化石少女と七つの冒険

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  • 徳間書店 (2023年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784198656003

作品紹介・あらすじ

====================
青春、友情、熱気、成長……
学園ミステリと聞いて思い浮かべること、
それらはすべて裏切られる!
常識破り絶対保証、後味のよさ保証なし。
これが麻耶雄嵩にしか書けない
学園ミステリだ!
====================

学園の裏手には、
大きな大きなクスノキがある。
縁結びの木と親しまれるその傍に、
生徒の遺体が三つ……。

この学園は呪われている!?
白雪にまみれ
赤い紐で手首を結び合った三人の死体、
男子の制服を着て死んでいた女子生徒、
殺され焼かれた書道教師……
良家の子女が集う京都の名門高校で、
またまた相次ぐ怪事件に、
名探偵まりあの血が再び騒ぐ。

神舞まりあは、
自分以外の部員わずか一人という
零細古生物部を率いる化石オタクのお嬢様。
そして、誰にも認めてもらえない
女子高生探偵だ。

こちらも誰にも見向きもされない古生物部に、
なぜか加入してきた怪しい一年生。
無理矢理お嬢様のワトソン役にされ続けた
男子部員が抱えた黒い秘密。

その上、いかがわしい新入生探偵まで登場。
怪しさ倍増の果てに、予測不能の結末が!

みんなの感想まとめ

青春と友情が交錯する名門校を舞台に、連続殺人事件が発生する中、化石オタクの女子高生探偵・神舞まりあが事件の謎に挑む物語。前作の続編として展開される本作では、個性的なキャラクターたちが次々と絡み合い、予...

感想・レビュー・書評

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  • 学園内で次々と発生する殺人事件… 化石オタク少女と後輩たちの青春ミステリー #化石少女と七つの冒険

    ■あらすじ
    化石がオタクで、いつも古生物部の部室にこもって化石のメンテナンスをしている女子高生まりあ。さらに古生物部には、親同士の立場としても従僕にならざるを得ない後輩の彰と、新入部員の高萩が活動していた。
    以前学園内で起こった度重なる殺人事件から時を経て、またもや平和な学園生活が侵されていく。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ミステリーとして、とっても良くできた連作短編集です。
    ただ前作『化石少女』を読んでいないと、面白さが半減しちゃうので、ぜひ一緒にお楽しみください。前作や本作単体だと★4で、セットで★5になるという感じ。

    今回の物語は生徒会のイザコザや廃部騒ぎではなく、ついにまりあと古生物部に光があたり始めます。そんな中で、例によっていくつもの殺人事件が次々発生するんですが、前作より人間関係やプロットが狡猾に組み込まれ読み応えが増しましたね。
    ひとつひとつの謎解きも強烈で、ロジカルなものが多くさすがベテランのミステリー作家先生だと思いました。

    本作一番の読みどころは魅力たっぷりのキャラクター陣です。特に本作は学生たちの関係性に深みが増していて、学園モノとしても小気味よく楽しめる。

    まず化石少女のまりあと、ワトソン役である彰の会話が相変わらずめっちゃ面白いの。まるでボケとツッコミの漫才を見ているかのようなやり取りで、しかも単語のチョイスもテンポもセンスがいいんですよね。

    そして今回は新入部員の高萩君の登場ですよ。いつも後ろ向きな彰とは違うところがニクいんですが、詳しくは読んでのお楽しみ。

    私の超絶推しは亜希子ですね~。
    この子は男子をひきつけますよ、モテるに違いない。

    バランスの取れたエンタメ学園ミステリーで、先生のプロフェッショナルな技が光る作品でした。

    ■ぜっさん推しポイント
    青春時代を思い出す。
    恋愛に悩んで、人間関係に悩んで、未来が担保されず将来が不安で… 楽しいことより、辛いことばかりだった。でも、初めての恋人ができた時は、誇張なく世界が輝いて見えたものです。

    殺人事件が次々発生するフィクション満載なミステリーです。
    しかし青春時代真っただ中の高校生たちの不安定な心の機微は、とてもリアルに伝わってきます。淡い思い出に浸れる、素敵な作品でした。

  • 資産家や名家の子女が通う名門校のはずなのに月一ペースで殺人事件が起こるペルム学園で、古生物部部長の化石オタク、神舞まりあとお目付け役の桑島彰が事件の謎を解いていく連作短編集。探偵役のまりあの推理をある事情で自分に推理力があると気付かれないようワトソン役の彰がもみ消す展開だけど、入部してきた不穏な新入生高萩双葉や探偵役を標榜する新入生片理めり、彰のクラスメイト達が絡んでくるうちにきな臭い方向に。この黒さはやはり麻耶さんだなー。始めはちょっとこじつけかも?と感じるけど「乃公出でずんば」「三角心中」辺りは色々張り巡らされているし最後はやりおった!と膝打つ展開。流石です。

