- 徳間書店 (2024年11月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784198659042
作品紹介・あらすじ
2008年に起きた世界規模の金融危機、いわゆるリーマンショックは、ゴールドマン・サックスに入社してまだ1年しかたっていない僕にとって足元が揺らぐほど信じがたい出来事でした。
金融業界はもちろん、世界中の名だたる企業も軒並み大きな経済的な打撃を与えた金融危機の影響で、53回もの面接をくぐり抜けてやっとの思いで入社した僕自身も「毎日いつ自分も解雇されるのか?」という不安を抱える日々が続きました。
幸いにしてクビは免れたものの、その後ボーナスはゼロ、大幅な減給に加え、在籍部署の9割の人員が削減されるという壮絶な展開が待っていたのです。
ところが、そんなどん底時代を経験するも、その後17年続いた会社員生活では最終的に投資部門のトップである日本共同統括を務めることになります。
在籍17年間では、20ヵ国以上の社内外300人を超える「億円」資産家、「兆円」資産家、産油国の王族など超富豪などと協業、交流をはたしてきました。
この本は、そんな僕が会社員時代に学んだ富裕層の哲学や思考、習慣など、彼らの生態系について学んだことを、あますところなくお伝えする一冊です。具体的な投資方法や特定の銘柄を推薦するような、いわゆる「投資術の本」ではありません。「富裕層マインドを学ぶ本」という位置づけです。
なぜ、富裕層マインドを学ぶことが大事なことなのか。それは、今どのような環境に置かれている人であっても、富裕層マインドにシフトすることで「億を超える人」になれる可能性があるからです。
人は想像ができないことはできません。想像ができない人にもなれません。だから本書を通じて、富裕層について皆さんがイメージを持てるように、さまざまな角度から、その実態や生態系にお伝えしたいと思います。
(プロローグより)
Chapter1 年収1億円以上「富裕層の思考」
Chapter2 富裕層だけが知っている「お金の哲学」
Chapter3 お金がお金を生む「お金の使い方」
Chapter4 とんでもなく稼ぐ人の「時間の使い方」
Chapter5 普通の人でも実践できる「億稼ぐ人の生活習慣」
Chapter6 一生お金に困らない人の「人間関係の築き方」
感想・レビュー・書評
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「あの富裕層は何したらそうなるんだろ?」
画面の向こうの“億り人”たちを眺めながら、そんなふうに思ったことないですか?
ゴールドマン・サックスに17年勤めた田中渓さんが語るのは、派手な裏技ではなく、極めて実践的で地に足のついた「兆人のマインド」。
たとえば、「作業興奮」。とにかく最初の5分をやってみると脳がやる気になってくる——これ、やったことのある人ならわかる、地味だけど効果的なコツ。そして「決断疲れ」を防ぐためにルーティンを設計し、判断力を温存する。時間を「削れない/削れる」で分けて、削れる時間に“ながら”を入れて効率化。まさに、時間とエネルギーのマネジメント術です。
引用や名言も印象的で、「心が変われば運命が変わる」(ウィリアム・ジェームズ)という一節に、著者が「習慣化」を加えるあたり、真の行動変容のヒントが詰まっています。
何より、この本は“億を目指す人”だけのものではありません。習慣、思考、行動…すべてが“自分の人生を動かすレバー”になる。堅苦しさはゼロ、でも中身はずっしり。
毎日の使い方が、未来を変える。その第一歩を、そっと後押ししてくれる一冊でした。
お金の複利が長い年月で、すごい金額になります。これは、毎日の習慣にも当てはまります。1日に1%の成長はたかが1%、されど1%なんです。計算してみると習慣化、恐るべしです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今の自分と似ている考えを持っている本だと思った。(当然田中さんには全く及ばないですが)
習慣化や複利についてのメリットに言及されていて、変化のない状態は現状維持でリスクしかないと言う考え方など非常に共感できた。
基本的には、atomic habits やGRID やり抜く力などで述べられていることと一致していると思うが、読みやすくわかりやすく、実体験も踏まえて書かれていると思った。
個人的に田中さんがやっていることは凄すぎてリスペクトをしているので、活動に注目していきたい。 -
ふと目に止まった本が Prime Reading で無料だったので、思わず読んでしまった。お金が貯まると、物質的な欲求から解放され、生活のために時間を切り売りしなくてよくなるというメリットはあるのだが、しかし、最大のメリットはこういう本に手を出さずに済むようになることだろう。
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【感想】
『億までの人 億からの人』は、投資テクニックではなく、富裕層の「思考法」「行動習慣」「時間の使い方」など、マインドセットに焦点を当てた内容です。
この人は非凡なのでスペック面で到底真似できない箇所も多いですが、
・誰にでもできる事を「圧倒的にやる」
・最優先すべきは「確実性」より「スピード感」
・今日規律を取り入れ、今日活かし、今日改善する
などなど、凡人でもやれる事は多々あるかと読んでいて思いました。
諦めずに、続けることが重要ですね!
