- 徳間書店 (2025年2月27日発売)
本棚登録 : 337人
感想 : 30件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784198659677
作品紹介・あらすじ
小説家の槙村朗がパーソナリティーを務めるラジオ番組「A DAY IN YOUR LIFE」は、読者から募集した「何でもない一日、奇跡を感じた一瞬、幸せだった日々、不思議なことがあった日」などの〈あなたの一日〉を読みやすい物語に仕立てて、送っている。
じつは、彼は不思議な能力を持っていて、人が書いた文字を見ると、事実か事実でないかがわかるのだ。
その力もあって、投稿内容の真実を見抜き、物語にしている。
そんな槙村も、不思議な体験を子供の頃にしている。誘拐され、助けに来た父親が殺されたのだが、なぜか犯人の男に奇妙な話を聞かされたということが。
彼はその真相を知りたいと思っていたが……。
「東京バンドワゴン」「花咲小路」などの人気シリーズを執筆し、『国道食堂 1st season』で、2024年度の徳間文庫大賞した著者による最新作。
感想・レビュー・書評
-
ラジオ番組で読者から募集した「何でもない1日」を募集・・・
幼少期に不思議な体験をすることに、それは、誘拐され、助けに来た父を殺される。
そして、犯人から聞かされた話とは・・・
設定が面白そうで惹かれて読みました。
色々な奇跡のような「何でもない1日」の色々な投稿を読めるので、短編に近い感じがして面白かったです。
また、少しずつ話が進むにつれて、幼少期の不思議な体験の謎が見えてくる。
こちらも不思議な体験に引き込まれていきました。
ちょっと今までにない小説ではでしょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族をめぐる、ゆるいミステリーのようなミステリーともいえないような。
読みやすくて優しい目線の短編がたくさん。
小説家の主人公がパーソナリティをしているラジオ番組。
その中で語られるリスナーの「ある一日」。
主人公が自分のかかわる話を待っている。 -
表紙のイラストのようにラジオの配信のような感じで読める本です。ラジオ好きには親しみやすい内容でした。
短編的な部分が多くスキマ時間に読んでも内容が入ってきます。
ただ一つの物語が最後まで繋がっている話もあり、最後にそういう展開になるのかって感じで楽しく読めました。
色んな人の人生・物語を多く感じられほっこりするような話もありとても読んでいて気分がいい内容でした。 -
<連>
ふーん,またちょっと変わった作品を小路君は書いたなぁ。ラジオ放送番組を使っての物語構成かぁ。しかも小路君にしてみるとても目づらしく本作はどうやら小説雑誌に連載された作品らしい。
で,この本なかなか面白い。なんなら他の書き下し作品よりも面白い様な気が僕はする。僕の読書一般の評価から云うと,空き下し作品よりも連載作品の方が面白い場合が多いのだ。そう言えば「東京バンドワゴン」(正確には「東」という字が違うのだが面倒なのでこのままで許して欲しいのだw)』の最新刊がこないだ出てるな。確か『ザ・ネバー・エンディング・ストーリー』というタイトル。今 僕はこれを手に入れる段取りをしている(と言ってもTSKに予約するのだけれど。笑うう馬w)
で考えてみると バンドワゴン は全作書き下し。そしてもう確か20作目。一年に一冊だから小路君は20年も 東バン を書き下して来た事になる。なんでその間にどっかの雑誌から「以後はウチで連載でお願いします」とか云う依頼が無かったのだろう。いやそういった出版社はあったけど 小路君が断ったのかなぁ。「締め切りに追われるのは嫌だ!」と。笑うう馬。
本作について僕が思う事。それは数多の作家さん達が皆多分そうだと思うけど,「あ,こんなアイデア/設定ってそのうち作品になるかもな」と書き溜めたメモの様なモノがあると思うんです。今作はその埋もれたメモから起こした作品。いっぱしの小説にはなれなかったけどこのまま埋もらせておくには惜しいアイデア!とでも云いましょうか。でも僕が解せないのはそういう思惑が有るのに小路君はなぜそれを連載モノにしたのでしょう。書きにくいったらありゃしない,と僕なら思うのですがねぇー。いやー作家業と云うのも分からないものです。
