冬眠族の棲む穴

  • 徳間書店 (2024年12月12日発売)
3.18
  • (8)
  • (17)
  • (55)
  • (12)
  • (2)
本棚登録 : 900
感想 : 34
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784198659363

作品紹介・あらすじ

25万部突破!ベストセラー「喫茶ドードー」シリーズの標野凪が贈る、二十四節気のショートショート

「甘い香りにくるまって、心ゆくまで眠ってしまおう」

今日もおつかれさまでした。
やさしい季節が心をめぐる、とっておきの物語をあなたに。

(著者より)
心もからだも冷え冷えする夜には、この本を携え、冬眠族の巣穴にすとんと落ちてください。
そんな冬ごもりのおともに、と24の小さな物語を書きました。

日常の延長にある、ほんの少しだけ不思議な世界で繰り広げられるお話を、
季節を繰るようにゆったり楽しんでいただけますと嬉しいです。

どこかにあなたがいる、やもしれません。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 二十四節気のショートショート。

    季節を感じながら短いお話を楽しめる。

    柔らかな春からピリッとした厳しめの夏、ざわつきを感じる秋に迷いながらの冬といった感じの印象を受けた。

    24の中から特に気に入った2つのショートは、
    大雪:冬眠族の棲む穴
    『一日一個のりんごは医者いらず』なのね。
    『焼きりんごの中にいる』〜すごく疲れている
    『りんごの中に落ちる』〜気を失う
    穴に入って休息したいと思ってしまった。

    冬至:マダムの時計
    時計はストレスに弱いの。人間も一緒ね。
    一陽来復と言って、冬至は一年の底。この日を境に陽気が上がっていくこと。
    事態にも底がある。底に来てしまえば、あとは上がるしかない。
    そう、何事も底で終わらせたくないね。

  • 心温まるショートストーリー集でした。この時期(冬)におすすめです。「喫茶ドードーシリーズ」で好きになった標野凪さんですが、こちらの短編集もまた毛色が違って楽しめました。主人公が人間じゃないのもいて?笑 ん?となりましたが、それも想像力を膨らませながら楽しめました。

  • 旧暦の季節を表す二十四節気をモチーフに綴られたショートショート。小ぶりの本です。

    季節の言葉を落としこんだ物語は、短い文章にもかかわらず、優しい気持ちなれたり、意外な結末だったりと飽きずにするすると読めました。

    お気に入りは
    雨水〈うすい〉水生生物
    小満〈しょうまん〉憂鬱の果実
    処暑〈しょしょ〉朝の風景
    霜降〈そうこう〉木枯らしと紅葉
    立冬〈りっとう〉真っ赤な果実
    大雪〈たいせつ〉冬眠族の棲む穴

    最後に一言。
    冬眠族に私もなりたいです。


    • きたごやたろうさん
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      オイラの町も冬は冬眠出来たらいいのに笑!
      またまたオイラの本棚に「いいね」をありがとうございます。

      オイラの町も冬は冬眠出来たらいいのに笑!
      2025/02/28
    • フリージアさん
      きたごやたろうさん
      いつもありがとうございます。
      寒い冬は冬眠に勝るものはないですね !

      きたごやたろうさん
      いつもありがとうございます。
      寒い冬は冬眠に勝るものはないですね !

      2025/02/28
    • きたごやたろうさん
      うん笑!

      特にオイラは雪国に住んでいるんで、朝起きて雪かきするくらいなら、雪に埋もれて春まで冬眠してたいです!
      うん笑!

      特にオイラは雪国に住んでいるんで、朝起きて雪かきするくらいなら、雪に埋もれて春まで冬眠してたいです!
      2025/02/28
  • ちょっと変わった短編集。
    頭の片隅をふっとよぎって消えて行く感情…
    選ばなかったこちらを選んでいたらどうだったのだろう?…
    などとふと思うことを文章にしたという風に感じました。
    読んでいると、『あ、こういうこと思っていた時、私にもあったな』と感じる時もあり、なんとも不思議な気持ちになりました。

  • ちょっと、想像してたよりもブラックというか世にも奇妙な物語みたいだった。
    もっとほんわかする話を期待していたので拍子抜け。
    とはいえバラエティに富んでおりなかなかよかった。

  • 二十四節気に合わせたショートストーリー。
    最初は不思議は話が多くて首をかしげながら読んでいたけど、冬の話は共感出来るものが多かった。

    「赤い実の果実」
    まさしく同じことで悩んでいるんだよなぁ(^^;)
    日常の不安はあらゆるところに転がっている、起こりもしないことで悩んでいても仕方ない、納得して選択したほうを正しかったと思って歩むしかない、全く同じに見える毎日も見方を変えれば新たな発見がある。
    あるあるすぎる。わかっているようでそれでも悩んだりクヨクヨしちゃうんだよね…。
    「けれどももし間違ったと思ったら、引き返せばいいじゃないですか。道は長く、続いていて、そしてどこかで繋がっているのですからね」
    そう…見えなくても繋がっているからこそ、出来ること・やりたいことをコツコツやっていきたい。良いことも悪いことも、やったことは繋がっていくと思うから。。

    「ピンク色の袋」
    わかる…。私もかつて仕事中心みたいな生活だったこともあったし、今は育休明けで必要とされてない人間だと思ってしまってるから、わかる…。
    「大切にされている人間」がいかに自分の置かれてる立場によって見方が変わってしまうか…。
    広い視野で見ることが大事だよね。でもなかなか出来ないのよね…。

