銀河英雄伝説 5 風雲篇 (徳間文庫 た 5-12)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198907174

作品紹介・あらすじ

フェザーンを占領し、宇宙統一の野望を一歩前進させたラインハルトは、同盟へ向けて進攻を開始した。元首なき同盟では、イゼルローンにいるヤン・ウェンリーに局面打開を一任する。イゼルローンを捨てる決意を固めるヤン。ついに巨大要塞は帝国軍の手に墜ちた。だがラインハルトの攻撃はとどまらなかった。ヤン・ウェンリーを倒さない限り、宇宙の完全征服はありえないのだ。迎え撃つヤンに秘策はあるか。

感想・レビュー・書評

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  • 全10巻中最も面白いのはここじゃなかろうかと予想。ヤンとラインハルト直接対決、基本は戦術的戦闘としてはヤンの勝ち。けどミッターマイヤー&ロイエンタールの別動隊に同盟首都ハイネセンを突かれてしまい戦闘終結、戦争自体はラインハルトの戦略勝ち。あと5冊、こっからどう転ぶのか。

  • 何もかもがハイレヴェル!一体にどこにケチがつけられようか。

  • ヤンのプロポーズにドキドキ。

  • 遂にヤン、ライハルト両者の全面対決が描かれる本書。
    1ページ1ページが熱い。

    「闇が濃くなるのは、夜が明ける直前であればこそ」
    好きな台詞の一つ。

    吉岡平という人が解説を書いているが、さらりと今後の重大なネタバレをしやがっている。
    解説でネタをバラすとは最低だと思うのだが。
    こんな解説を載せて発刊する出版社もどうかしてるな。

  • やっぱりヤンは、すごかった。ミラクル・ヤン。ヤン・ザ・マジシャン。

  • まさに"風雲"な内容でした!

    4巻の流れを引き継いで、帝国が同盟を征服するために戦いを仕掛ける。ヤンはイゼルローンを捨てて、バーミリオン星域会戦にてラインハルトを迎え撃つ……的な流れ


    ヤンのプロポーズ!フレデリカさんおめでとうございます。よかったよかった(^v^)

    よかったんだけど…今回は帝国と同盟が今までにないほど大きなぶつかり合いをしたから、一般兵の死傷者も多くて、文章読みながらグロいなって思った。
    銀英伝は戦争の規模が大きいというか、こういう名前のない人のことも書かれているから、主要人物だけよければいいっていうふうに見れないです。名前のない人もちゃんといたということ、忘れないでいよう。

    コーネフが戦死したのもショックだったかも…ポプランといつもペアだと思っていたから、片方がいなくなった時の喪失感ってポプランにとっても大きいんだろうなって→キルヒアイスぅぅぅ(涙)

    キルヒアイスの代わりちゃあ、代わりにしてるのかな?でもエミールが出てきてくれてよかった。最近のラインハルトは怖かったけど、エミールには優しいみたいなので、ほんわかします。ヤンにとってのユリアンみたいな立ち位置なのかな?とも考えてみたり。

    5巻になって大きく歴史が動いた―

  • 二人の主人公が対話をする場面は読み応えがあった。

  • ラインハルトとヤンの決戦に息が詰まりました。
    意外ではあるけど、ヤンらしい結末に、納得もしました。

    ヤンの求婚、ラインハルトとヤンの会談など、見所たくさん。

  • ヤン艦隊のイゼルローン脱出、ランテマリオ会戦、ヤン艦隊の連戦からバーミリオン会戦(笑)ヤンのプロポーズ(笑) バーミリオン会戦に向けての話は何回読んでもドキドキする(笑)バーミリオン会戦でのミュラーの奮戦は良かったな(笑)ロイエンタールの野望に火がつき始めた感じがいいな。


     1997年7月10日購入

    削除

  • ようやく折り返し地点が見えた第5巻。夜逃げ〜バーミリオン会戦〜皇帝万歳!パン屋の二代目とスーン・スールの登場、そしてきな臭くなっていく地球教の存在。帝国・同盟・フェザーンの拮抗が崩れた今、宇宙はどうなっていくのか…。「フロイライン、私は戦いたいのだ」

  • ひとまず決着ですね。ラインハルトとヤンの対面では、ここまで来るまでに平和外交の道は本当に無理だったのかな、という思いを強くしました。

  • 不敗の魔術師伝説の開幕。学ぶところの多い巻でした。

  • フェザーンを占領した帝国は、今度は、同盟を滅ぼすべく、大攻勢をかける。大兵力の前に風前の灯となった同盟。そこに立ちはだかったのは、やはり、イゼルローン要塞を戦略的に放棄し、帝国の重層的な防備を乾坤一擲でうちやぶり、ラインハルトの旗艦を、あとわずかで討ち果たすところまで肉薄した、ヤン・ウェンリーだった。しかし、本拠を急襲された同盟政府の無条件降伏により、即時停戦命令を受けたヤンは、千載一遇の機会を前に、鉾をおさめたのだった、と。最後近くの、ヤンとラインハルトの、民主共和制と専制をめぐる対話は出色。なんなら現代日本への警鐘としても秀逸。そして余の麾下にくわわらぬか、という誘いを丁重にことわり、これからどうする?と尋ねられたヤンの回答は「退役します」だった。/以下備忘録。/建国の理念と市民の生命が守られないなら、国家それ自体に生存すべき理由などありはせんのだよ(ビュコック)/テロリズムと神秘主義が歴史を建設的な方向にへ動かしたことはない(ヤン)/自由惑星同盟を私の手に売りわたしたのは、同盟の国民多数が自らの意志によって選出した元首だ。民主共和政とは、人民が自由意志によって自分たち自身の制度と精神をおとしめる政体のことか(ラインハルト)/人民を害する権利は、人民自身にしかないからです。(ヤン)/専制政治の罪とは、人民が政治の害悪を他人のせいにできるという点につきるのです(ヤン)/正義は絶対ではなく、ひとつでさえないというのだな。それが卿の信念というわけか(ラインハルト)

  • 作者自身も知ってた通り、諄さを切り捨てなさい。役が反設定の行動をしましたが、それは筋が操ったせいだ。最も不満と言えば、「バーミリオン星域会戦」の筋が意想外ではなかった。其れに、「将は軍に在りて、君命も受けざる所あり」成る者を不知するのが不可能ではないか?歴史愛好者としては。
    澤野弘之の宇宙を主題とする音楽を聴きながら読んだのが少々楽を増した故に御勧めです。

  • 同盟、墜ちる

  • 【解説】 吉岡平

  • ヤン・ウェンリープロポーズをする。

  • 風雲篇。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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