【要点整理】
富裕層マインドの本質
1. 挑戦と失敗を恐れない
* 成功の裏には失敗のリスクがある。
* 「普通のことを圧倒的にやる」ことで差がつく。
* 富裕層は特別な人ではなく、普通のことを徹底的にやる人。
2. 意思決定は自分で行う
* 他人任せにせず、自分の軸で判断する。
* 「確実性」より「スピード感」を重視。
* 早く決めて、圧倒的な量をこなすことで質が後からついてくる。
3. 規律ある生活と習慣化
* 朝のルーティン(運動・仕事の段取り)を徹底。
* 「今日を生きる」意識で、毎日を改善。
* 習慣化が人を変える最も強力な手段。
4. 学び続ける姿勢
* 「永遠に生きると思って学ぶ」ことで、価値観の軸を育てる。
* ROI(投資対効果)を意識して、時間とお金の使い方を最適化。
5. 運動と脳の活性化
* 富裕層は運動をルーティンに組み込む。
* ウォーキングやランニングで脳の機能が向上し、メンタルも安定。
富裕層の時間の使い方(例:田中渓氏)
* 3:45 起床・メールチェック
* 4:00 運動(ラン・自転車・水泳)
* 6:00 家族時間・ニュース確認
* 8:00 目標を持った運動
* 9:00 出社・会議・段取り
* 11:30 昼食+インプット
* 13:00 移動中に学習
* 18:00 会食または家族時間
* 21:30 就寝(海外対応時は23:00)
コミュニケーションの質
* 「自分が伝えたいこと」ではなく「相手が知りたいこと」を意識。
* 相手の上司や関係者まで想像して話す。
* アジェンダ外の話から面白い展開が生まれる。
* 相手に何を「give」できるかを考える。
人が変わる方法(+1)
1. 時間配分を変える
2. 住む場所を変える
3. 付き合う人を変える
4. 習慣化する(追加)
【メモ】
p3
リーマンショックにより53回も面接をくぐり抜けて、やっとの思いで入社した。僕自身も「毎日いつ自分も解雇されるのか?」と言う不安を抱える日々が続きました。
p5
何もしないという最強のリスクヘッジ。
何もしなければ失敗も損もしません。でも、何も起こりません。
逆に辿ると、成功したいなら、失敗のリスクを受け入れて挑戦するしかありません。
普通のこと、誰でも出来ることを「圧倒的にやる」。
実際多くの富裕層は、「普通のことを“圧倒的に”やっている普通の人たち」です。
p51
・富裕層になる第一歩は「意思決定」を他人に委ねないこと
p54
・最優先すべきは「確実性」より「スピード感」
富裕層が2番手として選択するのは「早くて間違っている」こと。たとえ判断が間違っていても早く決めることの方が大事。確実性よりスピード感を重視します。
奥を手にしたいなら、とにかく速さを求めます。
そして、圧倒的な量をこなします。
とにかく圧倒的なスピードで、死ぬほど量を重ねる。
質は結果としてついてくるものだと思っておけば良い。
p180
ベッドに入る前に、明日の朝のワークアウト用のウェアを用意しておこう。
朝は何も考えるな。
考えずに計画を遂行せよ。
アラームが鳴ったら起きる。運動する。それを実行するだけだ。
明日まで待っていてはダメだ。
昨日できなかったことを考える必要もない。
今日、規律を取り入れよう。今日を活かそう。今日改善しよう。
今日だ。毎日だ。
これを何日、何週間、何ヶ月、何年と続けられれば、規律ある生活を送るのに抱負など必要ない。
p197
・富裕層は朝4時から走っている
起きて家を出る前に、その日の会議の予定を把握し、前日のメールを斜め読みでざっと目を通す。そこでは深く考えず、そのまま走り出す。
すると、走っている間、脳が勝手にメールの返信やプレゼンテーションの構成、会議の段取り、意思決定のためのロジックなどをどんどん考え始めてくれます。
この脳のオートパイロット機能に任せておくと、走り終わった頃には、その日1日にすべき仕事の段取りが全て終わっています。
後はそれを午前中にアウトプットするだけと言う状態です。
p201
・田中渓の1日のタイムスケジュール
3:45 起床、メールチェック及び緊急性の高い仕事への対応等
4:00 運動(ランニング、自転車、水泳など)
