- 徳間書店 (2024年2月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784198657635
作品紹介・あらすじ
2024年NHK大河ドラマの世界を
歴史小説の気鋭が華麗に描く
愛され続けた女性(ひと)、
愛し続けた女性(ひと)。
明るく聡明で美しい定子。
内気ながらも慈愛に満ちた彰子。
天皇をめぐるふたりの后の愛憎絵巻。
あれは四十年前、高校の古典の時間。
一条天皇を巡る二人の女性が、男たちの権力闘争に運命を左右され、
かたや転落し、かたや上っていく。
そこにはどんな女の心と決意があったのか……と想像したものです。
ようやく形になりました。――著者
第66代一条帝の辞世の句を、内覧並びに左大臣の藤原道長は
「露の身の 草の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる ことをこそ思へ」と書き留め、
帝に親しく仕えた権大納言藤原行成は
「露の身の 風の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる 事ぞ悲しき」と記した。
道長は歌の中の「君」は中宮彰子を指すのだと解したが、
行成は皇后定子を呼んだ言葉だと確信をもって綴った。
死ぬ間際に一条帝が呼びかけた「君」とは、誰なのか。
関白内大臣藤原道隆の娘・定子と、時の権力者左大臣藤原道長の娘・彰子。
ともに一条天皇の后として藤原氏の権力争いに翻弄された
ふたりの女性を中心に展開される華麗なる平安絵巻。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
女性たちの愛憎と権力闘争を描いた物語は、藤原定子と藤原彰子という二人の后を中心に展開されます。定子は明るく聡明で、帝との心の交流や後宮文化の華やかさを楽しむ姿が印象的です。一方、彰子は冷徹な父の思惑に...
感想・レビュー・書評
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定子と彰子。
権力争いに翻弄された、女性ふたりを描く。
定子の方が、分量が多め。
定子が帝と心を通わせていく姿、さまざまなことを楽しむ姿は、心あたたまる。
機知に富んだ女房たちも含めた、定子の後宮文化の華やかさが眩い。
自分たちが罪を犯したことが原因なのに、なぜ自分が、なぜ自分たちが、と被害者意識の強い後半は、共感しかねた。
彰子は真逆で、最初から父・道長の冷徹な思惑に気づき、人々の権力欲、駆け引きといったものを見つめている。
道長の政の道具という、悪意の真っただ中だからこそ、その中でなんとかしていこうとする。
毅然とした姿が、すがすがしかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大河でもイライラするところ。
やっぱりイライラモヤモヤ… -
一条帝と定子の幼少時代の仲良しぶりは『応天の門』の清和帝と多美子を思い出して微笑ましかった。ほんと道隆には敦康親王の誕生それに確固たる地位につくまで見守ってほしかったよ。定子が伊周は生涯九州にいた方がよいのではないかと思った時、私も同意しちゃったよ。隆家だけ帰ってきてと。 敦康親王と頼通は生涯友情を壊すことなく育んだって書いてあった。そんな二人の物語を読みたい。定子の子たち視点での物語を読みたいな。
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藤原定子と藤原彰子を交互に出し、境遇と心情を描くことで生き方が対比してあった。意外にドロドロしているし、男の(帝の)身勝手さとか苛々する。どちらも颯爽と生きながら全然違う性格なので、読者の好みで感情移入できる物語。面白かった。
著者プロフィール
秋山香乃の作品
