ロシア・ウクライナ危機 プーチンは世界と日露関係をどう変えたのか そこが知りたい!
- 徳間書店 (2022年9月24日発売)
本棚登録 : 91人
感想 : 8件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198655228
作品紹介・あらすじ
ジャーナリスト・池上彰が実際にロシア現地取材を敢行。
ロシア・ウクライナ両国間の歴史を紐解き、
侵略戦争の実態に迫る、最もわかりやすい徹底解説の書。
これからの国際社会はどう変わるのか?
そして、日本はロシアにとって攻撃対象となるのか⁉
ロシアおよび西側陣営による情報戦争が続き、実態が見えづらくなっているウクライナ戦争。その背景を正しく理解するには、両国のこれまでの関係を知ることが必須だ。実際にロシアを訪れ、現地を歩き取材をした池上氏が、その歴史の実態を丁寧に紐解いていく。
◎2014年のウクライナを巡る内戦、
◎クリミア半島という火種、
◎反プーチンを掲げたジャーナリストらの不審死、
◎それ以前の旧ソビエト時代の両国間の軋み……
実態理解のためのベースとなる知識から、日露関係の将来的展望まで、報道だけではわからない実情がこれ一冊で理解できる。池上氏による初のロシア研究の好著『そこが知りたい!ロシア』にウクライナ問題に端を発する最新情報&分析を加えた増補改訂版。
<目次>
第1章 ロシア、ウクライナ侵攻!
コロナ禍が影響した?/ミンスク合意が守られず/ナチスと協力した過去が/クリミアは買収された?…他
第2章 遠のいた北方領土交渉
異なる終戦記念日が北方領土問題を生んだ/北方領土はラストリゾート/北方領土問題とエネルギー共同開発の行方…他
第3章 ”スパイ国家”ロシアの闇
政権批判のジャーナリストが消される/プーチンVSスノーデンなぜロシアは暗殺国家へ逆行するのか…他
第4章 ロシアが仕掛ける「新・冷戦時代」
ロシアの戦略核ドクトリンとは?/ロシア国民が生活苦に耐えられるわけ…他
第5章 「東西冷戦」はいかに始まったか?
冷戦は独裁者の恐怖心から始まった/日本も南北で分断されていたかも…他
第6章 ソ連はなぜ崩壊したか?
スターリン批判を認めない中国/ゴルバチョフのペレストロイカ/ウォッカ禁止で人気急落…他
第7章 ”プーチン帝国”の野望
チェチェン戦争で国民の英雄に/大統領就任時期と符合するエネルギー価格の上昇…他
第8章 ロシア周辺諸国が紛争地帯に
故郷を奪われたチェチェン人がマフィアに/旧ソ連国はNATOに入らせない…他
第9章 ”資源大国”ロシアはアジアを目指す
エネルギーで脱ロシアを図るEU/21世紀は北極圏で至言戦争が起こる…他
みんなの感想まとめ
歴史的背景から現代の国際関係まで幅広く考察された本書は、ロシアとウクライナの関係を深く理解するための貴重な資源です。著者は、実際にロシアを訪れ、現地の実情を踏まえた上で、ウクライナ侵攻の根底にある歴史...
感想・レビュー・書評
-
色んな文献をバランスよく読み込み、分かりやすく、かつ誤解を与えぬようロシアについて書かれた本。反ロシアにも行き過ぎず、ロシア擁護にも行き過ぎず、まさに、池上彰らしい仕立て。
ミンスク合意やドネツクやルガンスクの位置付けからのウクライナ問題に留まらず、エネルギー利権、政治の移り変わり、歴史や文化など、守備範囲の広い本。それだけに、自分の気になった内容を下記に抜き出してみると、何だか脈絡がなくなってしまった。
ー 第二次世界大戦でソ連はドイツによりレニングラードなどを侵略され、2660万人もの死者を出している。第二次世界大戦で最大の犠牲者を出したのはソ連。
ー 元FSB中佐のリトビネンコは、イギリスでポロニウム210によって暗殺された。ポロニウム210はプルトニウムを取り出す原子炉の中で作られるもので、核兵器を製造する原子炉からしか取り出すことができない。
ー いくらは魚卵を意味するロシア語、コンビナートも工業地域と言うロシア語。
ー ロシア正教はカトリックからプロテスタントが生まれるより前の段階で分かれたキリスト教の一派。東に進むにつれウクライナ正教、グルジア正教、セルビア正教、アルメニア正教などそれぞれの国の文化に根ざした土着の宗教になっていく。
バランスの良い本は、主張に対する論理構築が骨格になく、つまり、一つの強い主張を肉付けする作りになっていないので、教科書や参考書に近いのかも知れない。良し悪しか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
池上さんの本を読んだのは151冊目。
これは2015年に発刊したものの改訂版ですが、
そちらは読んでいませんでした。
ただ、ロシア関係の本は池上さん含めたくさん読んできました。
プーチン批判者が暗殺されているのも目にしたのですが
さらっと流していました。
嘘と思ったわけではないけど、大事件ならもっと大騒ぎになるはずだろうから…と思っていたのではないでしょうか?
安倍さんともうまくいっているように見えたし。
でも今の私はちがいます。
プーチンならやるだろうと。
池上さんはこう言います
「いまになってみると、それぞれの暗殺事件が起きたときに、国際社会がもっと厳しくロシアを批判するべきだったと思います」
ウクライナ侵攻が始まって9か月がたちました。
もっともっと早いうちに何か大事なことをしていれば
こんなことにはならなかったのでしょうか? -
ウクライナに侵攻するまでの経緯だけでなく、
スターリン•レーニン時代の簡単な歴史や、
プーチンの経歴、北方領土問題の経緯、
ロシアの国民性など幅広く触れていて面白かった。
まさにおそロシア。 -
2022I222 319.38/I
配架場所:A1東工大の先生のコーナー -
ゴルバチョフのウォッカ中止政策で失明は今でも覚えています。
しかし、それも少数の人でマスコミが過剰に煽ってるんでしょうね。 -
この記事を書いている時点では、今なおロシアによるウクライナ侵攻が続いています。
侵攻自体は「ひどいこと」であることは確かですが、表層的なことののみならず、この侵攻がなぜ起こったのか、ロシアやプーチンの目的は何か、といったことを地政学や歴史とともにきちんと知識として持っておきたいと思い、本書を手に取りました。
もともとクリミア半島がロシアの領土で戦後にウクライナに割譲された、ということは知らなかったのですが、その他にもプーチンの政治家としての側面や人気が落ちない理由、ロシア国内の今や言論の自由が封殺された場合の行きつく先などが描かれていて興味深く読めました。
また、日本とロシアとの関係については主に北方領土返還を通して語られることが多いですが、とりわけエネルギー関係に紙面が割かれており、遠いようで割と身近な問題としてとらえることもできるようになりました。
本の中身としてはあっさり目ですので、ロシアとその周辺についてある程度知っておきたい、という方にお勧めです。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
池上彰の作品