6:00 家族との時間、ニュースチェック
8:00 運動(目標を持った練習)
9:00 出社。メール返信、その日の仕事の段取り、社内外の会議
11:30 昼食をとりながら、知識のインプット(ニュースサイト、購読ノート、チャンネル登録済みの動画など)
13:00 移動(タクシー車内で合格学習)
18:00 会食or家族との時間
21:30 就寝(海外との電話会議の時は23時に就寝)
p204
・「40代でリタイヤ」のFIREはリスクが高い
p219
・永遠に生きると思って学ぶ。
ガンジーの言葉「明日死ぬと思って行きなさい。永遠に生きると思って学びなさい」
その場で、全力で、ベストな判断ができなければ、明日は来ないかもしれない。そんな覚悟で仕事に向き合っています。
そして、いつでも今日を生きるために正しい判断をするには、自分の価値観に軸が必要です。その軸を持つためには、日々学習を続けることが欠かせません。
p232
・ROIの視点
投じた時間やお金に対して、どれだけの利益を得られたか?
コスパ、タイパと同じ。
投資効率を考えていろいろ模索しつつ、最終的に「やること、やらないこと」を決定します。
無駄な努力をしなくて済むだけでなく、一度始めたら小さな勝ち癖を積み重ねながら習慣化するまで継続する。
そのためにはROIを考えて的確な見極めをすること。
p243
・富裕層はルーティンに運動を欠かさない。
歩く事は体にも脳にも良い。
記憶や学習を司る脳の海馬の神経が増える。
思考力や学習力に関する前頭葉や記憶力に関する側頭葉が発達する。
また、ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれる重要な体の部位。ふくらはぎを含む昔は体の中で心臓から最も遠くに位置し、流れてきた血液を重力に逆らって、心臓まで押し戻さなければならない。
ふくらはぎの収縮を見るキングアクションと言うが、ミルキングアクション起こすことで「幸せホルモンのセロトニンの分泌がされるので、気持ちが安定する」「自律神経が整いやすくなる」など、メンタル面でも科学的根拠が発表されている。
必ずしも走る必要はありません。早朝早起きしてウォーキングを習慣にしてみるのもいいかもしれません。
p245
・その分野の上位数%に入るためには、ゴールに向かって多角的に進める。
一万時間の法則。どんなことでも10,000時間使えば、その道の一流の人になれる。そこまでは難しくても、1000時間の法則と言うものもあり、1000時間費やせば、その道の上級者、セミプロにもなれる。
大切なのは、複数の道で上級者になること。
金融×プログラミング、技術、開発×経営、英語×〇〇など
p275
稼ぐ人は「自分が伝えたいこと」ではなく「相手が知りたいこと」を常に意識しています。
さらには「話す相手の、さらに話す相手」まで想像力を及ばせることができるかどうかも重要です。
話を聞いた相手が、その上司に報告しやすいように、相手先の重要視しそうなところを強調しておくこと。
p282
用意してきた話だけで広がりがない、そういう相手との面談は退屈です。
アジェンダになかった話から、思わぬ面白い話は生まれる、そういう会話が富裕層の間では多いように感じます。
そのためにも、まずはいろいろな話題にきちんと触れておき、常日頃から学習をしておく事は、基礎力として大切です。
「自分が伝えたいこと」ではなく「相手が知りたいこと」の精神で「自分が聞きたいことではなく、相手が伝えたい事は何か?」と、一度相手の立場になりきって考えます。
また、忙しい相手との時間取り早々いただくわけなので、相手からtakeするだけでなく「giveできる事は何か?」と言うことをよく考えて臨みます。
p309
人間が変わる方法は3つしかない。
時間配分を変える。
住む場所を変える。
付き合う人を変える。
4つ目の方法として、「習慣化」があります。
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確実性よりスピードを重視するのは必要
緊急ではないが重要なことを優先する。 -
