金閣寺の惨劇

  • 徳間書店 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784198907242

みんなの感想まとめ

過去の出来事と現在を交錯させたミステリーが展開される本作は、時代背景が50年以上前に遡るものの、登場人物の回想を通じて深い人間ドラマが描かれています。特に、朝比奈さんの推理が展開される中で、読者はもや...

感想・レビュー・書評

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  •  京都金閣寺で、顔を金色に塗られた老女の遺体が発見される。
     ミステリー作家である朝比奈耕作は、被害者の息子がDJを務めるラジオ番組に出演していた。娘の多島結子も同級生であり、多島家の過去に巻き込まれていく。「黒い金閣寺」に秘められた謎とは。

     再読しました。もう20年近く前に読んでいたと思うのですが・・・
     さて、「銀閣寺の惨劇」とのセットで真相が見える(双方向多重構造ミステリー)とは、何とも吉村先生らしい斬新なテクニックと思いきや、こちらの金閣寺は単独で読んでも中々の出来栄えだと思います。
     一方銀閣寺はと言えば、まあそれは銀閣寺の方の感想をご覧ください。ただ、二冊をもっての真実、どんでん返し感は、残念ながらあまり感じることは出来ませんでした。鶴子の件は、「ほぉ~」と感嘆しましたが・・・
     吉村先生らしくない、ちょっと帯で盛り過ぎた感は否めませんでした。

  • ラジオのCMで気になり購入。

  •  このお話の初出が1993年という今から25年くらい前のことに加えて、その中の登場人物の子どものころの回想がさらに30年以上も前のことで、結局今から50年以上も前の話がかなりの分量を占めていて、そんな時代の話をされても…という感じではあるんだけれど。
     まぁ回想だからしょうがないけど、そんな…当時のテレビ番組のこととか言われてもなぁ、と。

     それはいいとして、今回の朝比奈さんの推理はどうなの?
     ラストがどうもすっきりしない。
     銀閣寺のほうも読めば、このモヤモヤも解決するということかしら。

  • 朝比奈耕作が活躍するシリーズの一つ。金閣寺にて顔面を金色に塗られた女性の死体が発見される話。姉妹本の『銀閣寺の惨劇』とは同時刊行で、二冊を最後まで読むことで、両作品をまたがる第二の真相が浮かび上がる「双方向多重構造ミステリー」であるらしい。なお、この感想は金閣寺を読み終えた直後のものである。

    物語は京都で耕作が事件に巻き込まれる現代編と、主要登場人物の貴島由多佳の回想が記された過去編が交互に展開される。このうち重点が置かれているのは過去編の方で、安保闘争が始まった頃からバブル前夜までの昭和後期の流れと共に、彼の家族が崩壊して行く様子が淡々と語られている。こちらの内容が濃いので、あまりミステリーを読んでいる印象が無かった。

    現代編はかなり短く、事件解決までの流れもあっさりしていたが、困ったことに容疑者二人のうちどちらが犯人なのかがはっきり語られなかった。プロローグとエピローグだけ見ると結子が怪しいのだが、現在編の由多佳の言動もかなり不自然。何れにせよ決定的な証拠が無いため断定できず、ラストシーンも消化不良感が残るものだった。銀閣寺読了後に解消されるのを期待しよう。

    銀閣寺と繋がりそうな登場人物を予想してみる。
    ・エレン岡崎
    ・友人の鈴木
    ・由多佳のフィアンセ
    この辺りは登場が不自然に少なかったから、何かあると思うのだが。

  • 「銀閣寺の惨劇」と一緒に読む作品らしいです。
    どちらから呼んでもいいというので、こちらから読みました。
    話自体は普通のミステリーですね。
    銀閣読んでなにかどんでん返しがあるようなので、楽しみです。

  • 銀閣寺の~に同じ
    二冊読み終わったときはほほぉ、そう来たか~ってつながるのがおもしろかった

  • 朝比奈耕作シリーズ

    金閣寺で発見された貴島波子の遺体。顔を金色に塗装された遺体。死因は塗料に混入された青酸カリ。波子の息子である由多佳のラジオに出演していた朝比奈耕作。彼の妹・結子は朝比奈の同級生。嫁姑問題で精神を病んでいた波子。家庭の崩壊している由多佳。夫の隠し子である結子を育てる波子。結子と入れ替わりに家を出た鶴子。お互いをかばい合う由多佳と結子。

     1997年7月10日購入

     1997年7月11日初読

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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