    「マダムの時計」
    素敵なお話。一陽来復っていいよね。

    「かそけきもの」
    日常の中の素敵な瞬間は見逃してしまうくらい本当にあっという間にこぼれ落ちていく。
    そういうものを大切に出来る気持ちと余裕がほしいね。
    「大切なるは、恋でも仕事でもなく、おだやかなる日々とおのれなり。そのほかの事柄は、さしてもないさまつなことなり。」

  • 春夏秋冬、四季折々の風や雲そして空の色が目に浮かぶ短編集だった。表題になっている 冬眠族の棲む穴が面白かった。人間もりんごだけを食べ冬眠できたら良かったのに。ファンタジーの要素を持たせつつブラックな部分もある話や見方を変えるとこんな風に見えるよと教えてくれる話。最後の話はそんなもんだからまぁ大丈夫だよと思わせてくれた。

  • 二十四節気をテーマにした
    不思議な話の短編集
    共感できるなぁという人達が
    ちょこちょこいて好感持てたし
    よく考えると怖い話もある、
    さらっと読めた

  • うーん…心暖まる?和む?お話もあれば、不穏な感じを残して終わるお話もあった。

  • ●読前#冬眠族の棲む穴
    なにで知ったか覚えがない。このタイトルだけでは読みたい1冊としてピックアップはしないはず。きっと心がちょっと疲れているときに、図書館の新着情報で表紙の絵をみて癒やされそうと感じ、紹介文をみて読みたくなったのだろう
    https://mnkt.jp/blogm/b241212b/

    ●読後#冬眠族の棲む穴
    中盤までは好みではないファンタジーながらも可もなく不可もなくで読み進められた。だが、真夏の浜辺での父親のまったく理解できない衝撃的行動に驚き、その後、作者の自己満な薄っぺらい作為を感じる作品にシラけ、残念な読後感
    https://mnkt.jp/blogm/b241212b/

  • 日常の延長のような、ほんの少し不思議なような世界を季節とともに巡る短編集。お話のテイストも様々で、癒されたりワクワクしたりとひとつひとつの物語を楽しめた。「霜降」のお話が好きだった。

  • 内容紹介と著者の言葉どおり、本当に短い文章が24節気に合わせて書かれいて、とても読みやすい作品です。

    私が衝撃を受けたのが、「処暑 朝の風景」
    読んでいて、自分の意識の中にある差別の実情を思い知らされました。気づかずにいる自分に身震いしました。

    そして印象に残ったのが「大雪 冬眠族の棲む穴」
    まさに私がこの冬眠族だと感じた作品です。

    寒さが厳しくて、ベッドから出たくない朝に手頃な大きさと作品の長さに今の私にぴったりでした。


  • ⭐️冬眠族の棲む穴
     ほっこり系の標野さんと思いきや、ビターな標野さんも顔を出した。二十四節気にちなんだショートストーリー。秋分「月見寺」、立冬「真っ赤な果実」、大雪「冬眠族の棲む穴」、大寒「極寒の修行者」が好み。アップルパイを食べて、元気を出そう!

  • どのお話もちょっぴり切なく、優しく、 1日1話すこしずつ読み進めたいと思うお話たちでした。
    中でもやはり、表題作である「冬眠族の棲む穴」が素敵なお話だと思いました。
    毎日元気よく働ける人もいるでしょうけれど、 冬眠族のように、寒くなったら冬眠してゆっくり休む必要がある人だっているんです。
    りんごを食べて、寒い間はゆっくりおやすみできる穴。読んだ人はきっと、ああ私も冬眠族だ、そう思うのではないでしょうか。わたしも行きたいものです。

  • 良い意味で、すーと読めて
    すーと忘れてしまう、のど越しのいい水羊羹のような本でした。

  • 好みがあるのだと思うが、
    自分で冬眠族なのではないかと思えるような私は、話のほとんどはふわっとした盛り上がりの少ない短編に眠くなってしまう。しばらく積読となり、再度手に取ったのは重い本に当たってしばらく疲れたな〜これ以上しずまない本しか読めないなと落ちている時。
    じっくり長編が読めない時、心が疲れまくってる時に、その季節の一章を読むという選択肢はどうか、というようなチル本。

  • 24の短編集。色々な感情(感覚)が刺激され、気付きもたくさんありました。心が疲れたなと感じる人におすすめします。

  • ほんの少しの安堵や寂しさや不思議、ころんころんと飴玉みたいに。

  • ほっこりした話や不思議な話がありました。本も小さくて可愛いし持ちやすい。マダムの時計が特に好きです。

  • 啓蟄ー働き蜂
    子どもが欲しいからと結婚を焦ったり、不妊治療に励む知人や同僚を見るたびに、そこまでして欲しいものなのか、と首を捻り、自分はなにかが欠けているのではないか、とすら思えた。母性なのか、生命力なのか、そういう類のなにかだ。

    それは、自らの子孫は残す必要のない働き蜂や蟻と似ているかもしれない。

全30件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

静岡県浜松市生まれ。東京、福岡、札幌と移り住み、現在は東京都内で小さなカフェを営む現役店主でもある。2018年「第1回おいしい文学賞」にて最終候補となり、19年『終電前のちょいごはん 薬院文月のみかづきレシピ』でデビュー。その他著書に、『終電前のちょいごはん 薬院文月のみちくさレシピ』『占い日本茶カフェ 迷い猫』『伝言猫がカフェにいます』『本のない、絵本屋クッタラ おいしいスープ、置いてます。』等がある。

標野凪の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×