本屋に平積みにされているのを見て「胡散臭そうな本やな~笑」と思って眺めていたが、人気なようだし気にはなっていた。Kindle Unlimitedに入っているのを見て読んで見た。
まあ、そのへんの自己啓発書です笑 著者のようにはなれないけど、習慣化の工夫としてまずは5分やってみる、他人に宣言して承認欲求を高める、などは実践的で良いと思う(これも数多の本で書かれていることだが)。あとIgG検査は面白そうだと思った。やってみたい。 -
田中渓さんの対談をオンライン聞く機会があり、興味を持ったこの本。
富裕層とか億からの人とか、そのためだけでなく、自分を高めるのに大切なことが書かれているこの本。
わかりやすい実例や田中さんの経験がいっぱいでとても腑に落ち、行動に移しやすいです。
そうだろうなと思いながらできなかったこと、たくさんありました。
やっていたとしても、深掘り度合いや完成度が全然違う。
さすがに毎朝3:45に起きて、25km走ったりできないけれど、
つまりはそういうことが、自分の意思で、昨日遅かったから今日はいいや、なんて自分に言い訳を作らずできることが大事なんだろうな。
「いずれも当たり前のことですが、その当たり前のことを実践できているかどうか」
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富裕層になるための本は「あちこちの自己啓発本で読んだことのある内容の本」です。なぜなら富裕層は特別な方法や何か才能があってなったわけではなく、当たり前のことを当たり前に、圧倒的にやりきっているだけだと言うことです。
この本は、「富裕層マインド」を学べる本です。これがないと億に到達できないし「億を超える人」にもなれない。
1. 多くの冬層たちは「普通のことをやっている普通の人たち」である。できることを圧倒的にやっているだけ。
2. 成功したいなら失敗のリスクを受け入れて調整するしかない。何もしなければ失敗もしないが、成功もしない。
3. 年収1億円の人は、23,550人。2726人に1人。純資産5億以上は600世帯に1世帯。
4. 億を目指さないと、億は手に入らない。想像すらできない事は実現しようがない。
5. 福利の力を侮らない。1%サボった人が、次の日に1%努力した人に追いつくためには、3倍以上頑張らないと追いつけない。
6. 大金持ちは「運をつかむ条件が揃っている人」
7. 最優先すべきは「確実性」よりも「スピード感」。「遅くて正しい」よりも「早くて間違っている」を重視する。
8. ゼロからスタートするときに絶対的な順番は①お金→ ②経験値→③人脈の順番
9. まずは初めて見ることで「カラーバス効果」が期待できる。
10. 「たまったら始めよう」ではなく「お金を増やすために今すぐ始めよう」。今すぐ始めて富裕層の思考にマインドをシフトする。
11. 「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい(マハトマガンジー)
12. 「食事を薬と思って食べなさい。そうしないと、薬を食事のように取らなくてはならなくなるだろう」(ジョブズ)
13. 富裕層マインドの働き方は
① メールの返信が早い
② 情報提供や、人の紹介を惜しまない
③ To Doと時間軸の整理が明確
④ チームの稼働率を100%にできる
⑤ 判断事項がないのに「持ち帰って検討します」とは言わない
⑥ 相手の立場が理解できる
⑦ 責任感とオーナーシップを持つ。
14. 「80対20の法則(パレートの法則)」を徹底する -
ゴールドマンサックスを17年務めた人の著書。様々なビジネス系YouTube動画に登場してたので気になって読了
本書の中でも特に4章「時間の使い方」と5章「生活習慣」は田中氏の経験に基づく独自性が強く、印象的だった。毎朝3時45分に起床し、25kmランニング or 60km自転車 or 7km水泳といったハードなトレーニングを日課としていること、またそれを含めた様々な習慣化が具体的に語られており、自己管理や時間の制御のヒントになった。この部分は著者の実績や金融業界で17年生き残りトップに上り詰めた背景ともつながっており、説得力がある。
