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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198905958
感想・レビュー・書評
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最初は退屈に感じたが、中頃から急に面白くなる。終盤はスピード感もあってよかったと思う。特異な家族小説、と言われるとなるほどそうだ、と思った。特異すぎて感情移入しきれない部分もあったが。
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再読。花村萬月作品には毒がある。読み出して間もないころは、しばしばその毒に当たってしまったものだ。なにか落ち着かない。動悸が高まる。それでも何冊か読み進めるうちに、いつしかなんとも表現しにくい余韻に惹かれていることに気付きだした。激辛なだけだと思っていた料理に、旨味を感じられるようになったかのごとく。本書を読むのは2度目。ベッドの下から無造作に引き抜いたら本書だった。タイトルを見ても、ストーリーはまったく覚えていない。だから読んでみた。するとすぅっと小説世界に捕りこまれた。馴染む。本書を初めて読んだときにこの感覚はなかっただろう、と驚いてしまった。主人公は、元刑事と元ヤクザの探偵コンビ。この2人が、ヤクザの姐さんの浮気調査を依頼される。ストーリーは単純だが、この小説の肝は登場人物たちの繋がり。極限状況の中でこそ、人は理解し合え、真に繋がる。心地良さ、喜びや幸せはそこに隠れているのではないか。そんなことを考えさせてくれる。花村萬月は次のように書いているそうだ。「じつは、私は、常にホームドラマを書いているのだ。これはいまや確固たる信念になりつつある。もちろん、ノーマルなホームドラマではない。しかし、やはり、ホームドラマとしか呼びようのないものを書いている。あえてそれに尾ひれをつけるならば、教養小説というジャンルもオーバーラップしてくるかもしれない」本書は著者お得意のロード・ノベルの様相も呈する。激辛料理は食べないが、花村萬月作品には惹かれる。
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花村萬月の作品
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