やれば出来る 92歳のアイアンマン、世界を駆ける

  • 徳間書店 (2025年3月21日発売)
4.14
  • (2)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 22
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (168ページ) / ISBN・EAN: 9784198659790

作品紹介・あらすじ

『始めたいことがあるなら、とりあえずやってみる。誰でも「こういう人生を送ってみたいなあ」「こんな夢みたいなこと実現したらいいなあ」とかあると思います。でも高齢者ほど「どうせやってもうまくいかない」「できる可能性は限りなく低い」と否定的な考えに陥りがちです。でも私は自分の殻に閉じこもってしまうことをよしとしません、多分、できないことの方が多いかもしれませんが、やってみるとできるものです』(本書より)

日本男性の健康寿命は平均72歳。「人生100年時代」が叫ばれる中、世界中のメディアからも出演オファーが後を絶たない世界最高齢のアイアンマン稲田弘(いなだひろむ)、92歳。
 アスリートとしてだけでなく、健康長寿を体現する「人生の達人」として、「奇跡体験!アンビリバボー」ほかテレビでも紹介されているシニアの星が語り尽くす新しい「人生の指南書」。

学生時代はスポーツ音痴で様々な部活動を挫折。定年後にオープンしたスポーツクラブで運動不足解消のために始めた水泳で開眼。マスターズで世界記録に0.2秒差までに肉迫するアスリートに豹変。その後は、興味の向くままにトライアスロンの道へ。80代でアスリートとしてピークを迎える。2016年、2018年のアイアンマン世界選手権では完走を果たし、カテゴリー別で世界新記録を達成。現在、90歳を超え唯一無二の「90代トライアスリート」として、その動向が世界中から脚光を浴びている。

本書では、年間のトレーニングや20年間変わらない食事や健康法なども詳述。トライアスロンに興味を持つ人のみならず、健康長寿に興味のあるシニア層でも手に取りやすい内容となっています。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • レジェンド。大谷翔平よりすごい人。

  • 本書を通して、最年長でアイアンマンを完走し続ける背景には、日々の積み重ねがあるのだと感じた。長年トレーニングを続ける継続力はもちろん、新しいことをすぐに吸収し、確実に身につけていく姿勢が印象的だった。また、他人のアドバイスを素直に受け入れ、自分のやり方に柔軟に取り入れる姿にも学ぶところが多い。レースや練習をやり遂げる粘り強さに加え、食事や金銭面でも無理のない工夫を重ねていることが伝わってきた。NHKでの厳しい労働経験も、忍耐力や自己管理につながっているように感じた。どの面にも、誠実に努力を重ねてきた人の強さがにじんでおり、その姿勢に深く感銘を受けた。

  • 『#やれば出来る 92歳のアイアンマン、世界を駆ける』

    ほぼ日書評 Day905

    つい1週間前にも92歳にしてアイアンマン(トライアスロン)レースを完走した稲田弘さんの著者。

    アイアンマンレースの中でも最高峰とされるハワイ大会は、ただ泳いで、自転車を漕いで、マラソンを走る…だけではない。
    いや、それだけでも我々一般人からすると信じられないほど大変なことなのだが、冒頭からその道中の過酷な様が詳しく語られる。

    バイクの走る道では、最大40m/秒の横風が吹き荒び、間が悪いと人間の体などは容易に横殴りの風に吹き飛ばされ火山岩に打ち付けられる。ちょっとした流血沙汰で済めば運が良い。
    活火山帯では溶岩が川に流れ込み、サウナの中で運動をするようなもの。熱中症になってたまたま通りかかる救護班を待つしかない。
    あるいは膝まで浸かるような豪雨もあり、何もなくとも明かりのない3車線道路をヘッドランプを頼りに走るのは常に危険との隣り合わせだ。

    本書執筆時点で、合計9回のトライのうち「完走」(タイムオーバーは完走扱いにならない)は3回のみ。そのうち2回は、高齢ランナーNBCの密着取材カメラが入ってのものという。
    時間内完走の秘密は、「ええカッコしい」つまりカッコよく見せたいというシタゴコロ。
    撮影が入っているのだから草臥れ果てた情けない格好では走れないという思いが、自然と美しい(=最も効率の良い)フォームにつながり、それが好結果をもたらすのだとか。

    そんなスーパーお爺ちゃんも、60歳の定年退職までは運動不足の普通のサラリーマン。学生時代から、スポーツは挫折の連続だったという。ちよっと背が高いからと野球のピッチャーを任せられれば滅多打ち、陸上や器械体操では派手な怪我にみまわれ、数秒でKOのボクシング、空手、柔道と、運動部の扉を叩いては数日持たずに退部する日々(それだけトライする根性は逆に凄いと思うが…)。その後、人と競い合わない山登りが唯一の趣味だったが、これが後年、足腰の基本作りといういみで役に立っていたらしい。

    定年に前後して発覚した奥様の病気。ベッドからの寝起きを手伝うにも息切れ、一念発起して通い始めた近所のスポーツクラブでも、当初はカナヅチで3mも顔をつけては泳げない状態だった。

    と、そこで出会ったのが褒め上手のコーチ。ええカッコしいの素質に火をつけられ、上手く載せられるままに、マスターズ200m個人メドレーに出場できるまでに上達。

    92歳になった今から振り返ると、最も調子が良かったのは80歳当時だったというから、我々のような中高年も始めるに遅すぎることはないと勇気づけられる一冊だ。

    https://amzn.to/3Tyb5cG

全3件中 1 - 3件を表示

稲田弘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×