一方で、序盤の3章までの内容には目新しさをあまり感じなかった。特に既存の自己啓発書で触れられるような考え方が多く、金融の専門的な新知見というよりは一般的な成功法則の域を出ないように思えた。ただし著者自身が「富裕層は当たり前を圧倒的にやり切るだけだ」と序盤で断っており、既知の内容を徹底的に実践することこそが重要であるというメッセージには納得感がある。このため「目新しさがない」は単なるマイナスではなく、むしろ自分でも実行可能な行動の再確認になった。
とはいえ、もっと独創的な切り込みが欲しかったのも事実。富裕層の成功パターンと同時にアンチパターンや失敗例を紹介してほしかったし、富裕層といってもどんなタイプがいて、どの行動や習慣が一般人にも参考になるのかが整理されていればさらに理解が深まったと思う。また、著者が提示する富裕層の定義(年収1億円以上・純資産5億円以上)も日本限定なのかグローバル基準なのかが不明確で、自分との距離感を測るのが難しかった。
読み終えると、「富裕層とは結局、時間や行動、判断などあらゆるリソースを自分で制御する人」という解釈にたどり着いた。著者の「責任を持って早く片付ける」という姿勢や、トレーニングを徹底する習慣は、この考え方に通じていると感じた。
本書を読み、資産形成と投資により主体的になるべきだと強く感じた。特に著者の投資への積極的な姿勢やコミュニティとの関わり方は刺激的で、自分もまず資産計画を立て、運用方針を決めるところから始めようと思えた。 -
最近話題の田中渓さんの著書。prime readingで発見したので読書。
資産家の習慣や人付き合い・考え方・習慣を紹介する内容という事だが、経営者のそれとも共通する点が多かった。
・億を目指さないと億は手に入らない
目標設定して初めてギャップや行動計画を意識し始めるもの。億の世界をリアルに想像する事がはじめの一歩
・億を目指す方法を考えて辿り着かない場合は想像していた世界が億より小さいか(ゴール設定の間違い)、ゴールへの道筋の立て方が間違っていたか、努力不足のどれか
・意思決定を他人に委ねない事が最重要。人に指示された事をするだけは脳にとってストレスがなく楽
・人的リソースにもレバレッジを効かせる。サービスで産んだ時間を使い自分の為に使う。勉強、リフレッシュ、稼ぐなど
・将来価値を現在価値に換算してフェアバリューを考える。期待リターンを現在価値にした上でいくら払ってその行動を取るべきか決める
・認知バイアスに騙されない アンカリング バンドワゴン効果など
・時間の使い方を間違えることはリスク
早くからチャレンジしないことは歳をとるリスクを全面的に受け入れている。日本円に全力投資しているのと同じ状態
・時間の使い方を1週間24時間で記録しやりたくない事をやりたい事に置き換える
・飲み会に行っても一次会で帰る、タクシーに乗って英語学習をするなど自分のルールを決め実行する
・習慣化できる力は一生の武器になる。富裕層は早朝からジムで体を鍛えている。
・習慣化する為にはものすごくハードルが低い事を15分からはじめる。トリガーを決めたらそのトリガーを迎えたら必ずやる。朝の習慣なら、起きて何も考えずに行動に起こせるレベルに準備をしておく
・習慣化を続けるには記録する事、コミュニティの力を使う事がポイント。脳の仕組みを理解して活用する事も効く。作業興奮でドーパミンを出して10分もするとオートパイロットで惰性で続けられる
・意思決定を誤らない為に一日のリズムを整える
一日にしている意思決定は35千回、リズムを崩さず決められたペースで過ごす方がストレスは軽くて済む
・勝ち癖をつける。人は過去の成功体験をもとに似たような状況で自己肯定感ができ自信が付く。いいスパイラルに入る。早起きして得をした気になるのも勝ち癖
・雛形をたくさん持っておく。社内向け、社外向けの資料や比較対象
・上位数%を複数分野で掛け合わせる。1万時間で一流、1千時間で100人に1人くらいの上級者になれる。1千時間とは1日1時間で2年半強。100×100×100で3つくらいの強みを掛け合わせるとマーケットバリューを上げられる