ところでこの本は税抜き2,000円です。ちょっと前なら1800円くらいが妥当かなと思える本の厚みです。僕は読む本の値段をいつも意識して これじゃあ高いだろ とか お得な値段だなぁ とかこういう感想文にもしばしば書いてます。そしてここのところ「ちょっと高いかなぁ」という印象の本が増えてきました。つまり文芸書全体が値上がりしているのです。今 世の中なんでも値上がりしています。まあ3倍ほどの値段にJAが陰謀をめぐらして上げた お米の値段を別とすると,モノの値段が上がるのはまあ仕方ないですね。
ところで今回のお米の値段高騰の件は日本国民1.2億人が怒っています。おそらくJAもそんな事をすると とてもヤバイ,という事は十分に分かっているでしょう。ではなぜ遣ったか。そうですJAはもう見込みのない農業を辞めたいのです。日本の農業はこれ以上無理,と国民全体に訴えたいのです。どうです そういう観点から今回のお米値段の高騰をとらえてみると色々と考えるべき事があるでしょう。奇しくも(本書と同じ値くらいの)2,000円の備蓄米を買うのに朝早くから並んで満足している場合じゃないのですよ。
ここで小路君の常套手段を暴露します。本書をお読みの方は認識されているかとも思いますが 『A DAY IN YOUR LIFE』『あなたの人生の,ある一日を…この番組でお送りします』 というフレーズが本書には何度も何度も出てきます。これはハッキリ言って小路君の「字数/ページ」稼ぎ技wです。小路の作品にはこういうのが多い。件のバンドワゴンの最初の章なんて まさにこれです。ユーレイ的おばあさんが 毎巻同じことを数十ページもしゃべってます。そして このページ稼ぎの小技をもう20年もやってます。
多分 小路君本人は「ページ/字数稼ぎ」とは思ってないでしょうが,結果的にそうなっていて 僕の様な天邪鬼な読者がいると こういうふうな誹謗中傷を書かれるのです。まあそれも売れている作家ならではですけどね。(と,フォローもしておくw)。
僕は夜寝る時ベッドに本を持ち込んで読んでから眠る。ベッドに入る迄には大概お酒を飲んでいるので読むつもりでも実はすぐに寝入ってしまう事の方が多いのだけれど(笑)。 で,本書は ベッドで寝転んで読むのにとても適した本だという事に今回気づいた。何が?って,それは本の厚みを第一とした装丁の具合だ。まあ薄ければ薄いほど寝転んで読むにはいいのだけれど 程よい厚みにハードカバーの表紙の しっかり具合 がマッチすると片手でも持ちやすいしページもめくり易い。本書に僕は「寝転んで読み易い本大賞」を授与します。(笑) -
丁度お昼のラジオ番組「オトナノラジオ」を聴いてる時に読み始めたので、小説家 槙村 朗 の語り口調が、ロバートハリスの声の様な気がした。
ラジオ好きにはたまらないストーリーではないか。「あなたの人生の ある一日」を語るラジオ番組。あったらいいな。あるのかな?
とにかく面白くて一気読み。 -
小説家の槙村が担当するラジオ番組「A DAY IN YOUR LIFE」には「ある一日」の体験エピソードが寄せられる。何気ないはずの一日に起こった、まるで奇跡のような偶然の出来事。心温まるようなエピソードを物語に仕立てる槙村には、忘れられない「物語」があった。子供の頃にあった「事件」、それはいったい何だったのか。ほっこりムードの中に少しばかりサスペンスも感じる物語です。
メインは槙村の過去の事件ではあるのですが。それ以外の、直接関係してこないエピソードの数々がとても良いです。あり得ないような偶然から生まれた不思議な縁、運命のような奇跡のような出来事。絶対にありえない話ではないかも、と思える絶妙のさじ加減と、その物語によってもたらされる余韻が印象的です。そしてもちろん槙村の過去の真相にもどきどきさせられますが。これもまあ心温まる結末なのだろうな、という予想。安心して読める一冊です。 -
読者から募集した〈ある一日の物語〉を読みやすい物語に仕立てる、という番組の趣向が面白いなと思った。投稿される物語自体も、興味深い縁を感じるもので良い。その紹介とと並行してパーソナリティ自身が幼少期の不思議な体験の真相が紐解かれていくが、その結末があっけなかったような意外だったような…不思議な読後感。
-
今日読もうかな、どうしようかな、と思いつつ、開けたら一気読みだった。小路幸也恐るべし
-
ラジオ番組の司会を務める小説家槙村のもとにリスナーからのある1日の話が届く。不思議だったり、ほのぼのしたり、内容はさまざま。それらを紹介しつつ槙村の子供時代のある1日について明らかになっていく。3.3
-
-
これは忘れられない本になった!
