中国の侵略に討ち勝つハイブリッド防衛 日本に迫る複合危機勃発のXデー

  • 徳間書店 (2023年4月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784198655907

作品紹介・あらすじ

2023年3月10日 第三期習王朝樹立! 列島に迫る未曾有の複合危機
最新の安全保障の姿を50点以上の図版・288ページで詳説!
本書を読むことが抑止力の向上に繋がる
以下、目次より抜粋
序章 哀悼 安倍晋三元最高司令官
歴代で最も「自衛隊」を尊重した最高司令官
反対派を気遣って「裏門から出ろ」
「自衛隊の最高司令官が務まるか」が総理の資格

第1章 アメリカが導き出した開戦Xデー
日本列島と台湾島は中国の太平洋進出の壁
領土・領海の拡大を実現して「皇帝」を目指す習近平
粛清と制裁で第3期習王朝にこぎ着けた
中国共産党 第20期人事が示す野望
技術開発のギャップを狙う
原子力のテクノクラートを参画させた意味
中央軍事委員会メンバーの異様性
次期国防大臣選任の背景にある軍改革
党の軍から習近平の私設軍隊へ
侵攻のXデー

第2章 ウクライナが伝える「複合危機」の脅威
EUの東方拡大に21世紀欧州初の戦争を仕掛けた
アメリカの姿勢と原油価格
親ロシア派とクリミア半島
「クリミア半島」はロシアの核心的利益
スターリンの呪縛がクリミア半島を譲渡させた
たった1隻を残して寝返ったウクライナ海軍
ウクライナの国防改革
演説の天才

第3章 中国に攻めさせない日本の決断
撃墜スパイ気球が示す中国の非対称戦略
ロシアと中国の占領タスクが酷似
最重要課題は「中国に攻めさせない」こと
宇宙、サイバー、電磁波領域という新たな戦域
アメリカの軍民融合
安保3文書改定
「30+2対1」と「2対3」と「0対1」
韓国には期待できない
戦闘機の共同開発と経済安保

第4章 分断する世界と経済安全保障
「安保3文書」改定が生んだ新たな関係
345の包囲網
原潜のターゲットは中国
AUKUSの裏にあるJAUKUS
メガFTAによる中国包囲網
「軍民融合」戦略が半導体の禁輸に繋がった
日米台韓の「Chip4」で中国と分断
セキュリティー・クリアランス
グローバルサウスの争奪戦

第5章 その時、列島に何が起こるか――覚悟した日本国民こそ最大の抑止力
2023年秋に訪れる危機
CSISのシミュレーションの意味
その日、中国軍は台湾海峡を封鎖する
列島はウクライナ侵攻後のポーランドになる
立ちはだかる「武器輸出三原則」の壁
横須賀防衛学園都市
抑止力の土台「自衛官」の惨状
人任せ防衛から自立防衛の意識へ

感想・レビュー・書評

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  • 部屋の大掃除で発掘した本です、恐らく昨年(2023)の3月下旬に読んだと思われますが内容は忘れてしまっています。レビューを書きながら内容を振り返りたく思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・アメリカによる経済を武器にした対中戦略「Chip4」を含めて説明する、中国が武力行使を実行した時、日本列島周辺に何が起きるかを軍事の基本から解析、自ずと導き出されるのは、台湾有事が日本有事であるという事実である。その時、列島には多国籍から贈られる「人・もの・武器」の中継地になる、まさにウクライナ戦争におけるポーランドの立ち位置である(p7)

    ・2020年6月30日に施行された「香港国家安全維持法」による事実上の一国二制度廃止である、アヘン戦争の結果、1842年に締結された南京条約によってイギリスに割譲された、その法律により、習政権はアヘン戦争の前まで中国を戻したということである。残っている課題は、日清戦争により日本に奪われたと中国政府が思い込んでいる「尖閣諸島」と「台湾島」になる(p37)