・1千時間やると決めたら初めのステップとした必要なスキルを分解する。語学なら読む書く話す聞くの4つ 2つめのステップでそれぞれを同時進行で進める。インプットとアウトプットをセットで行う事で学習効率が高まる。野球の練習でも打つ投げる捕る走るとした場合、1つづつ進める人はいない。これと同じと考える 最後のステップで、全要素の学習を少し進めたところで経験者や成功している人のアドバイスをもらったり、評価の高い参考書を読んだりする。ある程度知識をつけないとイメージが湧かない為、このタイミングでアドバイスを受けるのが良い
・睡眠の質に徹底的に拘る
・カネ→カラダ→ココロの順に整える。必要な物や時間がないと余裕がなくなり、健康を害すだけでなく妬みや嫉みといった人間の最も恐ろしい感情が生まれてしまう
・労働して稼ぐ人ができている事
メール返信が早い・情報提供や人の紹介を惜しまない・TODOと時間軸の整理が明確・チームの稼働率を100%にできる・判断基準は考えなしに持ち帰らずその場で結論を出す・相手の立場を理解している・いつでも責任感とオーナーシップを持って仕事している
・コミュニティの作り方
自分の引き出しを増やす為に日頃から勉強する、相手をよく知る・調べ尽くす、相手に共感できるところを伝える、相手に自分が与えられることを真剣に考える、相手と一緒にできることを探し勇気を出して自分から誘う
信頼貯金はやるか、やらないかだけ
・パレートの法則を意識、8割で次に行く
スピード感を優先して見切り発車で進める。資料作成の例:デッドラインの1割の時間で骨子を作り提出、意見を求める→3割の時間で5割で出してテイスト確認→デッドラインの半分の時間で8割を出す。残り2割を詰めるか、他の事に使うかその時上司に判断を仰ぐ。満足度=期待値−結果。入り口で期待値を上げすぎない事が重要。食い気味に引き受けて雑な仕事をすると必要以上にがっかりさせてしまう。デッドライン直前までアウトプットがでない場合も仕上がったものが出てくるのだろうと期待させる。まだ粗いですが、3割ですが、といいながらアウトプットしていくのが期待値コントロール
・稼ぐ人を育てるリーダの要素 権限委譲する、部下や後輩の出した成果をフェアに認められる、部下や後輩の失敗に責任を取れる
・人が変わるには時間配分、住む場所、付き合う人を変えるしかないというのは大前研一氏の論。加え、習慣化が4つ目の方法である -
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習慣化の大切さを筆者の目線で伝えた内容。
筆者独自のルーティンを毎日こなすのは並外れた精神力でないと難しい。だからこそ億の人になれるのだろう。金融リテラシーを身につけながら、自分のなりたい姿を思い描き、良い習慣を続けていくことが大事。 -
著者が最近出ているメディアでの考え方に共感し、読んでみた。今まで自己啓発本はたくさん読んで来たが、それらの知識が体系的に理解できる一冊だった。
富裕層は、特別なことをやっている訳ではなく、『思考、哲学、お金や時間の使い方、生活週間、人間関係』などについて、ごく当たり前のことを、"圧倒的に"取り組んでいるだけなのだと感じた。
また、それらをする為の習慣化の手法についても再現性が高く解説されているので、非常に勉強になった。
個人的には、「お金だけでなく、"習慣"にも複利の力を働かせる」という言葉が1番の発見だった。
おそらく、もっと深掘ることも出来たが敢えて初心者向けに平易な内容で留めてくれていると思うので、ぜひ次回作に期待したい。 -
どこかで読んだことのあるような内容だが、
それがやはり正解なんだな -
一つ一つがシンプルにまとめられており、さすが元ゴールドマンと感じた。
内容は自己啓発書で良く見るものが多いが、初めて聞くキャッチーなワードも多く、良い思考方法が言語化されていて、全体的に腹落ち感が強かった。
タイトルで損をしている感じは強い。 -
富裕層の考え方、投資の考え方について詳しく学べた
特にこの方は不動産投資に力を入れているようだ
余剰資金があればやってみたい
エンジョル投資もやってみたい -