  • うーんそう来たか。読後感の悪さは相変わらずだが、本作は切なさまでに昇華しているのは救い。

  • 多分日本一、殺人事件が起こる高校が舞台。そんなだから、その高校には殺人犯がたくさんいて…相変わらず、毒の効いた先生の短編集。
    トリックも本格で、大満足。
    恋愛的な部分でも期待は哀しく裏切られ、その結末が、先生らしくて好きです。

  • 【収録作品】第一章 古生物部、差し押さえる/第二章 彷徨える電人Q/第三章 遅れた火刑/第四章 化石女/第五章 乃公(ダイコウ)出でずんば/第六章 三角心中/第七章 禁じられた遊び

    「名」探偵・まりあとその推理を否定する腹黒ワトソン・彰のコンビ再び、と思いきや。黒々とした作品。
    前作のテンポが続き、ちょっと飽きたかなというところで、やられた。伏線はちゃんとあったのに。
    それにしても、この学園、被害者と加害者だらけで心配になる。カウンセリングどころの話じゃないのでは。

  • 「化石少女」の続編。絶対に前作を読んでいないとダメです。変わり者の古生物部部長のまりあと、従僕くんの彰、そして1話の後闖入してくる高萩の3人の青春?ミステリ。というか、ナニこの話?と思う人は多いかも。一つ一つ事件はわりと正統派本格なのですが、正直ちゃんと解決しないので、モヤモヤしたまま進んでいく小説。
    次から次に出てくる過疎部のネーミングの楽しさ。名探偵の覚醒を阻止しようとする発想、みんな殺人鬼というヤバい学園、そして、そこどんでん返しするか?という話。摩耶ミステリの魅力満載です。
    麻耶さんの著作でいうと、「あぶない叔父さん」とか「さよなら神様」みたいな系列。日常の謎みたいな面しながら、バンバン妙な動機で殺人事件が起こり、キャラが死んでいく。

  • 内容が全然頭に入ってこず。
    生徒死にすぎだろー。
    うーん。
    と思ってたら、これ続編だった。
    化石少女を読んだ後だったらまた違ったのか?
    読んでみたいような、もういいような笑
    思い出したら読もうと思う。

  • 青春ミステリー。登場人物の会話がイキイキしてて引き込まれた。それぞれのキャラクターに感情移入できた。

  • 連作短編集
    もう第一章から前作『化石少女』のネタバレ全開です

    んで、それを利用して、前作ラストで殺人者となった桑島と今作第一章で殺人者となった高萩とを誤認させる叙述トリックが最終章に仕掛けられています

    いや高校生だけど殺人経験があるという共通経験を利用した誤認トリックって!!
    相変わらずの麻耶先生らしい邪悪な世界観でにんまりしながら読んでました(笑
    叙述トリック自体はわかりやすいように書かれていると思います
    (P.284のグラビア部の写真のくだりとか、『第四章 化石女』のオチにも使われていた描写だから特にわかりやすいヒントだったように感じる)

    箸尾が告白時に言っていた「秘密」発言も、よく知らないまま桑島に入れ知恵されたんだろうなーとか考えたり、作中で明言されていないあれやこれやを妄想するのがまた楽しいです
    片理ではないもう一人の未登場探偵はいったい?
    次作への伏線?
    てか化石少女の続編はあるの?
    桑島の闇落ち、自分で気持ちに蓋をしていた本心は高萩(や読者)の想像が正解と思っていいのかい?
    などなどなどなど……

    個々の短編の感想とか、作品全体としての流れとか、語りたいことが多すぎる!!
    とりあえず、ラストの高萩くんのまりあへの愛情(または依存)が本心だとわかってホッとしてます

    書きたいことは山のようだけど、キリがないのでこのあたりで終わり

    常磐線ユーザーとしては、第一章の登場人物の名字で楽しめました
    他の章も何かで名字が統一されていたりするのかなー

  • ラスト...え?え?え?え?ってなりましたw
    前作もえ?まさかの?ってなっていたのに、そこからのこうなるのか...と。
    数ページを残して先に進めず、どんどん戻ってもう一度読み返しました。(失○のショックもあり切なさ満載で、)
    次作はどこまでいくのか今から怖くなっています(;;)
    まりあの魅力はどんどんアップしていますね。

