自民崩壊2.8

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198657819

作品紹介・あらすじ

2023年末、東京地検特捜部がパーティー券を使った裏金問題によって、岸田派、二階派、安倍派が解散した。
とはいえ、超低空の支持率だった岸田政権にとって、「カネ」をめぐるスキャンダルは致命傷だ。支持率浮上の材料も乏しい中、2024年中には衆院の解散総選挙が行われる。現在の状況は、自民党が下野することになる麻生政権末期に酷似している。過半数割れ必至という予測も聞こえてきた。
自民党はこれまで、存続の危機を2回経験してきた。
1回目が1993年の衆院選で、自民党議員が分裂し過半数割れとなり「55年体制」終焉時。2回目が2009年の衆院選で惨敗し、下野した時である。1回目は政策的にまったく嚙み合わない社会党、さきがけとの連立という恥知らずな方法で生き残る。2回目は「安倍晋三」というリーダーの誕生によって奇跡の躍進を遂げた。
3回目の崩壊の危機にあるのが現在。リーダー不在の中残されたのは「恥知らずな方法」ということになる。かつて村山富市氏を総理に担いだ前科が繰り返される可能性は高い。
そこで本書では高須克弥氏と井川意高氏との対談を通じて、自民党を立体的に分析した。
最初に取り組んだのが「政治家・安倍晋三」の価値だ。そのことを示すために考察しなければならないのが安倍氏が目標としていた祖父・岸信介氏である。両氏の比較を通じて「自民党」結党の意義を考察した。
次に考えたのが自民党の金権政治の原点だ。その主犯こそが田中角栄氏だが、そもそもなぜ政治にカネが必要なのか知らない人も多い。
そこで高須氏と井川氏が直接体験した「政治とカネと票」の生々しい現実を明らかにした。
この政治不信のカオスの中で産声を上げたのが作家・百田尚樹氏の「日本保守党」だ。両氏が問題視しているのは共同代表に就任した河村たかし名古屋市長の存在である。自民に対する不信が生んだ政党が「第二の自民」に転落する危機だ。そこで「河村たかし」を分析し、「保守」という言葉の意味に迫った。
自民党が墜ちた根底には政治家の国家観の喪失がある。それゆえ歴史や伝統、文化を自ら放棄するという暴挙が行われているのだ。ところが憲法改正、中国の台頭による新たな国防の構築、女性天皇――この惨状の中で日本に突き付けられた政治課題はあまりにも多い。その一つ一つを精査し、自民党に待ち受ける近未来図を導き出した。

著者プロフィール

【解説】高須 克弥(たかす・かつや)
1945 年1 月、愛知県生まれ。日本の美容外科医。医学博士( 昭和大学、1973 年)。美容外科「高須クリニック」院長。東海
高校、昭和大学医学部卒業。同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ( イタリアやドイツ) 研修に行き、
最新の美容外科技術を学ぶ。「脂肪吸引手術」を日本に紹介し普及させた。「プチ整形」の生みの親でもある。紺綬褒章を受章。
近著には『炎上上等』『大炎上』( ともに扶桑社新書) などがある。

「2023年 『[復刻版]高等科修身[男子用]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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