い人(40歳以下くらい)が老人になることにはメディアの位置付けはさらに変わっていることになっていることでしょう、レビューを書きながらこの本の内容を振り返りたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・ネットメディアの特徴は、アーカイブとライブラリである、アーカイブとは、後で振り返って検証できる、ライブラリとはデータベース。視聴者は、いつでもあるニュースを、振り返り、時系列に沿って観ることができる。テレビが「即効性」なのに対して、ネットメディアは「遅効性」である(p23)
・安倍政権下で行われた電波利用料の見直しが、2017年、2019年にかけて実施されて携帯電話事業者の負担を少なくした、政府側は携帯電話料金の値下げを期待していたが自発的に行わずにいた。そこで2020年9月に、総理就任直前の菅氏が、値下げをしないなら電波料金の値上げを実行することを示唆、21年からドコモ、KDDI、ソフトバンク、セカンドラインでのサービスを開始して、事実上の値下げが実現した(p32)
・素人動画をニュースに採用するのは、災害報道のリアリテイという外形的な理由だけでなく、根本的な原因として、予算の問題であることはテレビ業界にいるものなら誰でも知っている。災害現場にクルーを飛ばすだけの体力が地方局にはない(p37)
・民放キー局は「Tver」で放送した番組を1週間無料で配信しているが、CMを強制的に試聴させることができるから。テレビ自体に録画機能がつくようになって、CM飛ばしが簡単にできるようになったので。番組転載のリスクなどから、テレビは長く番組のネット配信を忌避してきたが、テレビ側がネット利用に取り組み始めた(p41)
・都市内の昼間人口の減少により、これを見越した薄利多売型ビジネスが頓挫しつつある、放送事業局も同様で、テナント撤退、リモート増加のオフィス解約で、不動産事業が不採算化、イベントもできないので、ビジメスモデルが成立しなくなっている。ビル内のエネルギー効率を上げるために、循環型空調と密閉型施設が採用されてきて、近年の商業用ビルは窓が開かない仕様になっている、新型コロナはその密閉性を否定した(p46)
・鬼滅の刃は2021年8月時点で日本国内403億円は、日本歴代興行成績一位、全世界で517億円稼いでいるが、このドル箱コンテンツは民放キー局にはほとんど利益をもたらしていない、その理由は「鬼滅側」がキー局を選ばなかったから。アニメ放送は、地上波放送の都響M Xなどのローカル局のみ、全国放送は、B S11とCSのアニメ専門チャンネル「AT -X」のみ、ただし、Amazonn TVやプライムビデオなどのネット配信はテレビ放送と同時に行った、キー局が制作者側にふっかける高額な「局印税」にある(p63)ローカル局ということで、当初こそ火がつかなかったが、ネット配信のおかげでSNS上で話題になり、それが視聴率にはね勝ってきた(p65)
・2001年にはアップルがiPodを発売、爆発的な人気を得る。ところが日本の芸能界側は、デジタルコピーによるCD売り上げ減を警戒するあまり、2002年から独自のコピーガードを施した、CCCDを導入した。これの音質の劣化がひどく、若者たちが次々とCDから離れ、インターネットで世界中の音楽を探して買うようになった。こうして、芸能プロダクション、テレビ局、広告代理店とは無関係な場所で、音楽文化が作られるという構図が出来上がった(p84)
・東京五輪を通じて企業は、メディアにお金を支払っても「忖度が行われない」ことを知ってしまった。CMを取りやめたトヨタをはじめとして、五輪スポンサーは優良広告主である。購買力のない高齢者が視聴者のコアとなったテレビ、読者のコアになった新聞に広告を出す効果は、表も裏の意味でも無くなった(p101)
・2021年9月26日の自民党総裁戦の投開票を目前にした20日、安倍氏と麻生氏が揃って秋葉原で演説会を行い、これが潮目となった。ストリーミングやリアルタイム配信の視聴者が拡大していて、演説の模様は中継され、Youtubeにもアップされる。安倍氏の主張する政策は日超政策でネットを使う若年賞を中心に評判を呼び、一気に広がった。この結果、2020年までの長期安定政権を築くことになった、アンチ安倍の急先鋒だった朝日新聞を中心にしたレガシーメディアによる世論操作を、ネット中で出来あがった民意が打ち破った(p131)
・2020年8月、朝日新聞の販売部数は役499万部とついに500万部を切った、2020年の日本の世帯数は5500万なので、購買率は10%を切った。ランチェスター方程式によれば、市場で顧客から強く認知されるようになる目標値は10%である、これを超えて下がると、下がることしかできない(p195)
・今回の東京五輪では、オリンピックの支援金という形で、お金が集まる構造が成立しなかった、これはコロナ禍の影響とは言い切れない。もはや新聞、テレビに広告効果がないと判断されているからだろう(p197)
2022年5月15日読破
2024年6月23日作成詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いや、それで騙される人が情弱なんだと思うがね。
新聞だけでなくテレビ、もう、マスコミの存在価値って何って。
広告代理店と、芸能事務所まで巻き込んだネットワークの崩壊。ただし、電通が力を失うことへの警告もあって、面白い。
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