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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784198656935
作品紹介・あらすじ
東京・根津。言問通りの近くに建つ古い洋館に住む三原伽羅は、詩人で小説家で画家、女優だったこともある多才な女性。
昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。
そんな彼女に、息子の結婚相手の義理の娘・まひろという孫が出来た。
建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、建築会社勤務の男性、バーを営む祐子という、個性的な面々が下宿している家での共同生活。
その暮らしに、様々な事件と変化が……。
ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説
みんなの感想まとめ
多彩な才能を持つ女性が主人公のこの物語は、彼女の人生の波乱や成長、そして家族の絆を描いています。新たな世代の孫や個性豊かな住人たちとの共同生活を通じて、血のつながりを超えた思いやりが育まれ、心温まるエ...
感想・レビュー・書評
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まひろの章から時間が一気に進んでいて驚いた。あの2人も、期待した関係に落ち着いていて安心。血のつながりがなくても心を寄せ想いあって、からさんの家で地に足の着いた暮らしを送る人々の姿が素敵。それぞれ自分の道へ踏み出していく姿が良かった。
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<弱>
驚いたことになんと本書は連載作品の上梓本である。「読楽」という月刊の小説雑誌に2022年の春から2023年春まで約一年間連載されたもの。僕の記憶にある限り小路幸也の雑誌等連載作品の上梓本には初めて出会った気がする。その事が理由かどうか分からないが全巻書下ろし作品の「東京バンドワゴン」などに比べると少々辛らつ発言だがちっとも面白くない!
読者諸兄姉様方の感想文をちょっとだけ見てみると,なんだか順番を間違えて読んだ,というよりも 近い時期に二冊の『からさんの家』が出たことを知らなくて なんとかく目に留まった方を読んだ,と云う内容が散見された。まあ絶対に順番を守らないと読む意味がない,と云うような本でもないので深刻ではないとは思うが,本書はなるたけ順番に読んだ方が良いのだろう。
本のおもて表紙の目立つところに順番である「2」とかを大きく書いて欲しいなぁ と思う。しかし小路幸也の著作は件の「バンドワゴン」ですらその巻数を表す表記は何処にも無いのである(文庫版がどうだかは知らない)。やれやれなのだ。まあどの巻から読んでも分かる様/面白い様に小路は努力して書いているという事はB|Wを全巻読んだ僕には何となく分かるのだが。
目の前にバンドワゴン本があるのにそれが第一巻では無いので買わない,という購買チャンスの喪失を出来るだけ防いでいる・・・つもりなのかなぁ。でも 多くの熱心な読者はシリーズ物の場合その順番は絶対に気にする。何巻からでもいいや,などと思っている熱心な読者はまずいないよ,小路君こころして(笑)。
本文230ページにちょっと変?な文章が或る。そのまま書き写す。「ただ,鉄などを造った作品を作るアーティストになったタロウのことを知っていたので,・・・」これはどういう意味なのだろう。「造った作品を作る」って何か僕の知らない特別な読み方/言い回しがあるのだろうか(笑)。 まあすまんが多分最初の「造った」は「使った」の間違いなのだろう。しかしちょっと恥ずかしい間違いだと思う。最近の出版界はこういう事がとにかく多い。
版元は努力して減らすつもりは無く「デジタルなんだからもう仕方ないじゃん」って開き直っている。それは違うでしょ出版社さんよ。 本書の一巻目「・・・まひろの章」には次の下りが明記されている。「校正のコツはね,文章を読むんじゃなくて,文字を読むの」文章を読んじゃうと無意識に予測が働いてしまって誤字脱字がとても見つけにくくなるのだ,という意味だ。それあんた読者にあてて言わないで 出版社/編集者さん自ら肝に銘じて実践してくださいね(笑)。
そしてなんだか時制を,とても文筆家とは思えない様な致命的な取り間違え方をした記述も見られる。ホールの設計が完了してそれにタロウがOKを出せばそこから『逆算して』結婚式の日取りが決まって予定が組める,と云う?本文から引いてそのまま書くと 「組めるんです。タロウが僕の設計にオッケーを出せば,逆算してすぐにでも。いいよね?」
『逆算」とは未来の予定を決めた時に,ならばいつ例えば設計等を開始しなければならないか等を決める時に使う言葉だ。 この作品のストーリー展開でここは単純に『計算して』が正解。バンドワゴンではこういう間違いに出会った事は無かったと思う。どうやら小路幸也はやはり連載は苦手なのか。それとも違う人が書いてるのか(笑)。イヤ冗談ですw。
工場に偶々あった天井クレーンを使ってゴンドラみたく新郎新婦が上から現れる結婚式。このアイデアは結句実現しなかったみたいだが「物」を吊り上げ運搬するのが唯一目的の天井クレーンには原則人を載せてはいけない。これは労働安全衛生法という法律で示されていて違反すると結構まずのだ。よく思いとどまったね,って,あこれ小説だったな(笑)。
実は本書と並行して読んでいる『若葉荘の暮らし』畑野智美著とどうにも内容がごっちゃになってしまって困っている。こういう風に二冊以上の本を同時に読む事が僕には時々ある。仔細は『若葉荘の暮らし』の方の感想に書くのでそっちを読んでください(笑)。で非常に性急な結論から書いてしまうと『若葉荘・・』の方が圧倒的に面白くてこちら『からさん・・』の方は霞んでしまうのだ。すまぬが小路幸也にはほとんど日常以外は何も無いこの種のストーリーテリングは向かないのだと思う。 -
まひろの章の続き。からさんの視点。