    ・中国の脅威は、国家戦略として「リーブフロッグ:カエル跳び=特定の技術で新興国が先進国を追い越す現象」が起こりやすい擬湯つ領域を選択し、その開発に集中投資をしている点である。自動運転システム、EV、ネット通販、決済システムなど、中国の発展を象徴するキーワードには常に「リーブフロッグ」がある(p52)

    ・ロシアのウクライナ侵攻は、核を保有する資源・エネルギー産出国は侵略戦争を行うことができる、という現実を示している。エネルギー需要を満たせない国は、原発開発によってエネルギー得るということ(p61)

    ・ウクライナの支配のためにもロシア自身の安全保障や経済のためにも、クリミア半島は重要な要衝であるので、エカチェリーナ2世は、クリミア半島の北西に位置する「セヴァストポリ海軍基地」にロシアの黒海艦隊を設置した、黒海とクリミア半島はロシアにとて核心的利益である(p108)

    ・2013年6月7日に、習近平主席が「太平洋米中分割構想」とオバマ大統領にぶつけたが、その2ヶ月後の2013年8月21日には、シリア内戦で政府軍が化学兵器を使用した疑惑が持ち上がる、同年9月10日、オバマ大統領は演説でシリア問題に触れて「アメリカは世界の警察官ではない」と断言した、パックスアメリカーナの終焉の瞬間である、このメッセージの後に、中国(南紗諸島へ進出)とロシアである(p113)

    ・クリミア併合も冷めやらない2014年4月には、ウクライナ東部において親ロシア派の武装勢力が蜂起し、ウクライナ軍と衝突、同年5月には「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」独立を一方的に宣言した、この両地域の親ロシア系住民を救援するための特別軍事作戦が「ウクライナ侵攻」である(p120)

    ・バイデン大統領はアメリカのアフガニスタンからの完全撤退(2021年8月30日)について、アメリカのアフガニスタンでの任務はテロとの戦いであり、テロの恩賞を潰すことであると繰り返し主張していた、8月17日の演説では、「アフガニスタンでのアメリカの任務は、国家の建設や民主主義の構築ではない」として撤退を正当化しながら「アフガン軍地震が戦う意思のない戦争で、米軍が戦うことはできない」と明言している、自分の国を守るために戦わない軍隊と共に戦わないし、命を賭けることはない、と示した(p124)

    ・気球は極めて速度が遅い、撃墜のためにはレーダでロックオンしなければならないが、相対速度が遅いターゲットはロックしにくい、反射率が極めて低いポリエチレンを素材としている、地上レーダからも発見が難しい、気球に相対速度を合わせれば戦闘機は失速するので、大気が薄い高高度での操舵は不安定になる、撃墜できる戦闘機はF22である(p140)

    ・ウクライナ信仰において、ロシア軍、ウクライナ軍は相互に軍用通信インフラの破壊に成功、そこでウクライナ軍はアメリカの通信システム「スターリンク」によって軍用通信を開通、軍用通信システムを構築できなかったロシアは兵士が自前のスマートフォンを使って通信、傍受されて狙い撃ちされた(p154)

    ・フィンランドは1939−40年のソ連との冬戦争で国土の10%を喪失、第二次世界大戦ではソ連に対抗するナチス・ドイツと共闘した、絵sンゴは社会主義化を逃れたものの、ソ連の強い影響下に置かれ「中立」を維持する、1994年にEU加盟したが、NATOには加盟してこなかったが、2022年5月に加盟申請した、200年も中立国を維持してきた、スウェーデンも加盟申請した(p173)

    ・アメリカはトランプ大統領になると、TPPから離脱宣言した、TPPには脱退規定は設けられていない上に、アメリカは署名をしているので、バイデン大統領が議会に要請して批准すれば、アメリkは復帰できるということ(p212)

    2023年3月31日読破(推定)
    2024年11月5日作成

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著者プロフィール

1960年生まれ。参議院議員。自衛隊イラク派遣先遣隊長として活躍。

「2008年 『教科書 日本の防衛政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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