私は松田史さんの話が印象が強かった。若い時のある日、家を出かけてから行くとこ行くとこばったり会う壮年、優しそうな人。駅で映画館で、そして友人と行ったイタリアンのお店でまで、あまりの奇遇に最後は席が足りず相席して3人でご飯を食べるという展開。そして、その5年後、結婚を考えた男性の父がなんとその壮年!驚きだった‼️あとで聞いた話はその日は亡き義母の命日で壮年は思い出の場所を一人で巡っていたと。「母さんが二人の縁をつないでくれてのかもしれないなぁ…とは思ったんだが、てもそうとは言い切れないしなぁ」
こういうことあるんだ、いい話だなと思って、その日大学生の息子が学園祭のライブに出演するんだというので、夫婦で見に行った!すると、ライブ後に呼び止められ、いきなり彼女さんを紹介してくれて、とても驚いた。初めての体験。幸せそうな2人に私も嬉しい気持ちになった。私の『A DAY IN YOUR LIFE』 -
面白かった!ラジオパーソナリティで小説家の槙村さんは、共感覚をもち投稿者の話がうそかほんとか、色のように分かる。
このラジオの、a day in your life.投稿者の人生のある1日を綴って、それをすてきなストーリーに編んで読んでくれるのが面白い。たくさんの投稿があって、奇跡みたいな、偶然というには運命的な、投稿にワクワクした。本当にラジオを聞いてるかのよう。
で、槙村さんはこのラジオで、亡くなった父親と、それを殺した犯人を探してる…というふうに話の本筋もある。ミステリーと謳っていたが、そこはあまりミステリーというよりもただの秘密って感じで、そちらよりみんなの投稿のが面白かった。殺人犯を探してると聞くと怖い感じの本かと思ったが違った。前回読んだ
小説家の姉ともそうだったが、あまりミステリー推しで言わない方が小路さんの小説には良いと思う。魅力が減ってしまう。スラスラ2日くらいで読めた。 -
ラジオパーソナリティーを主人公としてメインストーリーは進行しますが、随所にテンポ良くリスナー投稿が挟まれており心地よい間が作られています。また、そのストーリーが全部素敵で、こんなラジオを聞いてみたい!と思わされます。
ゆる~く進行していくメインストーリーとラジオのリスナー投稿のストーリー、双方を楽しみながら読めました。 -
タイトルは忘れてしまったが
星新一の話の種を集めた作品や
いとうせいこうの想像ラジオを思い浮かべつつ読んだ。
ラジオパーソナリティーを務める小説家とそのスタッフ。
毎回リスナーの「ある1日」をブラッシュアップして話す。
そして彼自身の「ある1日」の謎も。
肝心なとこをフワッとさせるのは毎度だけれど
今回はさすがにヒャーッとなった。 -
一気読み
面白いかった、こんな日が自分にもあったらと思う -
日付が変わる前の一時間、そこにいるあなたのある一日を聴くラジオ番組「A DAY IN YOUR LIFE」でおたよりが読まれる様子が描かれ、番組終了後のスタッフの裏話も描かれる物語。
DJをするのは、小説家の槇村朗。実は彼にも不思議な話があり、日本中の誰かのある一日の話の中に何らかのヒントが見つかることをほのかに期待してもいるのだった。
聴取者の物語もどれも興味深く、槇村の謎解きも胸が高鳴る。
楽しい趣向の一冊だった。 -
小説家の槇村が担当するラジオの番組。
リスナーから届く「あなたの人生の、ある一日」の
エピソードを基に、番組は進行する。
日常の中の非日常だったり、何気ない出来事だったり、
番組の中のちょっとしたエピソードなので、
小説にしたら超短編が幾つも楽しめる作品で、
何だか、得した気になる。
さらに、槇村自身の、子ども時代の出来事が、
ひょっとしたら、不穏な色合いを帯びそうなんだけど、
この作家さん特有の、「悪意はどこにもなかった」的な
始末の仕方で、まあまあ。 -
小路幸也氏、初読み。
一気に読んでしまったけど、ラジオ番組を聴く気分で一日、なんなら週に1ストーリーくらいのペースで読めばもっと楽しめたかも?と読後に思ってしまいました。
-
リスナーさんの印象に残る体験を物語として読み聞かせるラジオ番組の語り手の小説家が主人公。
書かれた字から真偽話判定できる能力を持ち、自身の聞いたお話と同じ体験をした人を探している。
短いお話がたくさんあって、その前後にラジオ用の決まり文句があっての繰り返しです。
私はそこで読む勢いが止まってしまうので、読み辛いと感じました。 -
ラジオで素敵な1日を話す番組 本当にあったらいいのにと思いながら読んだ 子供の頃の体験が何だったのかを探す話。
著者プロフィール
小路幸也の作品