おばあちゃんの語りは、お得意だよね。なんとなく安心感。
そしてすべてが上手くいくこの展開。さすが。できすぎでいいじゃない。小路幸也さんらしくて、清々しい。いいなぁ、この中に私も入りたいなぁ、と思える世界。
悔いがないと言い切れる人生。からさん素敵すぎる。 -
―自分の家というのは、住んでいたから自然とそう思えるようになるんじゃなくて、自分で見つけるものよね。
(p.110)
『からさんの家 まひろの章』の続編。まひろが主人公だった前作とは違い、まひろの義祖母の三原伽羅(からさん)が主人公。
前作と変わらない穏やかな暮らしのなかでも、語り手が変わっているのでまた別の視点から物語を楽しむことができた。続編では、まひろやからさんだけでなく柊也や祐子やタロウなど"からさんの家"で暮らす人々の人生の節目となっていく。どの章でも、家が人の"生きるところ"、居場所となっているのだということが軸になっていた。
また、病気に関してからさんが語る
―「あれね、病気も効用があるって言った人がいるのよ。皆が優しくしてくれるし、本音で話してくれるって。まさしくそうね」
人が経験するものに、悪いものなんかないって話ね。たとえそれが不幸であったとしても、生きてさえいれば確かな経験となって財産となる。
(p.105)
ということ。
最近、持病から手術を経験した身としてはグッときた。自分だけ不幸なことだと思っていたけど、財産にもなり得るんだなぁ。 -
まひろの章から数年後。
色んな変化があり、読み進むにつれ、もっと多くの変化が…
淋しくもあり、嬉しくもあり。
からさんの家自体、改築を重ね、その時々に合わせてバージョンアップしていく。
人間も、環境に合わせてバージョンアップできたらいいな。
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できすぎの感はあるけれど、みんなそれぞれ幸せになってくれて、休日に読むには最適な本だと思った。
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23.9.30.268p。2作目。
まひろの章から3年後。からさん視点。住人の今後が少しずつ変化しつつもこれからの未来が明るい物語。 -
皆がハッピーに、互いを思いやり、仲良く円満に暮らしてて、安心して読めた。
鬱々とする気分を紛らわすのに良い本。
今作は大事件もなく
淡々とからさんの体調のみが終末へと向かっているのだけど、悔いなしと本人が言う通りにこの上なく明るい未来から自分だけが退場して行く感。
治療はするけど、生活の質を変えずにいられる範囲、まさに理想的。 -
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からさんの家に集う人たちは、みな複雑なら家庭環境にあるが、全員が前向きで、良い人生を送り、助け合い、本当に楽しくて過ごしている。
からさんの癌がわかっても、その前向きさは変わらない。
こんなふうに過ごせたら、なんて素敵なんだろうと思わせる小説。読む人に元気を与えてくれる。 -
前作の『まひろの章』でも
人の「縁とは異なもの味なもの」と思いましたが今回もご縁は大事にすれば幸せはやってくるんだなとつくづく思えるお話でした。
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まひろの章に続く2巻。今度はからさん視点での描写。口調もからさんらしくて読みやすい。複雑な人間模様でさえもさらっとした感じに変えてしまう、言葉を紡ぐプロ。そして人柄が魅力。これで(完)なのがもったいない。まだつづく、からさんの家での物語が気になる。
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伽羅さんの目線での物語。からさんの癌に転移が見つかり、先行きのことを否応なく考えるようになり、住人たちそれぞれが自らのこれからのことも考えるようになったからか、いろいろと動きが出てくる。少しずつ前に進んで、未来として描いていたものが現実になっていくのを見るのは嬉しいことだ。相手を思いやり合い、最善を見つけながら一歩ずつ前へ。著者ならではのハートウォーミングでもある。誰もが後悔はなさそうだ。
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前回はまおりが主人公だったが、今回はまおりの祖母伽羅が主人公
ここに登場する人物は、皆すごく苦労した過去がある
にもかかわらず現在の自分は幸せと思っていきている
現在が幸せなら不幸な過去に縛られることはない
というのが、すべての登場人物のポリシーのようだ
現実に生きている人間もそうあってほしいのだが、現実はそうではない
現実では絶対起こりえないという小説はそれなりに面白い。
現実と小説のギャップがとても狭くて、これは現実であるかな?ないかな?とドキドキしながら読める小説も面白いと思う
小路幸也の小説はいつも優しい人を描く
が、今回はいい人ばかりで、どうも私好みでなかったようだ
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人生を紡ぎ、そして繋いでいくことの尊さが感じられる物語。
この物語のようにそれぞれの望みがここまで綺麗に組み合わさることは現実ではなかなか難しいかもしれない。
それでも大切にしていたものや場所が大切な人へと受け継がれていくのはとても気持ち良いものだなと思った。
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芸術家 からさん
自宅にはたくさんの才能ある若者が集う
血の繋がる家族との縁は薄くとも
まるで家族のような心の交流
家族の話は繫がっていくようで続編ありな感じ -
完…なのかな?
まだまだ続くのかと思っていたのだけれど -
ああ、読み終わってしまった。
そして、とてもきれいに終わってる。希望をもって、空想の余地を残して。
スピンオフとかないかなあ。
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