タイトルがちょっと惜しい気もした一冊。タイトルから、億以上の投資法を考える本なのかなと思い敬遠していましたが、レビューをみると違いそうなので読んでみました。確かに、本書では億以上を稼ぐ投資法とかそんな美味しい話は書いていません。そうではなくて、富裕層(=億からの人)はどのようなマインドで行動する人が多いのか、ということが書かれています。他の方のレビューや、あとがきにもありますが、よくある自己啓発本とかぶる部分はありますが、こういう積み重ねで億からの人になれたら、心も豊かなんだろうなぁなんて思わされました。本書で紹介されるように毎日テキパキ仕事をこなすので、全員が憧れるかというと違うとは思いますが。著者はyoutubeなどメディアで有名みたいですが、知らなくても楽しめました。
■複利の力。
1%の努力の積み重ねと1日サボったときに取り返す時の労力の話が刺さりました。あぁサボるのは悪だけど、継続は本当に難しい。考えさせられます。毎日やれれば効果がないわけではないと考えるというのも紹介されています。
■スピード感
富裕層は即断即決。だから、すぐ決めてくれるからいい話が先にくる。なるほどと思いました。そのスピード感は、熟考して正解より即決で間違っているほうが価値があるとされるほど。失敗の積み重ねで精度を上げるという考え方だそう。でも、上司に聞いてから決めないといけないときもあるしな・・なんて思っていたら後半に著者の話でそういう場合の言い方が出てきてあまりのうまさに感心しました。
■富裕層は金を一番に整える
そして、心を一番最後に整える。心がおかしいときは、体を心配するというのは、他の本でもメンタルのために睡眠を大切にすることが言われていたりして納得です。他にも食べたもので体はできているという意識を持つなど、一見お金を稼ぐことと関連がなさそうですが健康にも興味をもつのが富裕層のようです。 -
あまりこういった本を読んでいない人からすると目から鱗なのかも。
個人的には新しい発見はなかったというのが、正直なところ。
ただ、考え方はすごく共感でき、実践していることもある。だから、自分の考えていることを言語化するとこう言った事なんだ。という意味では貴重。 -
高収入だろうが低所得者であろうが、「意識」を変えたいと思う目的があるのであれば本著はとても有意義な内容となるだろう。
さて、本著では富裕層(兆人)と呼ばれる人たちがどのような意識と習慣を持って過ごしているか考えているかを思索する内容となる。富裕層とは言ってもお金があるから幸せということではなく実際に苦労している富裕層は多い。
富裕層にとっても形あるお金や資産だけでなく、人間関係、家族、友人等の質を重視する。人間関係の質を重視せよと多くの本で書かれていることだが、利用できるかという意識は間違っている。それはテイカー(搾取する者)であり人を利用できるかできないかで判断自体が誤っていると断言する。質が良い人間関係とはお互いに与え合い、約束や連絡を守る、対応を迅速にし、相手の立場や気持ちを理解した上で行動でき、ゴシップや批判だけで生きず、建設的な話ができるという利害関係だけでなく、趣味・学習など複数のコミュニティに所属し、人脈の分散投資を実践できる人を指すことである。
質が悪いのはその逆のことである。一部を言うのであれば、約束を守らない、嘘をつく、愚痴・批判・ゴシップばかりで、時間やエネルギーを一方的に消費させる人である。
本著は給与に縛られない投資を勧めているが、その投資は何がいいのか答えは皆誰も知らない。プロでさえ知らない。なので、自分自身でしっかりと日々投資をしながら勉強し学習し資産で一喜一憂するのではなく、目先の利益を狙うのではなく古典投資本から多くを吸収し活かすことが重要である。投資の方法も人それぞれだ。資産を築くとは何か、資産を守りながら増やすとは何か、投資する業界を投資の金融商品を完全に理解できるように努める必要がある。
本著は所得有無に限らず、資産とはお金だけではなく、人間関係といったところも含めて質の高い生活(贅沢をするという意味ではない。本質的な幸せ)を目指す良書といえよう。 -
一発逆転はありえない。コツコツ時間をかけてこそ信頼が生まれて仕事が回ってくると心得たい。