    ゾワゾワする感覚、そして麻耶雄嵩らしさも満喫できる作品でした。

  • 前作と今作で一つの作品と言った様相。まりあが名探偵よろしく、推理を披露するかたわら、ワトソン役の彰が真実を微妙に書き換えた情報を与え、推理を混乱させるのは前回と一緒だが、今回はまりあのライバルとなる探偵と古生物部に後輩高萩が入部しワトソン役が二人となりさらなる迷走が。彰と高萩、どちらも腹に一物をもちお互いをけん制しながらまりあを支えてゆく。最終章は途中まで読み、えっ!?となり、もう一度章の最初から読み直しようやく真実に気づく、怖~。このあとまりあは大丈夫なのか、安否が気になるところだが、続編ないよね、さすがに。

  • 「化石少女」の続編の学園ミステリー。

    学校での殺人事件多すぎ、冤罪多すぎ、というのは置いといても、最終話の叙述トリックにはまいりました。

  • 読了。

  • 「化石少女」の続編。
    ガッツリ前作の内容に触れているので注意!
    奇妙な三人の心中死体の謎に挑む『三角心中』なども素晴らしいが、何より最終話の『禁じられた遊び』が最高。
    麻耶先生らしいダークな読み味を楽しむことができます。

  • 『化石少女』の続編。前作がどんな話だったのか、まったく思い出せないままに読み進めて、化石少女まりあの推理を後輩彰がことごとく否定するという話だったなというのをふんわり思い出した。
    それくらい印象としては薄かったということか。
    七章からなる短編集だが、毎回殺人事件が起こる私立高校ってどうなのか。しかも事件は解決してないし。そしてラストはこう来たかという後味の悪さ。さすが麻耶さん。

  •  麻耶雄嵩さんの新刊は『化石少女』の続編だが、正直前作の内容は忘れた。覚えているのは、学園ミステリだったことと、古生物部の部長・神舞まりあの推理を、幼なじみの後輩・桑島彰が否定するという異例の構図。

     結論から言ってしまうと、前作以上に印象に残らないというか、評価に困る内容だった。プロ目線で本作の読みどころを挙げるとしたら、何だろう。以下、ネタバレには配慮しないので、未読の方はご注意ください。

     それにしても、前作から引き続き、殺人事件が頻発する私立ペルム学園っておかしいだろっ! ほとんどが未解決のまま、次々と新たな事件が発生するのだ。まともな親なら、こんな学園に通わせるのはやめるのではないか?

     化石と推理に熱心なまりあだが、ある大発見をしたことで、まりあは「化石ガール」として一躍全国的な有名人となる。指定校推薦で進路も確定した。すると、まりあは化石に比重を置き、推理への興味は薄れたように見える。

     それは彰が望む状況のはずだが、なぜか彰は一抹の寂しさを感じる。さらに波乱含みな要因として、古生物部に3人目の部員・高萩が入部してきた。彰はただのお守り役だが、高萩も化石に興味があるわけではない。興味があるのはまりあの推理?

     探偵役である以上、まりあは毎回推理はするものの、今ひとつ身が入っていないというか、燃え尽きているというか。前作のような明確なモチベーションがないのだから、無理もない。当面古生物部の危機が去った今、何のために推理する?

     前作のようなラストの仕掛け(忘れた)があるのかどうか、読み飛ばすように先に進む。うーむ、高萩の告白で彰が受けた衝撃が、一応本作のクライマックスか? 何だか波乱含みなラストだが、もはや推理がメインではない本作を、麻耶フリークはどう評価するのか?

  • こんなにかわいい表紙なのに。
    こんなにかわいい表紙なのに!

    学園ドラマの側を被った麻耶雄嵩だったよ!

  • 前作の設定をこんなふうに発展させるとは…

  • 前作のラストから探偵と助手の関係性も大きく変わり、推理を全面的に信頼するからこそのフェーズへ。
    たった一つだけ欠けた情報が探偵行為の不確実さを知らしめる。
    時に意図的だったりするのでタチが悪い。
    犯罪の温床のような学園で前作同様の冤罪祭り!

    今回は桑島くんが背負った業が縦軸になってるので犯罪小説みがある。
    次作があればいっそ倒叙モノになるのか...??
    ずっと漂ってた嫌な予感が顕在化する6話と最悪の構図が完成してしまう最終話。
    前作の感想を見にいったら「貴族探偵みたいにドラマ化してほしい」って書いてた。ここまで含めてできます??

  • 麻耶さん、やっぱり好き

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著者プロフィール

1969年三重県生まれ。京都大学工学部卒業。大学では推理小説研究会に所属。在学中の91年に『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』でデビューを果たす。2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞。15年『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞。

「2023年 『化石少女と七つの冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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